井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

植物の名前の話人の名前がつけられた植物7

2016年02月18日 | 日記
シーボルトはドイツの医学者であり博物学者で、「日本植物誌」などを編纂し日本の植物学の祖とも言われている。多くの新種を同定し、シーボルトに対して献名された植物も多い。木本と草本、北海道でも馴染みのあるものを1種ずつ紹介する。



サクラソウ。サクラソウ科サクラソウ属。
学名は、プリムラ・シーボルディイ。
江戸時代に育種が進められ、何百という品種が作りだされている。
スミレと同じようにサクラソウも、サクラソウの仲間を総称する場合と代表種を呼ぶ場合とがある。
野生種のサクラソウ、「異形花柱花」といって、花柱の長いタイプと短いタイプとがあり、同形の花同士では受粉しない。自家不和合性の強いサクラソウは自然破壊が進むと生存が厳しくなり、群落が縮小しつつあるという。



ヤマナラシ。ヤナギ科ヤマナラシ属。
学名は、ポプルス・シーボルディイ。
葉柄が左右から押しつぶされたような扁平形で、微風でも葉が揺れてサワサワと音をたてるので「山鳴らし」と呼ばれる。
木繊維に炭酸石灰の結晶が含まれ、かんなの刃を損傷しやすいので建築材などには使われない。
魚箱やリンゴ箱などに使われたので「箱ヤナギ」の別名があり、その名が「セイヨウハコヤナギ(ポプラの標準和名)」や「ウラジロハコヤナギ(ギンドロの別名)」などにも使われている。
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