『ナオミとカナコ』 奥田英朗 幻冬舎
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」すべては、泥沼の日常を抜け出して、人生を取り戻すため。わたしたちは、絶対に捕まらない——。
殺しの計画が「そんなうまいことある?」と思うくらい偶然に頼りすぎ。と思いつつ、一気読み。主人公たちと一緒に手に汗を握りながら読んだ。所々、違和感があったが、奥田英朗さんは、うまいなあ。とくに、李社長を取り巻く中国人社会が生き生きとしているように感じた。終わり方も好きかな。
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」すべては、泥沼の日常を抜け出して、人生を取り戻すため。わたしたちは、絶対に捕まらない——。
殺しの計画が「そんなうまいことある?」と思うくらい偶然に頼りすぎ。と思いつつ、一気読み。主人公たちと一緒に手に汗を握りながら読んだ。所々、違和感があったが、奥田英朗さんは、うまいなあ。とくに、李社長を取り巻く中国人社会が生き生きとしているように感じた。終わり方も好きかな。