井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

和製ライラック、ハシドイの花

2010年07月08日 | 日記
「札幌の木」はライラック。フランス語読みだと「リラ」、標準和名はムラサキハシドイです。ヨーロッパから移入されて、多くの園芸品種がつくられています。
その仲間、和製ライラックともいうべき「ハシドイ」の花が、今咲いています



ハシドイです。
ライラックより、一ヶ月から」一ヶ月半遅い開花です。
ハシドイの語源ははっきりしませんが、アイヌ語の「プスニ」は「跳ねる木」で、薪にしたときパチパチ爆ぜるからだといいます。

花はクリーム色に近い白で、ひとつひとつの花が小さく、あまり目立ちません。花は小さいですが、ライラックと比べてかなり大きくなる樹で、同じ仲間とは思えないという人もあります。



ライラックです。
ムラサキハシドイという標準和名で呼ぶ人はあまりいません。
モクセイ科ハシドイ属です。モクセイ科にはキンモクセイなど香りの良い植物が多く、ライラックやハシドイもいい香りをもっています。



ライラックの白です。
ライラックには園芸品種が沢山あって、花の色も紫色の淡いのから濃いものまで、文字通りいろいろです。
そんな中に白花があるわけです。
白いライラックという言い方はさほど変ではありませんが、「白いムラサキハシドイ」という言い方は少し変です。

原種ともいえるハシドイは、材が大変堅く、「30年たったら石に化ける」といわれるくらい腐りにくい樹で、アイヌたちはこの樹でチセ(家)を建てるのに使ったといいます。
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