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【G3X撮影速報】小牧基地航空祭2024【3】KC-767空中給油輸送機給油展示(2024-03-03)

2024-05-11 20:01:01 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■KC-767とF-2とC-130H
 戦闘機が配備されていない小牧基地ではありますがF-2戦闘機くらいならばやってくるというのが小牧基地なのです。

 F-2戦闘機とKC-767空中給油輸送機、小牧基地航空祭の名物展示のもう一つ。ただ、先日開催された岩国基地日米フレンドシップデイではF/A-18F戦闘機同士がバディ給油の空中給油を実際に接続して実施したようで、小牧基地では実際に給油まではしない。

 機動飛行を行うF-2戦闘機、岐阜基地からの参加です。飛行開発実験団の置かれる岐阜基地はしばしばF-2戦闘機をはじめすべての自衛隊戦闘機の故郷、と言われるところですが、しかし製造はこのお隣の三菱重工小牧南工場ですので、これこそ里帰りといえる。

 F-2戦闘機はその昔の俗説でASM-2対艦ミサイル4発を搭載すると機動飛行できない、と軍事ヒョーロン家の方に税金の無駄遣いダヨと批判された翌年か、小牧基地で岐阜のF-2がASM-2を4発搭載して機動飛行したのは有名な話です、最早認知戦の世界だ。

 KC-767空中給油輸送機が着陸態勢へと大きく旋回に入りました、が、やはりきになるのはこの地上の風景でしょうか、圧縮効果という、望遠レンズで撮影すると構図がギュッと狭まってしまうのですが、それでも大変な混雑に見えてしまう航空祭の会場です。

 P-1哨戒機とKC-767空中給油輸送機、大型機同士を絡めた、こういう構図が好きですし撮りたかったのだ。人垣越しに撮影しますと、航空祭で撮ったのだなあ的な仕上がり。小牧基地は基地内に若干の高低差というか起伏があって脚立なしでこういう構図が。

 G3Xの性能限界というところでしょうか不思議な構図になっているのは、お隣はEF100-400mmSI2レンズ、G3Xはコンパクトデジカメなので格納庫の隣から急に編隊が出てきた際にも直ぐに超望遠にはできないので、直ぐ24mm広角で撮った為の椿事という。

 C-130H輸送機3機編隊、望遠側に充てた際には間に合わなかったけれども、まあG3Xでは撮れなくともなんとかEOS-7Dmark2では仕上がったので、G3Xは予備カメラ、という立ち位置を考えれば仕方ないのだけれども、まさか格納庫の陰から来るとは。

 格納庫の陰から編隊飛行、といいますと過去には木更津航空祭で、木更津では過去滑走路の端から編隊飛行が来ていた、として撮影位置を見誤ったことがありまして、その教訓はさらに次の航空祭で見晴らしの好い撮影位置を確保する、と活かせましたけれど。

 KC-767空中給油輸送機、タッチアンドゴーの飛行展示を行います。奥に見えるのは東京スカイツリーで高さが6340mもあるので小牧からも見える、というわけではなく普通の鉄塔なのですが、先の写真と違う構図になる様にちょっと移動したが、なんとも、ね。

 ヘリカル着陸飛行の展示をおこなうC-130H輸送機、イラク復興人道支援任務において戦術輸送機が飛行場付近で携帯地対空ミサイルを構えて待つ武装勢力に対応するべく編み出した着陸方法、通常の輸送機は滑走路の延長線上にアプローチするのだけれども。

 イラク復興人道支援を前にヘリカル着陸飛行というのは、着陸する滑走路上空に高高度で進入して、そこから螺旋状にくるくると小規模な旋回を繰り返して、滑走路付近は米軍と有志連合が安全確保しているために、滑走路から離れずに高度を下げてゆく。

 硫黄島基地において自衛隊は、模擬地対空ミサイルの発射まで行いながらこの着陸飛行技術を会得して、そして小牧基地からイラクへと乗り込んだわけです。こう考えると、小牧の飛行隊は実戦経験というか実任務の緊張を豊富に経験していることがわかります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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