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【7D特報】岐阜基地航空祭2018予行,F-15J機動飛行と第一次編隊飛行(2018-11-07)

2018-11-11 20:17:46 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■岐阜航空祭11月18日挙行!
 岐阜基地航空祭は11月18日に実施されます。しかし、今週と来週いっぱい、事前予行が行われる。

 岐阜基地航空祭予行を撮影して参りました。予行、通常であれば航空祭開催週間に執り行われるのですが総合予行ではなく大編隊の部分予行であり、7日と航空祭本番よりもかなり前に挙行されています。平成三〇年度航空祭、平成時代最後の航空祭という事で特別です。

 異機種大編隊その予行、展開する事と決意したのは数日前の明野航空祭が悪天候により飛行中止となりまして、悪天候の予報がでた時点で相馬原駐屯地等の経験方展開を見合わせており実際飛ばず、こうした消化不良気味の解消、という意味もあったかもしれません。

 予行、航空祭本番と同じプログラム、というわけにはいきませんが、部分部分の飛行展示を行います。そして快晴の日に行われる予行写真は本番が曇天であったりしますと、一際と輝いて見えるというもの。本番悪天候に備える保険、といったらばいい過ぎでしょうか。

 日曜日はどうしても休むことは出来ない業種の方々などは、本番にゆうきゅう消化するのではなく予行にすべてをかけている、という撮影もできるものでして、実際、快晴の日に照準を絞って撮影していますと、航空祭本番とは遜色ない写真を仕上げる事も出来るという。

 航空祭の様子は日曜特集にて岐阜基地航空祭を特集し完結したところですが、ご覧になれば分かるとおり、撮影位置をどうするか、という難渋が大半を占めています。岐阜基地航空祭は滑走路の南北が会場、北側会場がメインですが南側会場の方が撮影条件が良好だ。

 地上展示機などは貴重な国産ステルス実験機に開発中の超音速対艦ミサイルなどが並ぶとともに特別塗装機も輝いている、が飛行展示は滑走路の北側のメイン会場では逆光となる。南側会場は順光だけれども地上展示航空機は保存展示航空機のみ、岐阜基地でこれは痛い。

 岐阜基地でなければ見れない航空機もありますが、飛んでいる飛行展示も岐阜ならではの物。滑走路を挟む北側と南側を撮影するにはどのように時間帯で移動するのか、と迷うところです。しかし予行は基地へ入れない分、順光の撮影位置だけを確保しておけばよい。

 航空宇宙博物館付近からの撮影と滑走路エンド付近からの撮影、当たり前ですが事前訓練にあたる予行は一般公開されていません、基地正門付近をみますと招待者向けの公開も行っていなかったようですね。今年は総合予行の関係者公開も無いというお話を聞きました。

 予行なのだから撮影条件だけを考えてよい場所に展開しよう、基地に入れないのだから撮影位置の選択肢は限られている。こうした理由から撮影するならば順光の撮影位置から、という観点から滑走路エンド付近と航空宇宙博物館周辺からの撮影ということとしました。

 各務原空の公園、滑走路エンド付近という撮影位置は少しだけ高台となっていまして、その昔は原っぱといいますか一種の牧草地でした、手洗いが遠いのは難渋しましたが、開けていて頭上を航空機が行く。十年ほど前から造成を開始し、現在は公園となっています。

 公園整備後は撮影しやすくなった。近くに自販機と少し離れた場所にコンビニなどもありまして、もう少し歩いてゆきますとスーパー銭湯なんてものもあったりする。さすがに露天風呂から撮影、という事は出来ませんが、総じていえるのは便利になった、ということ。

 飛行開発実験団の展開する岐阜基地、第2補給処という航空自衛隊兵站の一大拠点とともに第4高射群本部という実戦部隊も展開している基地施設ですが、航空部隊は飛行開発実験団のみです。ここの日常撮影は、滑走路エンド付近が主流というか定番となっています。

 F-15戦闘機を筆頭に様々な装備開発と評価試験をおこなう岐阜基地、日常的に様々な戦闘機や練習機を撮影することが出来る立地です。戦闘機部隊ではなく実験部隊が展開しているのみですので、実弾を搭載した緊急発進、というものはおこなわれませんが、しかし。

 緊急発進は行われないものの、新開発の試験弾を搭載した航空機などをみることもできます。日常撮影というものは、岐阜基地以外でも小松や那覇に新田原や千歳、様々な基地にてみることが出来るのですけれども、岐阜基地はその中でも特殊といえるかもしれません。

 各務原飛行場は日本最初の飛行場として陸軍により建設されました。航空機草創期、日本最初の航空機飛行はアンリファルマン機を代々木の陸軍演習場にて飛行させたのがはじまりですが、航空機を分解して現地で組み立ててから燃料を補給し離着陸するというもの。

 代々木での飛行は成功していますが、航空機の飛行実験から航空部隊へと体系化する際にいつまでも演習場を間借りしていたのでは始まりません。そこで航空部隊の拠点整備へと、各務原の砲兵演習場を飛行場へ転用することで日本最初の飛行場が完成したのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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