北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度五月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.05.11-2024.05.12)

2024-05-10 20:00:48 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 GWも明けましてこれからはGWといえば核燃料交換を終えて日本に向かう原子力空母ジョージワシントンの季節となりますがいかがお過ごしでしょうか、今週末の行事紹介です。

 あすか来航。もうタブレット投げつけたくなるのかもしれませんがこれ、はるなさん考えたわけではなく、大阪地本のポスターにでっかくかかれていたものです。アスカ来日、と多分地本のかたもエヴァンゲリオン世代なのでしょうねえ。堺泉北港大浜埠頭第五岸壁にて日曜日に試験艦あすか一般公開が予定されています。結構珍しいかな。

 堺泉北港大浜埠頭第五岸壁での一般公開、日曜日の午前の部と午後の部にわけられて一般公開されていまして、午前の部は0900時から1100時まで、午後の部は1300時から1500時までとのこと。あすか一般公開、防災フェスタの一環として執り行われるようでして、南海本線堺駅から会場までシャトルバスが運行されるとのこと。

 一般公開の大浜埠頭には駐車場もないようですのでシャトルバス利用が呼び掛けられ、シャトルバスについては随時運行されるとのことでした。試験艦あすか、海上自衛隊の様々な施策装備品や防衛装備庁の実験装備を試験するための試験艦となっていまして、特筆すべきは昨年、世界初の海上でのレールガン発射実験を行い話題でした。

 あわじだよ全員集合!、ぶん殴りたくなるかもしれませんがこれも、はるなさん考えたわけではなく、淡路にあわじがやってきた、と銘打って兵庫地方協力本部のポスターにこう書かれているものです。事前応募による特別公開と一般公開が11日土曜日と12日日曜日に予定されています、場所は兵庫県淡路市、淡路島に掃海艦あわじ、という。

 あわじ一般公開は志筑新居浜の津名港で予定されていまして、一般公開の時間は11日土曜日と12日日曜日とも1000時から1600時まで、受付終了が1500時という。特別公開の応募は昨日9日までおこなわれていたのですが、こちらは艦艇広報というよりも募集広報の一環として兵庫県在住の学校教職員と中学生から52歳までが対象とのことです。

 今週末の自衛隊関連行事はそれほど多くはないのですが、考えてみますと過去五月の第二週でこれだけ行事が少ないというのも不思議な印象でありまして、今年度は行事を行わない駐屯地も出てくるのではないか、と危惧してしまうところです。COVID-19新型コロナウィルス感染症がひと段落してから一年となりますが、考えると幾つか。

 COVID-19新型コロナウィルス感染症の基幹には自衛隊行事が全く行えないか、行った場合でも一般開放せず非公開のまま部内行事として執り行った事例がいくつかあります、これは言い換えれば大量の一般見学者が探訪する行事をどのように行うのかというノウハウが継承できていないのかしれません、安全に式典を実施するだけでも、ね。

 働き方改革、こういうものも影響しているのだろうなあ、と。これまでスタンド席を設置していた行事であっても設置できない事例が散見されるようになりまして、このスタンド席の組み立てというのは非常に手間がかかるものでして、しかも方面隊単位で保有しているものですから次の駐屯地へ資材を移動などをさせなければなりません。

 休日出勤には変わりないのですがもう一つ、中部方面隊の行事を中心に撮影していますと考えさせられるのは能登半島地震、いや案外金沢や久居に大津と既に実施してしまった駐屯地も多いのですけれども、この災害派遣により訓練計画への影響がありますから駐屯地記念行事で代休を確保しにくい部隊、という事情もあるのかもしれませんね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・5月11日・12日:掃海艦あわじ津名港一般公開
・5月12日:試験艦あすか堺泉北港一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-アメリカ軍事支援再開とスペイン&ドイツペトリオット供与

2024-05-10 07:00:22 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ペトリオットの供与が再開されます。

 アメリカのウクライナ軍事支援再開とともに軍需物資の到着の概況をISWアメリカ戦争研究所5月3日付戦況報告がその概況をまとめました。詳細な情報源は3日付のニューヨークタイムズ紙としていますが、バイデン大統領が法案に署名した4日後にあたる4月28日にミサイルや155mm砲弾が到着し、29日には第二段となる追加の装備が届いたという。

 F-16戦闘機の供与が間もなく開始されるみこみのようですが、匿名のスペイン政府関係者による情報としてスペイン政府が供与を決定したペトリオットミサイルが間もなく最前線に到着するとしていて、ドイツ政府の提供するペトリオットミサイルは6月下旬になる可能性があるようですが、F-16戦闘機供与の時期と重なる可能性があるとのことでした。

 ウクライナ軍のパヴリュク陸軍司令官は3日付のイギリスタイムズ紙のインタヴューにおいじており、チャジブヤールでは激戦が続いていますがロシア軍の攻撃目標はドネツク州とルガンスク州全域を占領することであるとし、ウクライナ軍へ寄せられている支援装備や弾薬の到着がこの戦場での主導権を左右するものになる事を期待していると述べました。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 今回は教訓としまして。

 ロシアウクライナ戦争の教訓として、ロシア軍は人口千数百の村落攻撃する際に持を師団規模の部隊を集中しており、アウディイフカやチャジブヤールのような戦略上の要衝と見做した人口数万の都市を攻撃する際には三万から五万、日本でいうならば方面隊規模の部隊を集中しているという実情です、そして緒戦のような機動戦は断念し歩兵を多用する。

 日本の教訓としては、やはり機械化部隊、普通科部隊の装甲化を推し進めなければ、もちろんロシアウクライナ戦争のような戦闘は日本海や東シナ海があるという反論は合理性を有しているのですが、確たる意志を権威主義国家が画定した際には、多くの場合、軍事的合理性を欠いた行動が行われるという現実です。そして砲兵の重要性も高いのですが。

 兵力を集中した場合は高度な前線無人機情報収集により把握され砲兵火力が集中し攻撃が破砕される、という認識は一部にあるようですが、アウディイフカ陥落などの洗礼を見る限り砲兵が十分機能しない状況が有る事も理解しなければなりません、常識外の大部隊が小規模地方都市を狙うという状況に対抗するには、普通科と特科の装甲化が重要なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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