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【京都発幕間旅情】阪神電鉄8000系,南海トラフ地震巨大地震注意が発令されてから三日目と阪神大震災復興

2024-08-11 20:00:21 | コラム
■震災復興と事前計画
 地震からの復旧と復興を鐵道の面から考えてみますと阪神電鉄から学ぶところは多い。

 南海トラフ地震巨大地震注意が発令されてから三日目となりました。阪神電鉄8000系電車、考えてみるとこの8000系というのは、阪神大震災において阪神電鉄が全線で壊滅的な被害を受けた際に在籍していた車両なのですね。あの復旧は神業的な速さといえたものです。

 阪神電鉄、考えれば現在は阪急電鉄の参加になっていますが、鉄道事業の公共性と現代のモノいう株主という難しいきんこうの問題はありますが、南海トラフ地震のような、考えるだけえも被害規模の大きさにめまいがする様な災害に事前準備する事は必要なのだ。

 BCP,フランスならばこの並びは指揮戦力投射艦を連想させる所ですが日本でいえば事業存続計画、南海トラフ地震では阪神電鉄は比較的津波からも離隔された地形を運行していますが、四国太平洋岸や紀伊半島の鉄道などはそうとう慎重に準備しておかなければ、と。

 事前復興計画という考え方も存在する現代ですので、事前公的補助金査定制度のような、公共性を有する事業者については中央や地方自治体の支援体制というものを、それが来る前にある程度めどをつけておき、廃業を選択肢から外す施策を考えるべきでしょうか。

 近鉄電車が乗り入れてきた、近鉄は1959年の伊勢湾台風に際し、ほとんどの路線が損害を受けた為に、復旧に併せとうじ計画されていた線路の1067mmから1435mmへの拡張を伊勢湾台風からの復旧の過程で成し遂げるという、損害を逆手に取る事に成功しました。

 南海トラフ地震の事前復興計画、被害規模をどの規模で地震が発生するのかで前提は変ってくるものですから、安易に事前計画ということや、事業存続計画の前提も左右してしまう事ではありますが、津波警報が発令する前に、何らかの措置は講じておきたいものです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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