井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・エゾカワラナデシコ2

2020年07月08日 | 日記

エゾカワラナデシコの萼と苞。ナデシコ科ナデシコ属。

萼は細長い円筒形で先端は浅く5裂する。(萼筒と呼ばれる)。

萼筒の基部は2対の苞に抱かれる。「エゾ」なしのカワラナデシコの場合は3~4対になり、その点で見分けられる。

ナデシコ科は大きくナデシコ亜科、ハコベ亜科、バロニキア亜科に分けられる。エゾカワラナデシコはナデシコ亜科で萼が筒状になる(萼筒)特徴

を持つ。エゾカワラナデシコの萼筒には継ぎ目(縫合線)がない。

エゾカワラナデシコの雌性期の花。

雄しべが花粉を出し終えると外側に倒れ枯れていく。代わりに雌しべが伸び出し、他の花から運ばれる花粉を受け取る。

雄しべと雌しべの熟す時期(機能する時期)をずらすことで、自家受粉を回避する。

エゾカワラナデシコの果実。

果実は円筒形の蒴果、熟すと4面で裂け、黒い種子をこぼす。種子は広楕円形で中心部には尖ったヘソがある。

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