■防衛フォーラム
今回も縮小版で。

トルコ空軍はユーロファイタータイフーン戦闘機導入を検討中です。もともとトルコはJSF計画参加国であり、F-35戦闘機を導入する計画でしたが、同時期にロシアから導入するS-400地対空ミサイルシステムがF-35戦闘機のデータリンクシステムと連接することでF-35戦闘機のネットワークシステム情報が漏洩する懸念がありました。

JSF計画の参加資格停止はアメリカのトランプ政権時代に決定し、バイデン政権時代に復帰できることをトルコ側は期待していましたが、バイデン政権でもJSF計画復帰は認められず、正式にJSF計画からの除名が発表、F-35導入の目処が立たなくなりました。トルコではこの際、独自に第五世代戦闘機カーンの開発を進めるとしています。

ユーロファイタータイフーン戦闘機の導入は、カーン戦闘機開発の遅れとともにトルコ空軍が運用するF-16戦闘機のF-16Vへの近代化改修計画も遅れていることからつなぎとして期待され、当面は24機を、最終的に40機を導入する計画です。トルコへの輸出はドイツ政府が難色を示してきましたが、トルコとドイツは協議開始で合意しました。
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イギリス空軍が導入するE-7早期警戒機初号機がイギリス空軍塗装の上で飛行士兼を開始しました。イギリス空軍は7機を運用していたE-3早期警戒管制機の後継としてE-7早期警戒機5機を発注しています。イギリス空軍ではE-3早期警戒管制機の退役が始まっているため、戦力空白が生じている中での納入目処は朗報といえるでしょう。

E-7早期警戒機は、オーストラリア空軍とトルコ空軍をローンチカスタマーとしてボーイングとともに独自開発したもので、韓国空軍が採用し、同時期に停滞していたE-10統合警戒管制機の開発が中止されるとE-3早期警戒管制機後継機の有力候補となり、NATOが採用、最近ではアメリカ空軍が採用を決定し独自仕様型の開発が始まっています。
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韓国空軍のF-15Kがタウルスミサイル発射試験を成功させました。もともと韓国政府はアメリカ政府にJASSMミサイルの供与を要請していました、これは射程950kmのミサイルでもともと韓国がF-15EストライクイーグルをF-15Kスラムイーグルとして採用した背景には射程の長いAGM-158-JASSMミサイルを搭載することが目的の一つとされていた。

タウルスミサイルはスウェーデンとドイツが共同開発したもの、供与が拒否されたJASSMその代替装備として検討されたもので、韓国空軍が採用したさいしょの欧州製ミサイルとなります。韓国が調達したのは200発、この170発が引き立たされた時点で北朝鮮による核恫喝の度合いが増し、このため90発を追加調達した経緯があります。

タウルスミサイルの特色は高い命中精度とともに射程が500kmと比較的長く、今回の試験はその映像などが公表され長距離目標に対する打撃力を誇示しています。このミサイルはウクライナ政府が繰り返しドイツ政府に供与を要請し認められていないものですが、同一目標に連続命中させることで地下バンカーなどに対しても有用といわれます。
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イギリス空軍が開発を進めるブライトストーム妨害システムの試験が成功したという。これはスタンドイン妨害システムとしてイギリス空軍とレオナルド社が開発を進めていたもので、開発成功がAUSAアメリカ陸軍年次シンポジウムにおいて発表されました。この妨害システムは従来の電子戦機の常識を根本から変えうるものとなるでしょう。

ブライトストーム妨害システムは、電子戦機が電子妨害ポッドを搭載して電子妨害を実施指定単穂に対して、電子妨害ポッドそのものに主翼とエンジンを取り付ける、つまり一種の無人機として運用するものです。発表されているCGには降着装置が見当たらないことから、航空機などから空中発進させる方式であるとみてとれます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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トルコ空軍はユーロファイタータイフーン戦闘機導入を検討中です。もともとトルコはJSF計画参加国であり、F-35戦闘機を導入する計画でしたが、同時期にロシアから導入するS-400地対空ミサイルシステムがF-35戦闘機のデータリンクシステムと連接することでF-35戦闘機のネットワークシステム情報が漏洩する懸念がありました。

JSF計画の参加資格停止はアメリカのトランプ政権時代に決定し、バイデン政権時代に復帰できることをトルコ側は期待していましたが、バイデン政権でもJSF計画復帰は認められず、正式にJSF計画からの除名が発表、F-35導入の目処が立たなくなりました。トルコではこの際、独自に第五世代戦闘機カーンの開発を進めるとしています。

ユーロファイタータイフーン戦闘機の導入は、カーン戦闘機開発の遅れとともにトルコ空軍が運用するF-16戦闘機のF-16Vへの近代化改修計画も遅れていることからつなぎとして期待され、当面は24機を、最終的に40機を導入する計画です。トルコへの輸出はドイツ政府が難色を示してきましたが、トルコとドイツは協議開始で合意しました。
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イギリス空軍が導入するE-7早期警戒機初号機がイギリス空軍塗装の上で飛行士兼を開始しました。イギリス空軍は7機を運用していたE-3早期警戒管制機の後継としてE-7早期警戒機5機を発注しています。イギリス空軍ではE-3早期警戒管制機の退役が始まっているため、戦力空白が生じている中での納入目処は朗報といえるでしょう。

E-7早期警戒機は、オーストラリア空軍とトルコ空軍をローンチカスタマーとしてボーイングとともに独自開発したもので、韓国空軍が採用し、同時期に停滞していたE-10統合警戒管制機の開発が中止されるとE-3早期警戒管制機後継機の有力候補となり、NATOが採用、最近ではアメリカ空軍が採用を決定し独自仕様型の開発が始まっています。
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韓国空軍のF-15Kがタウルスミサイル発射試験を成功させました。もともと韓国政府はアメリカ政府にJASSMミサイルの供与を要請していました、これは射程950kmのミサイルでもともと韓国がF-15EストライクイーグルをF-15Kスラムイーグルとして採用した背景には射程の長いAGM-158-JASSMミサイルを搭載することが目的の一つとされていた。

タウルスミサイルはスウェーデンとドイツが共同開発したもの、供与が拒否されたJASSMその代替装備として検討されたもので、韓国空軍が採用したさいしょの欧州製ミサイルとなります。韓国が調達したのは200発、この170発が引き立たされた時点で北朝鮮による核恫喝の度合いが増し、このため90発を追加調達した経緯があります。

タウルスミサイルの特色は高い命中精度とともに射程が500kmと比較的長く、今回の試験はその映像などが公表され長距離目標に対する打撃力を誇示しています。このミサイルはウクライナ政府が繰り返しドイツ政府に供与を要請し認められていないものですが、同一目標に連続命中させることで地下バンカーなどに対しても有用といわれます。
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イギリス空軍が開発を進めるブライトストーム妨害システムの試験が成功したという。これはスタンドイン妨害システムとしてイギリス空軍とレオナルド社が開発を進めていたもので、開発成功がAUSAアメリカ陸軍年次シンポジウムにおいて発表されました。この妨害システムは従来の電子戦機の常識を根本から変えうるものとなるでしょう。

ブライトストーム妨害システムは、電子戦機が電子妨害ポッドを搭載して電子妨害を実施指定単穂に対して、電子妨害ポッドそのものに主翼とエンジンを取り付ける、つまり一種の無人機として運用するものです。発表されているCGには降着装置が見当たらないことから、航空機などから空中発進させる方式であるとみてとれます。
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