井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

帰化種のセイヨウノコギリソウ

2011年11月11日 | 日記
明治年間に輸入され、繁殖力の強さから日本全土に拡がったノコギリソウの仲間。



セイヨウノコギリソウです。キク科ノコギリソウ属。
園芸用に輸入されたもののエスケープ種。英名は「ヤロウ」といい、ヨーロッパでは古代から優れた傷薬として利用されてきたという。
ハーブ・ガーデンや薬草園のも植えられるが、繁殖力が強く、戦後道路工事の法面吹きつけの中に種が混入して全国に拡がったと見られている。



セイヨウノコギリソウの葉です。
ノコギリソウは、葉の切れ込みが鋸の刃のようだというところから名づけられたものだが、セイヨウノコギリソウの葉は2回から3回にわたって切れ込んでいて、他のノコギリソウの仲間とははっきり区別できる。



セイヨウノコギリソウの花です。
頭花は散房状に密につく。径は5mm前後で、5枚ほどの舌状花が筒状花を囲む。
花の色は白がおおいが、淡紅色も混じる。吸蜜にきているのはミヤマセセリの仲間でしょう。
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