ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『奇想の系譜』

2019-05-06 21:50:05 | 
 「関ジャム」未公開特集を録画していたはずが、時間帯がずれていて録画できず。でも、なんとかして見た。ごめんなさい。いやあ、Reiさんの「無責任ヒーロ―」のブルースアレンジよかったなあ、「十五祭」でぜひやってほしい。オーケストラでソロパートが上手くいった時に、他の楽員が足をスリスリして称えるというのも一度見てみたいな。

 今日は、電車がガラ空き。明日からの出勤、通学に備えて皆遠出をせずに家で休んでいるのかな。

『新版 奇想の系譜』 辻惟雄 小学館
 江戸絵画ブームの原点となる名著が、オールカラー完全版として新登場!又兵衛/山雪/若冲/蕭白/芦雪/国芳―アヴァンギャルドな絵師たちの江戸絵画を約130点も掲載。
 カラー写真がいっぱいでわかりやすい。図録として見ているだけで楽しい。
 岩佐又兵衛の「山中常盤物語絵巻」で刀で真っ二つにされた半身を切り身と例えたのは言い得て妙。あとがきに書いてある、初めて「山中常盤」などの想像を超えた血みどろシーンを見て弁当のシャケの切り身が喉を通らなかったというエピソードは生々しい。
 狩野山雪の「雪汀水禽図屏風」の波の繊細さがいい。
 若冲は言わずもがな。
 曽我蕭白は、2018年神戸市立博物館「ボストン美術館の至宝展」で見た「風仙図屏風」が私はとても印象に残っている。真っ黒な旋風の迫力に驚いた記憶がある。まさしく「奇想」! 劇画チックな「石橋図」も好き。
 そして、長沢芦雪。作者は、奇想のラインナップに加えることにためらいがあったらしいが、私は結構好き。凹凸性が欠けていると言うが、伸びやかな感じが私は好き。和歌山・無量寺の「虎図襖」のトラの元気でかわいいこと。島根・西光寺の「龍図襖」の龍の躍動感。一番好きなのは「方広寺大仏殿炎上図」 煙が昇り龍のようであり、字も朱と墨で燃え上がっているように見える。
 国芳は、2018年大阪市立美術館「江戸の戯画」で見た「金魚づくし」がいいよね。
 東京であった「奇想の系譜展」見たかったな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする