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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊第71航空隊US-1A救難飛行艇 上空通過

2007-10-21 22:56:28 | 海上自衛隊 催事

■日本の飛行艇

 本日、自衛隊関連行事に展開したのだが、帰宅が遅くなったことで写真整理が手付かずであり、後日速報を掲載したい。したがって代替記事。

Img_4341  本日は、先日上空を通過したUS-1A救難飛行艇。高揚力装置を搭載し、特殊な形状の波消装置により、風速25㍍、波高3㍍という厳しい気象条件下でも運用が可能である。当初、PS-1哨戒飛行艇として対潜任務に充てられたが、洋上航空哨戒戦術の変化に伴い用途廃止、ただし高い飛行艇としての性能を活かし、救難飛行艇US-1Aとなった。

Img_4346  機体は、岩国基地の第71航空隊に集中配備されており、厚木基地に分遣隊と一機が派遣され、ヘリコプターの航続圏外での洋上事故に備えている。C-130Hと思い撮影したらば驚いたのだが、比叡山方向に飛んでいった。

Img_4235  C-130H輸送機。航空自衛隊の機体だが、US-1Aの写真だけでは物足りないので掲載。先日、守山駐屯地祭にも飛来したのだが、関東では近年、C-130H自体、空挺初降下にも参加しないということで、珍しいということを教えてもらった。特にこのイラク派遣仕様は珍しいのだとか。

Img_4240  そんなC-130Hの運用を一手に引き受ける小牧基地航空祭は次の土曜日開催、しかし同日は中部方面隊唯一の特科連隊(他の師団は改編や旅団化により特科隊に縮小)が駐屯する豊川駐屯地祭が行われるので、サニタリーガイドの掲載を計画している。お楽しみに。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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伊丹駐屯地祭と堺泉北港輸送艦一般公開に関するご案内

2007-10-20 19:14:01 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■伊丹と堺泉北同日展開は可能?

 明日は伊丹駐屯地祭である。また、同時に堺泉北港において輸送艦“おおすみ”の一般公開が行われる事は北大路機関広報やサニタリーガイドにて既報である。

Img_2457  写真はOH-1観測ヘリコプター。最新鋭装備として対戦車ヘリコプター隊に順次配備が進んでいるが、中部方面隊創設記念行事にはかなり初期の時期から航空学校の機体が展開していた。ということは、航空学校にて教育訓練や戦術研究が進められているあの最新機も飛来するのかな?という期待が持てたりする。他方で、訓練展示に飛来するので、実施しないという情報がメール、カキコ、電話などでお教えいただき、あの機体、今年はどうなのかなあ、という見方も。

Img_0537  昨年の伊丹駐屯地祭から民間大学によるチアリーディングがグラウンドにおいて展示されている。中部方面隊音楽祭への出演が御縁であったそうで、チアリーディング関西学国語大学“パイレーツ”が今年も出演するそうである。個人的には、大学の団体が式典に参加するのは大学の学祭に戦車が訓練展示するみたいで、面白いとは思うのだが違和感があるので、第10師団の格闘展示や第2教育団の自衛隊体操みたいな、自衛隊らしい展示が良いのでは、と思う。

00290034  チアリーディングは、グラウンドを最大限利用して行われる。それはそれで迫力あるのだが、そうするとチアリーディングは式典終了後に実施され、その場所の関係から、グラウンドで装備品展示が出来なくなってしまう。写真は2002年の伊丹駐屯地祭装備品展示(多分)。戦車や装甲車、火砲、地対空ミサイルが並び、9㍉機関けん銃(12旅団から借りてきたとのこと)など様々な装備が展示されていた。

Img_0319_1  しかし、グラウンドが装備品展示で利用できないとなると、保存車輌地区(61式戦車と75式自走榴弾砲が保存展示)の場所に、82式指揮通信車と軽装甲機動車、高機動車、それに小銃と機銃を並べて装備品展示としていた。方面隊行事ということで意気込んで行ってみると、昨年は模擬戦無し、装備品展示は車輌3輌ということでガッカリした人もいるとのこと。今年は期待したい、という声もある。

Img_7001  伊丹駐屯地祭だけでは消化不良、という方、ちょうど堺泉北港には“おおすみ”が入港している(写真は同型艦の“くにさき”)。正確には堺泉北港大浜埠頭。南海電鉄堺駅西口から2kmの距離にあり、駅西口から大浜埠頭まではシャトルバスの運行が予定されているとのこと。ちなみに、一般公開は0900~1100と1300~1500までである。

Img_6978  試しに調べてみた、仮に1200時前の観閲行進終了と共に伊丹駐屯地を出発し、1235時までに阪急伊丹駅に到着すれば、伊丹線を1241時に塚口に到着、1243時発の梅田行きに乗り換え梅田に1255時、そしてJR大阪駅に移動し1300時大和路快速内回りで1314時に新今宮、そこから1319時発関西空港行きに乗車すれば1332時に堺駅に到着することができる。JR伊丹駅からも尼崎、大阪、新今宮乗換えで展開できる。体力と運に自信がある方は展開されてみては、とも(失敗しても北大路機関は責任持てません・・・)。まあ、守山駐屯地から名古屋港1400時の砕氷艦出港が撮影出来たんだし、いけるかも!?。

Img_7391  浜松基地航空祭について、今回は基地以外の駐車場を確保していない為、極力公共交通機関で、ということだが、本日、浜松基地航空祭に詳しい方にお会いした際に聞いたが、基地内駐車場は早朝0300時頃に基地に到着しないと空いていない、とお教え戴いた。0330時頃でも何とかなったとも聞いたが、マジ?とも思ってしまった。

Img_1721  ちなみに、広報館の駐車場は広報館利用者向けのものであるから、ここの駐車場から基地に向かうことのないように、とのこと。やはり公共交通機関が無難なのかなァ。まあ、広報館から撮影するというのもアリでしょうが。シャトルバスはそれなりの数が運行されており、“駐車場が少ない=自動車の流入は少ない=浜松市内が混雑しない”、となれば良いに越したことは無いのだけれども。現実は遠方からの人には公共交通機関の利便性という問題があるのも確かである。

HARUNA

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中部方面総監部創立記念行事(伊丹駐屯地祭)サニタリーガイド

2007-10-19 21:08:19 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■方面隊行事

 今週末は、浜松基地航空祭と併せ、伊丹駐屯地祭が行われる日でもある。どちらの行事に展開されようか迷われている方へ贈る、イイトコ取のサニタリーガイド、本日は伊丹駐屯地祭編である。

Img_0325  北大路機関既報記事より。06年10月22日掲載の“陸上自衛隊中部方面隊創設46周年記念行事()”が詳報記事としてある。祝賀飛行が自粛されていたことに対応して後日にあたる07年5月18日掲載の“2003年度伊丹駐屯地祭における航空部隊祝賀飛行()”を掲載した。06年1月25日には“中部方面総監部記念行事クロニカル()”として、過去の行事の様子を紹介している。また、2005年の伊丹駐屯地祭は、05年10月3日の“伊丹駐屯地祭詳報()”に掲載されている。

Img_0344  中部方面隊は、東海・北陸・近畿・中国・四国地方2府19県の防衛・警備・災害派遣を任務とする方面隊で、日本海側総延長約2700kmを含む470km×700kmという広大な地域を警備区に有している。面積は日本の三割にあたる約11万k㎡mこの地方には日本の総人口の37%にあたる4700万人が生活している。

Img_0352  中部方面隊は伊丹駐屯地に方面総監部を置き、千僧駐屯地に第3師団司令部が駐屯、守山駐屯地に第10師団司令部が駐屯、海田市駐屯地に第13旅団司令部、善通寺駐屯地に第14旅団司令部がそれぞれ駐屯している。また、方面隊直轄部隊として主な部隊だけでも、大久保駐屯地に第4施設団、大津駐屯地に第2教育団、青野原駐屯地に第8高射特科群、八尾駐屯地に中部方面航空隊がおかれている。

Img_0354_1  伊丹駐屯地祭では、例年、部隊整列と指揮官訓示、観閲行進、野外音楽演奏が行われており、訓練展示(いわゆる模擬戦)を行う年とそうでない年がある。昨年は実施されなかったが、一昨年は野戦と市街戦を取り混ぜた内容の訓練展示が行われている。

Img_0417  観閲行進は、普通科部隊、機甲科部隊、特科部隊、施設科部隊の観閲行進に加え、方面隊直轄部隊の参加もある。これは、ホークミサイルや方面通信群の装備を示しているが、MLRSや88式地対艦ミサイルは中部方面隊に装備されていないため参加しない。なお、昨年は新編された第14特科隊や第50普通科連隊などが観閲行進に参加している。

Img_2368  祝賀飛行の規模は、例年、多用途ヘリを先頭に観測ヘリ、多用途ヘリ、対戦車ヘリが各6機、最後尾に海上自衛隊の哨戒ヘリコプターが参加し、20機の規模で行われるが、昨年は諸般の事情で中止、一昨年は対戦車ヘリコプターが不参加であった。観閲行進の最後に、幾重にも重なったローター音とともにヘリコプターの編隊が飛来する様子は、中々の迫力である。

Img_0337_1 会場の様子。会場は正面に招待者用スタンド席、その向かい側に一般用スタンド席が用意されている。この写真は招待者スタンド席右手、写真に写っているスタンド席は一般客用であるが、このポイントは訓練展示(模擬戦)が行われる年では安全管理上立ち入り禁止であった。しかし、ここが観閲行進を撮るのに最適のポイント。なお、訓練展示を撮るにはスタンド席が一番である。

Img_2484  会場まではJR伊丹駅、阪急伊丹駅から無料シャトルバスが運行されており、0800時前後であれば、10分から15分ほどの待ち時間で乗ることができる。帰り、特に閉門時間が近くなるとバス乗り場から警衛所まで行列ができるが、この間は隣を各部隊の駐屯地に戻る車輌を眺めて待っていればすぐ順番が来る(多分)。

Img_2365  会場、一般スタンド席の様子。一杯に埋まっているが、0830時くらいであれば、スタンド席はまだあいている。スタンド席の後方にはモータープールがあり、訓練展示の写真に載っていた土手の裏側まで車輌がところ狭しと並んでいる。装備品展示は例年縮小されているが、過去の例では、このモータープールには立ち入りに特に規制が無く、皆さん記念写真などで賑わっていた。

HARUNA

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航空自衛隊発祥の地 浜松基地航空祭サニタリーガイド

2007-10-18 22:29:56 | 航空自衛隊 装備名鑑

■エアフェスタ浜松 いよいよ今週末

 航空自衛隊浜松基地航空祭は、いよいよ今週末である。浜松基地は最初の航空団が置かれた基地として、航空自衛隊発祥の地という特別な基地である。

Img_2058 浜松基地航空祭、エアフェスタ浜松については、既報記事“エアフェスタ浜松2006 航空自衛隊発祥の地へ()”をご覧いただくとして、本記事では、航空祭の様子や、ある程度参考になるかもしれない情報を掲載してゆく。ただ、サニタリーガイドということで、もちろん小生の価値観などでフィルターがかけられているかも!?という情報、参考程度にどうぞ。

Img_1723  浜松基地は、練習機T-4を運用する飛行隊二個から編成される第一航空団が展開している。その関係から、浜松基地では多くのT-4を見ることが出来る。冒頭にリンクを張った記事にも掲載したが滑走路の向こうにも多数が並んでおり、これらのT-4が編隊飛行にて飛来する様子は圧巻である。

Img_1732  浜松基地、もうひとつの顔がE-767早期警戒管制機である。ボーイング767型旅客機にレーダーを内臓したロートドームウェスティングハウスAPY-2を搭載し、早期警戒・要撃管制・支援戦闘指揮・空中給油誘導・捜索救難などを展開することが出来る。このE-767は航空自衛隊が運用する4機全てが浜松に配備されており、航空祭でも0845~0915時頃にかけて飛行展示を予定している。

Img_1672  MU-2救難捜索機。1100~1135時にかけて行われる救難飛行展示では、V-107救難ヘリコプターと共に飛行する。いよいよ、航空救難団に配備されている救難機と救難ヘリコプターが新型のU-125とUH-60Jに交代する為、見ることが出来なくなる。この二機の展示も一つのメインテーマといえる。

Img_1899  地上展示機では、T-4練習機、V-107救難ヘリ、MU-2捜索救難機、UH-60J救難ヘリ、U-125救難機、F-15J戦闘機、F-2B支援戦闘機、T-7練習機、C-130H輸送機、C-1輸送機、T-400練習機、U-4多用途支援機、RF-4偵察機、E-2C早期警戒機、CH-47輸送ヘリ、AH-1S対戦車ヘリ、UH-1J多用途ヘリ、F/A-18戦闘攻撃機などが予定されているという。

Img_1781  飛行展示は、0745時からT-4練習機四機によるオープニングフライト、MU-2,U-125,V-107,UH-60という豪華な顔ぶれによるOPフライトが0830時から、そして先に述べたE-767の飛行展示、0930時から静浜基地のT-7練習機三機による航過飛行、0945時からF-15二機とF-2による機動飛行、1015時より十機のT-4による飛行展示、1300時からブルーインパルスの飛行展示という予定だ。

Img_1661  浜松市内は、かなり渋滞する。直線距離で浜松駅から5.5kmほど、遠鉄で新浜松駅から乗って上島駅(有人駅)から2.0km、自動車学校前駅(無人駅)から2.1km(双方とも更に正門までの距離がプラス)。新浜松駅からの列車は始発が0608時、0700時台から2000時までは毎時00・12・24・36・48分に列車が運行され、終電は2340時。

Img_1764_1  シャトルバス乗り場の様子。浜松駅前から出ているシャトルバスは渋滞の影響を受けることがあり、滑走路を外周道路沿に移動する為、かなり時間が掛かることもある。他方で、鉄道利用者には最も確実な交通手段であることも確かだ。料金は片道400円。

Img_1744_1  浜松基地にも駐車場があり、駐車場使用は無料であるが、駐車場は比較的速い時間帯に満車となってしまうので注意が必要だ。なお、基地HPによればレジャーシート、脚立、テント、折畳式椅子の持ち込みは禁止で、展示航空機前と装備品前で用いないという条件付で休憩用の一辺50㌢以内のクッションは持込可、とのこと。

Img_1805  地上展示が行われる区画は終日逆光である為、逆光を避けて航空自衛隊広報館の屋外展示機区画から撮影する人も少なくない。ところで、広報館HP()によれば、19日金曜日午前中に、浜松基地所在部隊による航空祭予行が行われるとのこと。広報館からであれば、この様子も撮影することができる。

Img_1788  浜松基地航空祭へは、中京圏はもちろん首都圏からも自動車にて展開が可能な距離にあり、更に東海道本線や東海道新幹線浜松駅という功通常の利便性も良い(ただし、こだま号だと首都圏からは当日展開は厳しいとか)、更に浜松市内、同じく新幹線の駅がある豊橋市、比較的近傍に在りその他観光名所もある名古屋市からも近く、ここで一泊という手法も考えられるだろう。

HARUNA

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平成十九年度十月下半期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報

2007-10-17 18:49:32 | 北大路機関 広報

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

 既報十月上半期主要行事実施詳報に続き、下半期の主要25行事に関する情報を掲載します。詳しくはリンク先の公式HP情報などでご確認下さい。また、リンク先の情報に併せ、部隊広報への電話確認などもお勧めします。

  1. 十月二十日・二十一日:海上自衛隊輸送艦『おおすみ』一般公開・堺泉北港入港(大阪地方協力本部HP)・・・大阪府堺市(大阪地本06-6942-0742)
  2. 十月二十日・二十一日:陸上自衛隊川内駐屯地祭(第8師団HP)(だたし西方HPによれば21日のみ記載)・・・鹿児島県薩摩川内市(0996-20-3900) 第8施設大隊などが駐屯している
  3. 十月二十一日:陸上自衛隊秋田駐屯地祭・秋田駐屯地創立55周年記念行事(第9師団HP)・・・秋田県秋田市(018-845-0125) 第21普通科連隊などが駐屯している
  4. 十月二十一日:陸上自衛隊勝田駐屯地祭・施設学校開設56周年記念行事(茨城地方協力本部HP)・・・茨城県ひたちなか市(029-274-3211) 施設科幹部の専門教育などを行う施設学校及び施設教導隊が駐屯
  5. 十月二十一日:航空自衛隊浜松基地航空祭・エアフェスタ浜松2007(浜松基地HP)・・・静岡県浜松市(053-472-1111) 練習機を運用する第一航空団、各種整備などを学ぶ第一術科学校・第二術科学校、ペトリオットミサイルの教育を行う高射教導隊、早期警戒管制機を運用する警戒航空隊、そして中部航空音楽隊が展開している
  6. 十月二十一日:陸上自衛隊伊丹駐屯地祭・中部方面隊創隊47周年記念行事(中部方面隊HP)・・・兵庫県伊丹市(072-782-0001) 中部方面総監部が置かれ、第36普通科連隊、中部方面通信群、中部方面情報保全隊、中部方面音楽隊が駐屯、式典には隷下の第10師団、第3師団、第13旅団、第14旅団や方面直轄部隊も参加
  7. 十月二十一日:陸上自衛隊日本原駐屯地祭・日本原駐屯地創設42周年記念行事(第13旅団HP)・・・岡山県勝山群(0868-36-5151) 第13特科隊、第13戦車中隊、第14戦車中隊などが駐屯
  8. 十月二十一日:陸上自衛隊出雲駐屯地祭・出雲駐屯地創設54周年記念行事(第13旅団HP)・・・島根県出雲市(0853-21-1045) 第13偵察隊、第304施設隊などが駐屯
  9. 十月二十一日:海上自衛隊小月航空基地祭・スウエルフェスタ2007(小月航空基地HP)・・・山口県下関市(0832-66-1607) 海上自衛隊の小月教育航空群、小月航空基地隊が展開、固定翼練習機練習機などを運用
  10. 十月二十一日:航空自衛隊背振山分屯基地開庁記念行事(第43警戒群HP)・・・佐賀県神崎市(092-804-6104) 第43警戒群が展開するレーダーサイト
  11. 十月二十一日:陸上自衛隊小倉駐屯地祭(西部方面隊HP)・・・福岡県小倉市(093-962-7681) 第40普通科連隊などが駐屯
  12. 十月二十一日:陸上自衛隊相浦駐屯地祭(西部方面隊HP)・・・長崎県佐世保市(0956-47-2166) 方面隊直轄の西部方面普通科連隊、第3教育団、第5陸曹教育隊、第118教育大隊などが駐屯。
  13. 十月二十七日:航空自衛隊小牧基地航空祭(小牧基地HP)・・・愛知県小牧市(0568-76-2191) C-130H輸送機を運用する第一輸送航空隊、救難部隊の教育訓練を行う救難教育隊、航空管制などを教育する第5術科学校が展開
  14. 十月二十七日:陸上自衛隊豊川駐屯地祭(第10師団HP)・・・愛知県豊川市(0533-86-3151) 第10特科連隊、第10高射特科大隊、第49普通科連隊、第6施設群などが駐屯
  15. 十月二十七日:海上自衛隊江田島基地自衛隊記念日行事(広島地方協力本部HP)・・・広島県江田島市(0823-42-1211) 第1術科学校、幹部候補生学校が展開
  16. 十月二十八日:自衛隊中央観閲式(陸上自衛隊)(招待者のみ、会場付近は警備強化で一般立ち入り禁止)
  17. 十月二十八日:陸上自衛隊富山駐屯地祭(第10師団HP)・・・富山県砺波市(0763-33-2392) 第382施設中隊などが駐屯
  18. 十月二十八日:航空自衛隊岐阜基地航空祭(岐阜基地HP)・・・岐阜県各務原市(058-382-1101) 航空自衛隊が導入する航空機の各種試験や技術開発を行う飛行開発実験団、第4高射群本部、第2補給処などが展開
  19. 十月二十八日:陸上自衛隊米子駐屯地祭・駐屯地創設58周年記念行事(第13旅団HP)・・・鳥取県米子市(0859-29-2161) 第8普通科連隊などが駐屯
  20. 十月二十八日:陸上自衛隊山口駐屯地祭・駐屯地創設52周年記念行事(第13旅団HP)・・・山口県山口市(083-922-2281) 第17普通科連隊などが駐屯
  21. 十月二十八日:航空自衛隊海栗島分屯基地開庁記念行事(第19警戒隊HP)・・・長崎県対馬市(0920-86-2202) 第19警戒隊のレーダーサイト
  22. 十月二十八日:陸上自衛隊目達原駐屯地祭(西部方面隊HP)・・・佐賀県神埼郡(0952-52-2161) 西部方面隊直轄の西部方面ヘリコプター隊、AH-1Sを運用する第3対戦車ヘリコプター隊、第四師団隷下の第4飛行隊、西部方面後方支援隊、第106全般支援大隊、九州補給処などが駐屯
  23. 十月二十八日:陸上自衛隊玖珠駐屯地祭(第4師団HP)・・・大分県玖珠町(0973-72-1116) 第4戦車大隊、第8戦車大隊、第4対舟艇対戦車隊などが駐屯
  24. 十月二十八日:陸上自衛隊都城駐屯地祭・都城駐屯地創設56周年連隊創設45周年記念行事(宮崎地方協力本部HP)・・・宮崎県都城市(0986-23-3944) 第43普通科連隊などが駐屯
  25. 十月二十八日:陸上自衛隊国分駐屯地祭・国分駐屯地創設52周年・連隊創設56周年(第8師団HP)・・・鹿児島県霧島市(0995-46-0350) 第12普通科連隊、第113教育大隊などが駐屯

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。

■北大路機関

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日本貨物鉄道(JR貨物)電気機関車群 列島を結ぶ物流網

2007-10-16 11:15:20 | コラム

■貨物列車特集

 貨物列車の有する長大な編成は、力強い印象を与え、鉄道愛好家の中でも貨物列車ファンが多いと聞く。確かに、全長の長さでいえば、交通機関の中でも最大の長さを誇っているのではないか、というわけで貨物列車特集である。

Img_4318  写真は、EF200系電気機関車。日本国有鉄道からJRに民営化後、新しく発足した日本貨物鉄道は、輸送能力の増大に対応するべく新型電気機関車を導入した。そのうちの一つが、写真のEF200系で、1992年から量産が開始されている。21輌が生産され、高い出力と洗練されたデザインが人気を集め、1993年に鉄道友の会よりローレル賞の受賞をうけている。

Img_4307  車体性能は、当時最大の1600㌧牽引を可能としており、更にVVVFインバータ制御方式の採用など、今日の電気機関車設計の基本形を完成させている、この制御方式の採用には、貨物列車運行に際して高加速高速走行が実現しなければ、在来線の高速運行に支障をきたすという配慮があったといわれる。

Img_4324  EF210系電気機関車。正確にはEF210系100番台、この電気機関車はEF200系電気機関車に続いて開発された電気機関車である。導入は1996年より開始され、特に1600㌧牽引が変電設備などの外部的要素から実現が困難であったということもあり、牽引能力を1300㌧に抑える事でコスト低減を実現させた。

Img_4325  EF210系100番台と初期の0番台の端的な相違点は、架線から伝記を受けるパンタグラフが、従来型のパンタグラフからシングルアーム式パンタグラフに変更されている点である(ただし、100番台初期生産車の写真を見ると従来型パンタグラフを搭載しているものもあるのだが)。0番台は18輌、100番台は35輌が運用されているようだ。

Img_4333  写真は電気機関車EF66系100番台の電気機関車。正確にはEF66系100番台二次車。EF66系といえば、1966年より導入が開始され、貨物以外にも例えば寝台特急“なはあかつき”を牽引していた国鉄電気機関車であるが、この100番台は1989年より生産が開始された電気機関車である。

Img_4334  最初に掲載したEF200系と繋がるデザインを有しており、一次車、二次車と併せ33両が運用されている。日本貨物鉄道株式会社Webサイトなどをみると、その扉絵に広大な貨物車輌基地の様子が出ているが、文字通り物流を大量に陸上を輸送するには鉄道輸送の重要性は高く、特にトンあたりのCO2排出量の少なさは、今後もその需要が下がらない証といえるだろう。

HARUNA

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JR京都駅と北陸・紀州・山陰を結ぶ多彩な特急網

2007-10-15 21:23:26 | コラム

■京都駅撮影紀行

 十月十五日は京都市自治の日である。・・・、いや、まあそれだけなんですが・・・、昨日に日続いて京都駅と向日町駅にて撮影したJR特急の特集記事である。

Img_2969 桂駐屯地祭に向かう途上、明らかにこの雨では式典は予定通りに行われないだろうし、駅から駐屯地までのシャトルバスも始発まで時間もあったことから、ゆったりと撮影を楽しんだ。しかし、手ブレ防止レンズを用いても、雨に煙る様子だけはなんともならない、晴天だったら、と連想していただきつつ見ていただきたい。485系も見れる期間は限られているのですし。

Img_2956  特急サンダーバード金沢行きの京都駅到着。

 北陸地方と関西を結ぶ貴重な特急である。北陸新幹線構想が実現した後も、北陸本線全線がすぐに新幹線化されるわけではないので、暫くは北陸と関西を結ぶ特急となるだろう。

Img_2911  サンダーバードに用いられている683系特急電車は、同時に名古屋を始発とする“しらさぎ”と同じ車輌が用いられており、基本性能が北越急行ほくほく線で160km/h営業運転を行うなど、基本的に優秀である。なお、写真は683系0番台で、“しらさぎ”は2000番台が用いられている(北越急行の車輌は8000番台)。

Img_2900  写真は特急“北近畿”。福知山や、一部は豊岡や城之崎温泉とを結ぶ特急電車である。車輌は183系電車。485系と似ているが、485系を改良したものだとC.ジョニー氏に教えてもらった。特急“たんば”や“きのさき”と連絡するものもあり、直流交流変換工事が終了するまではまだ、485系の系譜をみることができるのだろうか(詳しくは知らないが)。

Img_2819  続いて紀州と京都を結ぶ特急オーシャンアロー。振り子式制御装置を搭載し、紀伊半島の勾配の多い路線も高速度を維持しつつ営業運転を行うことができる。最高営業速度は130km/h。近鉄特急を思わせる洗練されたデザインが旅路を期待させる。

Img_2971  283系特急電車オーシャンアローの通過の様子を撮影。新快速が通過する京都線や神戸線の駅では、通過する側のホームに転落防止柵やロープが張られている。ホームの突端で撮影したかったが、雨天で駐屯地祭に到着する前にカメラがヤラれてしまうのも悲しいので、屋根の下で撮影を続行。

Img_2980  特急“スーパーくろしお”が車輌基地より出てきた。行き先表示板が紀伊勝浦となっていたが、京都駅方面に向かっていたので回送電車扱いである。その為、速度もそこまで大きくなく撮影は容易であった。雨天時はISO感度を上げるべきか、低ISO感度で流し撮に挑戦するべきか悩むが、流し撮は失敗も多く、このときも瞬時にキーを操作しISO感度を上げた。

Img_3202  駐屯地祭と叡山電鉄を撮影した後、京都駅にてC.ジョニー氏とお別れした。

 その直後に“スーパーくろしお”の到着である。この381系電車も振り子式制御装置が搭載されており、紀伊半島においても高い営業運転速度を誇っている。

Img_3128  そもそも京都駅の入場券を購入したのは寝台特急を撮影する為であるが、勿論そのほかの電車も撮影する。写真撮影時は判別できなかったが、関西国際空港から京都駅に到着した特急“はるか”。空港に向かう特急は“空港特急”に類別されるが、空港から到着したので“特急”である。

Img_3173  281系電車。ISO感度とローシャッター、それに手ブレ防止のISレンズをフルに生かしての撮影。望遠をISレンズ、広角を従来型レンズとしているが、広角の18~55㍉レンズもISレンズが出たとかで、夜景撮影にはいいかもしれない。しかし、できれば135㍉くらいまでは欲しくなってしまう。200㍉だとオーバースペックなのだけど。

Img_3139  485系電車特急“らいちょう”が京都駅に到達する。C.ジョニー氏のお話では、非常に少なくなったが僅かにボンネット型が現存しているとのことで、できれば撮影したいなあ、とおもったり。昨日開業した埼玉県の鉄道博物館にはボンネット型らしきものも見えた。今日的には見劣りするなどともいわれるが、485系は鉄道史に一頁を刻んだことだけは確かであろう。

Img_3193  広角レンズで停車状態の“雷鳥”を撮影する。巨大な京都駅建造物とともに、国鉄時代から代わらない“雷鳥”のコントラストが面白い一枚である。なお、サンダーバードは“雷鳥”の代替として導入されたそうだが、この485系をいつまで見ることが出来るかに、少し興味があったりする。

Img_3144  発車する“雷鳥”。この後部の部分はパノラマカーと呼ばれている。前面展望を重視した設計だそうだが、これだけはやっぱり名鉄7000形“パノラマカー”の方が優れている。レトロで好きだが、何故国鉄が同時期の名鉄7000形のような車輌を出さなかったのか、と思ったりしてしまった。

Img_2991  さてさて、些か支離滅裂な部分があるのは、今日忙しかったから・・・、という理由。これで桂駐屯地祭の際に撮影した特急車輌の掲載は一段落。今週は自衛隊関連行事の後半や浜松基地航空祭のサニタリーガイドなど、まあ、昨年遅刻したのだけれども掲載したいと思う。おかえりはこちら。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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十月十四日は“鉄道の日” 寝台特急“なはあかつき”“日本海”

2007-10-14 18:21:20 | コラム

■寝台特急撮影紀行

 本日十月十四日は鉄道の日である。鉄道の日ということで、本日は寝台特急の特集を掲載したい。写真は、桂駐屯地祭の日に撮影したものである。

Img_2932  桂駐屯地祭の行われる朝、降雨の予報の下窓を開けるとやや霞が掛かった状況。遠く京都へ展開するC.ジョニー氏と共に京都駅で合流し、寝台特急を撮影した後に向日町駅へ進出し、駐屯地祭を撮影するという二段作戦を展開することと成っていた。さて、準備を終えると今度は比叡山が見えないほど降り出した。降ろうと降るまいと特急は来るので京都駅へ向かう。

Img_2924  待つこと久し、寝台特急の接近を二番線で待ち、いよいよ撮影である。特急のヘッドマークが寝台特急であることを示している。さて、鉄道の日ということで、名鉄7000形パノラマカー写真特集を考えたのだが、鉄道の日とは、新橋横浜間が1872年10月14日に開通したことに由来する。従って、鉄道省線から国鉄、そしてJRに至る系譜を尊重し、寝台特急特集とした。

Img_2935  鉄道の日とは、この開通記念日という意味を有していたことから、鉄道省の記念日であり、JRへ民営化後も鉄道記念日として祝われていたが、広く催事を広めるには、ということで1994年から鉄道の日と名を改め、私鉄も含めた鉄道の記念日となったようだ。

Img_2939  新橋~横浜間ということで、真正直に新橋~横浜の乗車記を掲載することも考えたが、当時の横浜駅は今の桜木町駅の位置にあり、当時の新橋駅の位置に至っては汐留貨物駅という。しかも、この貨物駅、廃駅となっているそうで、それならば今辿っても余り意義は無い、で、寝台特急。

Img_2808  北大路機関既報記事では、寝台特急日本海は信越本線復旧記念記事()にも掲載、その前日は180000アクセス記念記事()、なんか流れが似ているなあ。なお、大阪駅で撮影した日本海の記事()、寝台特急なはあかつき号も大久保駐屯地に展開する途上撮影した記事()などで掲載している。

Img_2812  C.ジョニー氏と共に京都駅に到達する様子を一通り撮影。いままでは0番ホームの東端部分で撮影していたが、二番線の西端で撮影すると、望遠レンズなどで車輌全体を撮影することができると。今までは同時に入線する車輌に覆われ、撮影できないのでは?と思ったが、これが結構大丈夫だった。こうして撮影した後、電気機関車部分に移動、京都駅が終点だから撮影出来る方法だ。

Img_2886  この後、桂駐屯地祭へ向かう。詳報書かなきゃいけないけど、時間掛かる。掲載は暫く先ですね。既報の通り、駐屯地祭は荒天であった為、室内会場で実施、超巨大倉庫の中で行われた。雨漏りもけっこうあったが、室内で並んだ隊員の様子は今までに無い迫力を感じさせた。これについては後々掲載。

Img_3108  駐屯地祭の後、神戸のカワサキミュージアム行こうか?という話にもなったが、C.ジョニーが折角京都にいらした訳だし、ここは一つ叡山電鉄の撮影ポイントをお教え願おう、ということで鞍馬へ。紅葉の中での叡山電車など、非常に魅力的な写真が撮れるのだが、どこでどう撮ったらいいかは、ベテランに学ぶべきである。

Img_3175  そうした後に、特急日本海を撮影。望遠レンズを使えば夜間でも撮影出来る自信があったが、光料不足・・・、1/50でもISレンズであれば撮影出来るのだが、思いのほか暗かった・・・、やはりベテランの助言に従い、二番線東端部分に陣取るべきであったのか。実は二番線は0番線よりも短いので、という計算もあったのだが、ホームの照明が光料不足を補うということで、微々たる光、とは侮れないものだった。

Img_3119  しかし、後部の写真は撮影することができた。つまり、このくらいの光度で、前から撮影することもできたのか、と。ううむ、やはり撮影は奥が深い!撮影技量やアングル、装備の機能も重要ながら、撮影ポイントの選択も最優先事項の一つであるのだ。ちなみに、朝と夜に寝台特急撮影したのは初めてだったりしました。C.ジョニー様、ご指南ありがとうございました。

HARUNA

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海上自衛隊 ひゅうが型ヘリコプター護衛艦 (DDH HYUGA CLASS)

2007-10-13 18:36:52 | 先端軍事テクノロジー

■200000アクセス突破特別企画

2007年10月4日1712時、Weblog北大路機関はアクセス解析開始から20万アクセスを突破。記念すべき20万アクセス目の閲覧記事は大阪環状線に関する記事()でした。

Img_9122  今回特集するのは、16DDHとして設計、建造が進められ2007年8月23日にIHIマリンユナイテッド横浜工場にて“ヘリコプター護衛艦ひゅうが”として進水式を迎えた最新鋭DDHひゅうが型である。横須賀マリンフェスタ見学と同日、横浜にて“ひゅうが”を撮影したのは既報であるが、今回はその詳報に当たる記事である。

Img_6445_1  海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦として1973年4月22日に竣工した護衛艦“はるな”は、満載排水量6500㌧と、それ以前に最大であった“たかつき”型護衛艦の3950㌧を大きく上回る艦で、ヘリコプター三機と5インチ砲二門を搭載する有力な護衛艦で、近代化改修により満載排水量は6800㌧に増加、佐世保から舞鶴へ移動し、日本海防衛の要、第三護衛隊群旗艦に就いた。

Img_9155  しかし、1973年に就役した“はるな”は老朽化が著しいことも事実で、2000年12月15日に発表された「新中期防衛力整備計画」において、“はるな”型の後継艦を2004年、2005年に計画。新型DDHは2004年(平成16年)の名前を用いて16DDHと呼称されることとなった。なお、二番艦は財政難から翌年に変更され、予算承認を受けている。

Img_9099  16DDHは、その能力の主柱に航空機運用能力と指揮管制機能を盛り込んでいる。これは、“はるな”建造の時代、海上自衛隊は対潜水艦任務(ASW)に重点を置くシーレーン防衛を任務の中心に据えていたが、21世紀における海上自衛隊は、国際平和維持活動や人道支援任務、更に今日的にはテロとの戦いという任務が加えられ、よりグローバルな活動を支える上で、自己完結力が求められ、加えてRMAに筆頭を挙げる艦艇のシステム化ネットワーク化に対応するには高度な指揮中枢任務艦が必要となったためである。

Img_9104  ひゅうが型は、基準排水量13500㌧、満載排水量18000㌧であり、DD(駆逐艦)に区分される艦艇では世界最大の規模を有する。全長は197.0㍍、幅33.0㍍、喫水は7.0㍍で、喫水線から飛行甲板までの高さは15.0㍍。主機はCOGAG方式で二軸推進、出力は100000馬力、速力30ノットである。Mk41VLS16セル型一基と20㍉CIWS,三連装短魚雷発射管各二基を武装として搭載しており、乗員は322名、加えて司令部要員25名が乗艦する。

Img_9103  “ひゅうが”には、火器統制装置としてFCS-3の改良型が搭載されている。これについては後述する。“ひゅうが”は、航空機運用に重点を置いた、と前述したが、飛行甲板には四機同時に発艦するヘリスポットがあり、艦内の格納庫には紹介ヘリコプターであれば7機、最大11機が搭載できるとのことである。また、“ひゅうが”は護衛隊群旗艦としての運用を想定しており、C4ISR機能として新しく開発された水上艦用情報処理システムを搭載している。艦内情報はネットワーク化され、海幕システム(MOF)ともリンク、加えて指揮中枢となる多目的エリアがCICとは別に設けられている。

Img_9105  写真のカバーがかけられている部分は搭載艇の収容口であり、カバーがかけられていない部分は舷橋部分にあたる。各種ミサイルを搭載するVLSは、後部甲板上、飛行甲板と同じ高さに装備されている。この位置では発射時のブラストが飛行甲板に係留している艦載機への影響が懸念されるが、同時に飛行甲板の強度がミサイル発射時のブラストに耐えうる程度のものであることも示している。“ひゅうが”は、このような全通飛行甲板を採用したことで、続き番号であるDDH145ではなく、DDH181という新しい番号を拝領している。

Img_6672  従来の護衛隊群は、哨戒ヘリコプター三機を搭載するヘリコプター護衛艦を中心に、ミサイル護衛艦二隻と汎用護衛艦五隻が連携し対潜戦闘を展開していたが、弾道ミサイル脅威の拡散により、2007年度末には、護衛隊群を対潜戦闘に重点を置くDDHグループ、ミサイル防衛に対応するDDGグループという二つのタスクフォース編成に改編する構想があり、16DDH計画の艦型拡大に影響を及ぼしたと考えられる。

Img_3856  ひゅうが型護衛艦のもう一つの任務は、掃海ヘリコプターの運用である。掃海輸送ヘリコプターMCH-101として、部隊運用の研究が進められているが、MCH-101の搭載を前提として“ひゅうが”型は設計されている。これにより、従来では考えられない地域への迅速な機雷除去任務に対応することができる。

Img_5734  また、ひゅうが型護衛艦は現行の掃海ヘリコプターMH-53の着艦にも耐えうる甲板強度を有しており、強度としてはVTOL戦闘機の運用も可能では、といわれている。VTOL機は垂直離陸を行う上でジェットをそのまま甲板に吹き付ける為、甲板強度の問題が提示されるが、簡易空母用の耐熱マットなども海外では開発されており、その必要があれば能力を追加することは可能である。

 なお、航空機運用に不可欠なエレベータは、航空機用、物資弾薬用各二基計四基が配置されている。

Img_6683  ひゅうが型の主力艦載機はSH-60Jの改良型であるSH-60Kになるが、従来の対潜哨戒用途の装備に加えて、ヘルファイアASMによる水上高速目標対処能力や、器材を下ろせば輸送ヘリコプターとしても運用でき、在外邦人救出任務や国際平和維持活動に対して、任務遂行に柔軟性を与えることが期待できる。

Img_7588  はるな型護衛艦の後継として16DDHの計画が進められ、当初は艦の前部に5インチ砲とVLSを、中央に上部構造物と格納庫を設置し、後部に飛行甲板を配置するというモスクワ級ヘリコプター巡洋艦のような計画、上部構造物の前後にヘリコプター甲板を設置するという、豪州海軍のニューポート級揚陸艦改造案のようなものが提案されたが、最終的に全通飛行甲板案に落ち着いた経緯がある。

Img_7490  全通飛行甲板としては1998ねんから2003年にかけて3隻が就役した“おおすみ”型輸送艦がある。当初、全通甲板の前部は車輌甲板として用いられていた為、実質的には発着能力を有するドック型輸送艦という運用が為されていたが、2004年のスマトラ島沖津波災害に対する人道支援任務では、ローターを取り外した陸上自衛隊のUH-60JA多用途ヘリコプターを艦内の車輌甲板に搭載し、全通飛行甲板としての運用を行っている。

Img_7432  “おおすみ”型と“ひゅうが”型は、輸送艦とヘリコプター搭載護衛艦という区分の違いがあり、一概には比較できないが、例えば大規模災害時などでは、“おおすみ”型を支援する各種ヘリコプターを“ひゅうが”型が搭載するという運用もあろうし、更には、一種のヘリパットとして“おおすみ”型に“ひゅうが”型のヘリコプターを搭載、重整備は“ひゅうが”型が行う、という運用も今後は考えられよう。

Img_6256_1  “ひゅうが”型は、護衛艦としては直線を中心に形成したステルス性の高い上部構造物設計を採用しており、イージス護衛艦“あたご”型から本格的に採用されたステルスマストを搭載している。ただ、モノポールマストであっても、ここまで電子装備を搭載するとステルス性は低下し、近年一部の先進国では塔のようなパゴダ型マストを採用する艦が増えつつあるようだ。なお、こうした用途の艦では艦尾部分に航空機エンジン整備区画とその排気口を設置するのだが、“ひゅうが”型にはこうした排気口が見当たらないのが気にはなる。

Img_9146  写真は、“ひゅうが”の艦橋部分。四角い部分は、FCS-3改である。射撃指揮装置3型は、従来の射撃指揮装置2型(FCS-2)の後継として導入されたもので、D(L)バンドレーダーOPS-14,ミサイル追尾用のI(X)バンドレーダーのFCS-2,各種火砲の誘導装置を統合したもので、G(C)バンドレーダーが採用されている。オランダのAPARやフランスのARABELはXバンドレーダーを採用しているが、長距離目標の索敵にはG(C)バンドレーダーの方が優れている為採用されたと考えられる。

Img_0886_1 試験艦“あすか”艦橋部分に搭載されたFCS-3.従来はレーダー捜索と目標追尾を別々に行っていたが、これでは同時多目標追尾に支障を来す為、これを統合したMFR(多機能レーダー)が必要とされた。これがFCS-3である。また、併せてACDS(発展型戦術情報処理装置)が開発されており、これらの構成は、イージスシステムとの共通点も多い。

Img_0879_1  また、試験艦“あすか”にて開発が進められていたOQQ-21ソナーシステムも“ひゅうが”には搭載されている。これは大出力の低周波アレイソナーと、側面アレイソナーを統合化したものであるが、側面アレイソナーについては予算上の問題から削られているとのこと。OQQ-21は長大な形状が特色であったが、形状がどうなったのかには興味が湧く。つまり、形状が側面アレイソナーが後日装備可能かについてだ。

Img_1255  ここで、ひゅうが型について一点疑問となるのは、ベアトラップを搭載していないため、通常のヘリコプターキャリアとおなじ着艦方式を行うのであれば、停止状態の艦に横から進入し着艦を行う。対して、通常の護衛艦やヘリコプター護衛艦は、ベアトラップ着艦拘束装置により艦と航空機と連動し、航行中であっても荒天時であっても着艦を可能とする。

Img_0861_1  ひゅうが型護衛艦が着艦時に艦を停止させる必要があるならば、艦隊行動において同時着艦する際に、航行中に着艦させる僚艦との距離が生じるような気がしてならない。SH-60Kは30ノットで航行中の艦に連続着艦可能なのだろうか(従来DDHも三機目はベアトラップを使用せずに着艦するようだが)。別行動するというならば問題ないのだが、実質一個護衛隊とDDHから成る改編後の護衛隊群編成では、数的に単艦行動を強いられる。その為のFCS-3を初めとした強力な個艦防御装備、といわれればそれまでなのだが、運用の開拓を期待したい。

Img_9111  ヘリコプター護衛艦ひゅうが、その完成は2009年3月の就役とされており、現在の計画では、配備先は第一護衛隊群DDHグループとされている。また、舞鶴の護衛艦“はるな”は除籍され、恐らく“しらね”が舞鶴に配備されるといわれている。今年度末の護衛艦隊編成改編により、旧護衛艦隊のタスクフォース編成の部隊と、旧地方隊のタイプフォース部隊が統合運用されるのだが、どうせならば全ての艦艇を三群に分け、タイプ運用すれば、とも思う(そうすれば必要に応じてタスクフォースが組める)。どういった運用となるかは不詳ながら、試行錯誤が進められるのだろう。

Img_7193  はるな型二番艦の“ひえい”後継艦も2006年に予算が承認されており、2320号艦、18DDH,DDH182として2011年3月に就役する計画である。こうして、海上自衛隊にヘリコプター運用を定着させた“はるな”型護衛艦は、全て退役することとなる。“しらね”型の“しらね”は2010年、“くらま”の後継艦は2012年に予算が盛り込まれるはずであり、新型となるのだろうか。

Img_9338  さて、建造中の“ひゅうが”を岸壁から見学するには、横浜市磯子区の新磯子町、磯子海釣施設方面から対岸の新杉田町にあるIHIの造船所を眺めるのが一番だ。磯子駅からタクシーで電源開発のジェイパワー前、少ないがバスもあるようだ(ジェイパワー前バス停というのがあった)。

Img_9343  九月上旬には、艤装工事を進めるべく造船所の海側へ移ったため、首都高速道路本牧線走行中の車内からみえた、という話も聞いたが、最近、再びジェイパワー前から見える位置に移動したとも伝わっている。文字通り海釣りの名所にあり、牧歌的な情景の向こうにイージス艦や新型ヘリコプター護衛艦が並んでいる、不思議な情景である。

HARUNA

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航空自衛隊YS-11FC飛行点検機 いまも健在!YSの血統

2007-10-12 22:31:03 | 航空自衛隊 装備名鑑

■YS-11FC,T-7,BK-117,BELL212,BELL412

 諸般の事情から20万アクセス記念特別記事は遅れております。21万アクセスになるまえに掲載を考えておりますので、お楽しみに。

Img_2466  本日は、“YS-11M きょうも日本の空を往く国産旅客機()”“T-3ラストフライト?()”“T-3初等練習機二機編隊での飛行を確認()”“航空自衛隊飛行開発実験団の銀翼()”の続報というか、関連記事。多種多様な航空機を撮影しても、単発では写真が少なく記事として成り立たないので、複合記事として掲載する。

Img_2467  YS-11FC飛行点検機の飛行の様子。、前回掲載した海上自衛隊のYS-11は輸送機として運用されており、航空自衛隊でもVIPの輸送を主眼としたYS-11が運用されており、電子戦支援機のYS-11E、そして今回掲載するYS-11FC飛行点検機が運用されている。

Img_2470  YS-11FC飛行点検機は、入間基地、航空保安管制群隷下の飛行点検隊に配備、現在3機が運用されており、加えて6機のU-125飛行点検機とともに、陸海空自衛隊が運用する全国160以上の航空保安施設、管制や無線施設などの機能状況を確認する任務にあたっている。FCとはFlight Checkerの略で、自動飛行点検装置を搭載している。

Img_2471  航空ファン誌で連載中の元富士重工技師、安藤ひでや氏の連載では、YS-11の生産拡大に対潜哨戒型はできないか(通巻658号85頁)という提案をおこなったという。P-3Cも旅客機エレクトラを原型としたものだから、補助ジェットエンジンをP-2Jのように搭載し、必要であればP-3C並に胴体を延長し、機内容量を拡大するという手もあった、と。

Img_4226  富士重工T-7練習機。垂直尾翼に描かれたマークから、岐阜基地の飛行開発実験団が運用する航空機で、今年春に退役したT-3初等練習機の後継として導入されたものである。考えれば、飛行中のT-7を撮影したのは、この写真が最初だったような気がする。

Img_4228  T-7練習機は、富士重工により1999年より導入が開始された機体で、49機が配備された。T-7は、諸事情から国際入札となったことで急遽提案されたピタラスPC-2Mk2練習機と競合することとなり、大幅に価格を低減しT-7が決定した。PC-2は副次的な対地攻撃力もあり、もし採用されていれば、と思ったりもする。ただし、海上自衛隊のT-5練習機とT-7練習機のエンジン共通化なども行われており、必ずしもPC-2がいい、というわけではないことも追記。

Img_4233  T-7は、当初T-3改と呼称されていたが、その名の通りT-3練習機の部品を極力共通化させ、コスト低減を図ると共に、尾翼の改修などによる運動性の向上を期している。また、前述のように、T-5練習機と共通のエンジン、ロールスロイス250-B17Fターボプロップエンジンを搭載しており、よく言われることだが、T-3と比べて非常に静かな印象がある。

Img_2645  技術研究本部のBK-117ヘリコプター。今年四月六日に掲載した記事では、まだ防衛庁技術研究本部と機体に明記されている旨を記したが、今回撮影した際には防衛省技術研究本部に改められていた。防衛庁から防衛省に、駐屯地看板や各種装備の記載も順次書き換えられている。

Img_2649  BK117は西ドイツMBB社とわが国の川崎重工が共同開発した多用途ヘリコプターで、胴体下部に12.7㍉ルーカス式銃塔、機体側面にTOW/HOTミサイルを搭載した武装型が1985年のパリ航空ショーに展示されている。ただし、武装型の自重は2.56㌧で、最大離陸重量は3.2㌧であるから、燃料と乗員、装具の搭載余剰は0.64㌧。燃料搭載量が0.558㌧とあり、武装型はエンジン出力を向上させなければ、限定的な任務にしか対応出来ないという点も追記しておく。

Img_3452  海上保安庁のベル212.1973年から1989年にかけて38機が導入された。11名が搭乗できる。ベル社がUH-1シリーズを双発化し、飛行時の安定性を向上させることを期して設計、1968年に初飛行し、米軍にはUH-1Nとして採用された。

Img_3453  UH-1(ベル205)のH型と比較してエンジンの双発化以外に、機首部分を150㍉延長させた他、ローターの形状も一部変更し、高速飛行性能を向上させている。海上保安庁用機としては、気象レーダー、非常用フロートを追加し、一部機体には画像伝送装置を追加している。巡視船搭載機としても運用されているが、順次新型のベル412に交代しているという。

Img_9727  警視庁航空隊のベル412ヘリコプター。ベル212の機体を複合素材製の四枚ローター化し、高速性能を更に高めた。ベル212と比して速力は50km/h向上しており、振動も低下した。ベル社での初飛行は1979年で、量産開始は1981年。飛行時の安定性向上は、SAT(特殊急襲部隊)の支援などで重要な点となろう。

Img_9728  ベル205から、ベル212、そしてベル412と進化しているが、陸上自衛隊のUH-1(ベル205)系列は、そのまま富士重工がエンジン出力を向上させたUH-1Jという日本独自の形式へと発展しており、これらを見比べると様々な点に気付かされ興味深い。なお、諸事情で量産には至らなかったがUH-1を大型化させたベル214STという、二枚ローター方式ながら胴体長15.24㍍、22名乗のヘリも存在し、基本設計の柔軟性を感じさせる。

HARUNA

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