東京勤務、田舎暮らし Can you imagine 2-hr commute for one way ?

生まれ育った田舎に暮らし、毎日2時間かけて東京の下町へ。
オタク第1世代の会社員 「たぬきねいり」 のささやかな日常。

裸の王様

2011年08月06日 | 日々雑感

裸の王様って童話がありますよね。

商人に騙されて「賢い人しか見えない服」を着たつもりになって街を歩いていたら
子供に馬鹿にされて王様がみんなの笑いものになるっていうあれ。


大人になって考えると短期的には子供は何も言わない方が八方丸く納まったんじゃないかなぁ
って思うのですが。

王様は満足なわけだし、商人は儲けられたし、
王様を見た大人は後で飲み屋とかで「王様、裸だったよなぁ」ってネタで盛り上がることができるし。

もちろん長期的に考えれば外交の場で裸で出かけようとしたときには側近は「なんとかせにゃぁ」って
誰が猫の首に鈴をつけるかで大騒ぎになるんでしょうけどね。


そもそも王様は自分は暗愚なことをかなりの確率で気付いていた筈です。

そんな王様は本当に王様をやりたかったのでしょうか。

世襲とか血縁とかそんなもので、本来頭も良くなくて精神的には高貴でもない自分が王様になる
ことについての後ろめたさを感じている素直な人だったのではないでしょうか。

そんな王様が頼ったものが「高貴な人しか見えない」筈の服だった訳です。


私はこの王様の「友達」になってあげたいです。

たまに安い飲み屋に連れていって
「馬鹿だなぁ、また騙されたのかよ。」とかいって笑ってあげたいですね。

王様もきっとちょっと困った顔をして「へへっ、王様業ってのもいろいろ大変でね。」とかいって
業界裏話のひとつも話してくれるかもしれませんしね。

媚びないで長い付き合いをしたいから支払いは割り勘で。


まぁ、王制ってのはそんなに甘いものじゃないでしょうし、
だからこそ孤独な王様はだれにも相談できずに裸で街を歩いてしまうんでしょうけどね。


そんなふうに大人の目線になって考えると意外と解の無い話なんですね。 この話って。

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