ウワバミソウの群落。イラクサ科ウワバミソウ属。
山地の湿ったところに生える多年草。茎は柔らかく無毛、斜めに立って草丈は20~50cm。
ウワバミソウは「虫偏に莽(ぼう、もう)蛇草」と書く。前につく「ぼう蛇」は「うわばみ」と読む。
いかにも蛇がでてきそうな陰湿な沢沿いに生えるところから「ウワバミソウ」と名付けられたという。
ウワバミソウの葉。
ウワバミソウの葉は互生で2列に並ぶ。長楕円形で無柄、左右不同(対称ではない)で先は尾状に尖る。
東北地方では山菜として人気が高い。若い茎はそのままでも食べられ、太くなった茎は皮を剥いて、お浸しや和え物に
する。生のまま天ぷらも美味しい。
山菜名として「ミズ」と呼ばれることもあるというが、同じイラクサ科に「ミズ」という別種がある。混同を避けて
「ミズナ」の別名で呼ぶことも。
ウワバミソウの花。
雌雄異株で、雄花序には柄があるが、雌花序には柄がない。
秋遅くには、茎の節が膨らみ、ムカゴ状態になる。
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