感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

セメント袋の重量が40kgだった頃を思い出して・・・

2013-09-26 21:56:32 | 施設改修・改装工事物語
気持ちの良い秋晴れの一日もこの時刻になると肌寒く感じます。

今日も大工の「まっちゃん」、「信くん」は倉敷市呼松での台所改修工事に取組んでくれているます。

明日は朝から内装屋さんが工事に入るために大工工事は今日でひと区切り付けたい所と頑張ってくれている様子に感謝です。

私は「しんちゃん」と一緒に備前アルミ建材さんより依頼のあったATMの床の改修工事にお隣、広島県福山市まで大量の砂と砕石、セメント袋を持って向います。

今回のATMの床は木造、環境さえ良ければ百年以上もつ木材ではありますが・・・

流石にATMの様な密閉された環境では木材の老朽化も致し方ないようで、現場の様子は踏めばフワフワして底が抜けそうな痛み具合。

早速、現地で木造の床を撤去する作業から始めますが、作りこそ頑丈に作ってあった床ですが水分には勝てなかったようで思う以上に解体作業はスムーズに進行。

躯体の鉄骨などはやや錆が見られるものの補強の心配はないようで一安心。

解体作業が終れば、今回の床はコンクリートでつくる為にトラックに積み込んできたセメント、砂、そして砕石を現場で調合してコンクリートを作ります。

トロ箱とも呼ばれる大きな「フネ」にセメント、砂、砕石に水を加えて後はひたすらに練る。

私も大工の修行を始めた頃に、束石の設置などの時に良くさせられた作業で、これがかなりの重労働。

今でこそ一袋が25kg入りとされるセメント袋も平成8年頃までは40kg、これを2袋担いで現場に運ぶ小運搬もかなりの重労働でセメント練りと言えば出来れば避けたい仕事でもありました。

当時は時間短縮の為に2つ持つのがあたり前の時代だったので、砂や砕石が詰まった土のう袋も何故か2袋担がなければ為らなかったのです。

流石に今は2袋など持とうとも思いませんし、持ち上がりもしないでしょうから止めておきますけど・・・

そんな辛いと思っていた作業も今では仲間と分担して出来るので随分と楽ではありますが、其れを素直に喜んで良いのか悪いのかは解りませんね・・・

さて、大フネで練ったコンクリートを床に流せば、後は時間との勝負。

ある程度、乾燥したら金コテで表面を押えツルツルにしていく作業を2~3回繰り返すだけ。

直ぐに乾燥するものでも無いですし、倉敷から遠く離れた福山の地では特にすることも無く「しんちゃん」や備前アルミ建材さんたちと雑談をしながら時間待ち。

其れでも天候のおかげか日頃の行いか、予想以上に早く乾燥してくれ表面を仕上げる「コテ押さえ」も無事に終了、さて後は数日の養生期間を置いて内装屋さんにコンクリートの上にシートを貼ってもらう工事を行えば工事完了。

予定より早く帰社できたのは幸運で、先ほど今日が期日の玉野市の病院で計画している家具の取替え用の提案家具図面も無事に書き終え本日のノルマも無事達成。

今夜もそろそろ帰路への道につこうかと・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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1 コメント

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Unknown (谷口)
2021-07-16 10:22:49
懐かしいですなあ、40キロでした
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