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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

エゾネギはアイヌネギとどう違うか

2011年06月22日 | 日記
ギョウジャニンニクは北海道で「アイヌネギ」の別名でも呼ばれる。アイヌネギとは別に「エゾネギ」というのがある。



アサツキです。ユリ科ネギ属。
ネギ属らしく円筒形中空の葉をもつ。ネギ属の中で最も細い葉といわれる。葉の色が通常のネギよりも浅い緑色なので、「浅葱(あさぎ、アサツキ)と呼ばれる。従って、「あさぎ色」というのは、「浅葱色」であって、「浅黄色」ではないという。
鱗茎や葉や蕾まで食用となり、食欲増進の生薬としても利用されることで古くから栽培されてきた。



シロウマアサツキです(6月4日で花はまだ)。
アサツキの1変種で白馬岳に産するとされるが、北海道天塩のテシオコザクラの群生地にも分布していて、超塩基性岩植物の一つである。
アサツキの仲間には、アポイ岳に産する「ヒメエゾネギ」もあり、アサツキを含めてそれら変種の基本種を「エゾネギ」と呼ぶ。通常のアサツキより花が大型だというが、その区別は明確ではないという。



ヒエニラです。ユリ科ネギ属。(4月30日)
アサツキのような円筒形中空の葉ではないが、ギョウジャニンニクのような幅広ではなく「ニラ葉」である。
他のネギ属では多くの花で花序を作るのに対して、ヒメニラは1個の花のみである。地上に姿があるのは僅か2ヶ月で典型的な「春植物」(スプリング・エフェメラル)とされるが、他の春植物のような派手さはない。
ヒメニラには、雄性株、雌性株、雄性雌雄同種株、雌性雌雄同種株など多様な性表現が見られ、更に、地中を這う匍匐枝(ストロン)を使うなど、複雑な繁殖形が存在するという。
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