ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

吉例顔見世興行 第三部

2020-12-16 23:57:28 | 歌舞伎
 京都南座へ顔見世を見に行ってきました。





 席は右サイドの特別席。靴を脱いで掘りごたつ式の席に入ります。床暖房で足の裏はほっこり。前に机があるので、水筒を置いたり、手をのせたり。二人のところをソーシャルディスタンスで一人で利用しているのため なかなか快適でした。
 席は、ソーシャルディスタンスで前後左右が開いています。また、花道の脇も座ることができません。定員の半分以下なので、トイレは空き空き。それは、よいのですが、大向こうは禁止、人数が少ないので拍手も小さめ。ちょっとさみしい。
 お囃子の方も黒いマスク状の布を装着。チケットも自分で半券をちぎってとコロナ対策はバッチリのようでした。

吉例顔見世興行 令和2年12月5日~12月19日 京都南座
第三部


<末広がり>
 女大名(米吉)から末広がり(扇)を買ってこいと言われた太郎冠者(尾上右近)が、末広がりが扇とは知らず、古傘を売りつけられて帰る。ついでにお酒を飲んで酔った太郎冠者に怒る女大名でしたが、最後は舞を舞って機嫌を直す。
 米吉さんと尾上右近さんは、美男美女のカップル。綺麗でした。

<廓文章>
 大阪でも指折りの大店の若旦那伊左衛門が吉田屋を訪ねる。伊左衛門は、夕霧に入れあげ借金を抱えて、家を勘当された身だが、夕霧が病に臥せっていると聞いたのだ。うらぶれた伊左衛門は、座敷に通され、夕霧を待つ。待ちわびた夕霧が現れても、すねる伊左衛門。そこへ、勘当が許され、夕霧の身請けの金が届けられた知らせが届き、二人は夫婦として、目出度い新春を迎えるのだった。
 壱太郎さんは、恋煩いでやつれた夕霧を演じます。幸四郎さんは、色男だがコミカルな動きで笑わせます。特に幸四郎さんのおかしみのある演技(好きな夕霧を待ちわびているところや夕霧に会えても素直に喜びを表されないところ)がよかったです。

 今年も顔見世を見ることができて幸せです。例年通りということが どんなに尊いことか。


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