井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ヨウシュヤマゴボウ

2020年04月24日 | 日記


ヨウシュヤマゴボウ。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属。
道端~空地に生える多年草。よく分枝し大きいものだと200~250cmにもなり、草というより木に見えたりする。
ヨウシュヤマゴボウは「洋種山牛蒡」と書き、西洋から入ってきた帰化種のヤマゴボウの意味。北米原産であるところから「アメリカヤマゴボウ」の別名もある。



ヨウシュヤマゴボウの花。
花序は総状で長い柄があって果時には下垂する。(ヤマゴボウの場合は下垂しない)。
花は白色~帯紅色、花被片は5枚で雄しべは10~12本、雌しべは10~12個の合着した心皮からなる。(ヤマゴボウの心皮は合着しない)。雌しべの先端には心皮と同数の花柱がある。



ヨウシュヤマゴボウの果実。
果実は扁球形の液果、8~10個の心皮が合着して出来た複液果で黒く熟す。果柄と果序柄は紅紫色に色づく。幼果実のうちは緑色で心皮の数はよく見えるが、黒く熟すと外からは心皮の数は分かりにくくなる。果汁は強い染料になり、アメリカでは「インク・ベリー」の名でも呼ばれる。
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