井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

秋の花を代表するアキノキリンソウ

2011年11月02日 | 日記
秋の花には紫系が多いが、アキノキリンソウはあ鮮やかな黄色で山野を飾る。漢名は一枝黄花。



アキノキリンソウの芽だしです。キク科アキノキリンソウ属。
開花前の芽出しで種を同定するのは難しいが、北海道の山道には結構多い種なので慣れれば見分けられるようになる。



アキノキリンソウの花序です。
ベンケイソウ科のキリンソウの花に似て、秋に花を咲かせるのでアキノキリンソウと呼ばれる。
図鑑に「変異の大きい多年草」とあるように、花のつき方などいろいろあって同定の難しいものも多い。
生育地によって姿や性質を変えるようなところもあって観察者を悩ませるが、近縁種と比べて花はまばらにつく。
周りの舌状花は雌性で中の筒状花は両性花。



アキノキリンソウの果実です。
痩果(そうか)は円柱形で冠毛は3~4mmと短め。
「泡立ち草」の別名があって、「花の咲き方から」という説もあるが、冠毛の盛り上がる姿の方が、醗酵の「泡立ち」のイメージに近い。ちなみに、セイタカアワダチソウ、オオアワダチソウなど帰化種の「泡立ち草」もアキノキリンソウ属である。
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