■護衛艦部隊大阪南港入港
海上自衛隊呉地方隊展示訓練は、土曜日日曜日に行われる予定であったが、台風五号の接近による気象条件悪化に伴い、残念ながら土曜日の展示訓練は中止となっていた。
日曜日の展示訓練実施は、ラジオ関西558KHzにて0658時頃より放送、ということであったがやはり確かめたいのが人の心、明日までは待てない。このため小生は、C.ジョニー氏、けーと氏とともに大阪南港へ向かった。午前中は入港しないということで、C.ジョニー氏とともに他の撮影を行い、再び、海へ。
現地では、既に海上自衛隊のタグボート3隻が到着。並んで写真を撮った方と話してみたが、阪神基地にはないので、呉から回航したのではないかとのことで、期待が持たれた。天保山埠頭付近は立ち入り制限があった為、一行は桜島へ移動、すると、護衛艦“ひえい”がその姿を現した。
映画、“ガメラ2”において三陸沖に落下した隕石を探索中、ガメラを発見した護衛艦、ということで、特撮ファンの間では有名な、護衛艦“うみぎり”が入港、先に入港した“ひえい”に横付けした。背後に見えるのはコンテナ貨物船。
C.ジョニー氏と話した中で考えたのが、入港時間から考えて、淡路島周辺海域において予行をおこなって後、入港したのではないのかということだ。虚しい予行のアナウンスが、本来乗艦する予定の人たちの方にまで響く。練習艦、“あさぎり”“やまぎり”も続いて入港。
“おおすみ”型輸送艦、“くにさき”が巨大な姿を現した。艦橋後部では、クレーンが持ち上げられ、防舷材が埠頭との間に展開される。タグボートが行う一連の作業を自力で展開するあたり、輸送艦として国際貢献任務の第一線に向かう本艦の特性を示しているように見えた。
民間のタグボートを用いなかった為、海上自衛隊のタグボートが盛んに働き、入港作業を行った。こうして大阪南港に入港したのは、以上の五隻である。この内、練習艦となった二隻を含む三隻の“あさぎり”型がおり、中突堤に係留となった“くにさき”を除けば、かつての海上自衛隊護衛艦隊の主力を見た印象であった。
HARUNA
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