goo blog サービス終了のお知らせ 

井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

日本女性の美称ともなっているナデシコ

2011年08月20日 | 日記
「なでしこジャパン」の活躍で「ナデシコ」のイメージも少し変わったかもしれないが、もともとは、カワラナデシコの美しさ・愛らしさから日本女性の美称になったものである。



エゾカワラナデシコです。ナデシコ科ナデシコ属。
秋の七草の一つ。花は淡紅色で、5枚の花弁は先が細かく裂ける。花柱は2本で、この写真は雌性期の花である。
エゾカワラナデシコの方が基本種で、カワラナデシコの方が変種扱いとなる。(この辺は、ゴマナとエゾゴマナの関係と同じである。)



エゾカワラナデシコ、花のアップです。
雄しべ先熟で、こちらは雄性期の花である。雄しべの葯が散ってから二つに分かれた柱頭が花の外に出る。
花を包む筒状の萼があり、その下部に苞がつくが、苞はカワラナデシコでは3対、エゾカワラナデシコでは2対になることで見分けるという。



エゾカワラナデシコの果実です。
果は円柱形で、黒くて円盤状の種子を多数収める。この種子、利尿効果のある生薬として利用される。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日当たりの良い湿地・草原に... | トップ | つる性で砂地を這うハマヒルガオ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事