◆第五航空団と飛行教育航空隊に飛行教導隊
新田原基地航空祭へ行ってまいりました。本日は速報という形で写真を幾つか紹介してゆきましょう。
南九州というと、どうしても遠い印象があるのですが、立ち話をした方々は口々に長野です、愛知です、と京都よりもさらに遠方からの撮影旅行で、原子力空母信濃シリーズや死都日本といった様々な作品の舞台となり、ファントム飛行隊や日本のトップガンといわれるイーグルの飛行教導隊の展開基地新田原の名声は遙か彼方まで、というところでしょうか。
新田原基地所属航空機の大編隊。F-4三機、F-15六機、T-4三機という陣容。基地の近くで近傍に宿はないという話で車中泊でしたが、基地まで上り坂は叡山本線に迫る4km、駐車場から300mに話を聞いた時点で空きがあったホテルという状況下、無理をして風邪を引いたという最悪のコンディション下での撮影ですが、前日と一転しての快晴に恵まれたのは天恵というほかありません。
新田原基地はF-4一個飛行隊を基幹とする第五航空団が九州南部と南西諸島地域における対領空侵犯措置と航空優勢確保にあたると共に、F-15飛行隊を有する飛行教育航空隊、そして全国の部隊への仮設敵任務を引き受け、特殊な迷彩塗装を施したイーグルに最優秀の要員を集めた日本のトップガン、飛行教導隊が展開する基地です。
対領空侵犯措置任務にあたる航空機が全てF-4EJ改という、非常に稀有な編成の航空団が展開していますが、かつてはF-15最初の飛行隊が編成された由緒正しい基地でもあり、第五航空団の実力は模擬緊急発進と近接航空支援展示にて全力が誇示されていました。
航空祭の最中に霧島の新燃岳が噴火。水蒸気爆発の噴煙が薄っすらと二筋空へと昇ってゆきました。日常的な噴火の規模と聞きましたが、基地には火山灰注意の掲示が出され、思い起こせば当方には初めて目の当たりにした火山の爆発、貴重な、しかし新鮮な経験として心に残っています。
新田原基地航空祭ですが、一見人口密度は高そうに見えるものの、混むところが一部混むだけで、入間基地航空祭や岐阜基地航空祭に浜松基地航空祭はもちろん、小松基地航空祭と比べても人口密度は低く、ブルーインパルスの飛行展示を除けば小牧基地航空祭を思い出すほどのゆったりとした来場者、午後からでも最前列付近は確保できるほどです。
基地からの眺望は完全な逆光で、しかし、基地正門から南側の眺鷲台という道の駅ならぬ空の駅がある場所まで案内の誘導員さんに聞いたところで距離1.7km、岐阜基地の滑走路を半周することを考えればどうにかなる距離でしたので、移動は楽でした。風邪は悪化し、翌日くらま撮影後、気絶していましたが幸い神戸で助けもあり無事戻ることが出来ました。
北大路機関:はるな
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