井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

高山性セリ科のシラネニンジン

2012年01月19日 | 日記
「シラネ」は「白根」で、シラネアオイ同様、白根山で最初に採集されたことによる。



シラネニンジンの群落。セリ科シラネニンジン属。
亜高山~高山帯の礫地や草地に生育し、草地ではしばしば群落をつくる。
全体としてニンジンの葉に似るが、小葉の変異は大きい。
葉や茎に傷をつけるとニンジンのような匂いがする。



シラネニンジンの花序。
総苞片、小総苞片がともにある。高山性、北方性で「チシマニンジン」の別名をもつ。



シラネニンジン、色変わりの小花。
小花の一部が赤紫色になっている。
図鑑のカワラボウフウの項に、「花の色は白色で、時に淡紅色」とあるが、その場合花序全体が淡紅色となる。
この写真のように一部に小花が赤紫色になるのがどういうものか、はっきりしない。
ノラニンジンでも、花序中央部の小花が濃紫色になることがあるが、これも同じ現象なのかどうか、その辺もはっきりしない。
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