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My Style

今日あった事、感じた事を自分の言葉で自然体で

術後(手術当日)

2006-05-07 00:07:55 | enter hospital
手術が終わるや否や、極度の寒気が。
歯がガチガチ、体がブルブルと震える。

“寒い?”とすぐに気付いていただき、むかえに来るベッドに
電気毛布を用意してもらう。

ほんの2時間ほど前に自分の足で歩いてきた手術室の中を、
帰りは手術台に乗ったままもどり、入り口でベッドを移動。

さ、さ、寒いぃぃぃぃぃぃ。

10年も前の映画『LONG KISS GOODNIGHT』(ジーナ・デイビス主演)
で、“私達は白くまよ。寒くない”って台詞がうかぶ。
これは親友と観に行って以来、二人のお気に入りのフレーズで
手術前に届いた励ましメールにも引用されていた。
“私達は白くまよ。痛くない”って・・・。
(映画自体は、結構なアクションもの)

出ると、両親が心配そうに待っていてくれた。
お父さん、お母さん、ごめんね。いつもありがとう。



病室に戻っても、寒い、寒い、寒い。

両親の言ってることに答えるのも、ちょっと辛い。

一時間おきに看護師さんが血圧や体温などみに来てくれるけど
もうぐったり。

3、4時間すると、なるべく寝返りうったほうがいいですよと
言われ、やってみると・・・切ったところ痛かった。
いたたたたた。

こんな具合にぐったり。
発熱のせいか、うつらうつらしていると妹も来てくれた。
嬉しいし、ありがたかったものの、どう受け答えしたか覚えてない。

看護師さんは、マメに来てくれて、心強い。

夕方には主治医の先生も来て下さり、あの不思議なパワーのある声で
穏やかな気分になって、ちょっと眠ったのかなぁ。


そんなこんなで、寒く、苦しく、痛い、一夜。
何度も寝返りをうち、その度に尿を採る管、大丈夫かしら?とか
背中に入っている管と、腕にしている点滴のチューブは絡まないか?
なんて心配もしながら・・・・・夜は更けていく。




記録では:

 時間     体温    脈拍数   
15:40  36.7℃    85   右足先感覚あり、左なし
      
16:40  37.6℃    84   右足、膝立て可、左足途中まで 
    
17:40  37.8℃   100

19:40  38.0℃   115

21:40  38.0℃   101




あー、熱が上がっていく・・・。







つづく









手術②

2006-05-07 00:02:45 | enter hospital
麻酔が効いてきた。

顔の周りに棒を立てて、布をかけ、下は見えなくなる。

いよいよ手術。

T先生、お願いします。



麻酔科の男の方や手術室の女性の方が、大丈夫ですか?
吐き気はないですか?しびれませんか?と声をかけてくれる。

途中、気持ち悪くなるも、吐けず。

ちょっぴり息が苦しいように感じて、
思いっきり大きく息を吸い込んでみたりした。

・・・脚がヘンな感じ。
正座してて痺れた時のMAXな感じのような。

うーん、左の指の爪で手をぎゅーって握って、爪が食い込むように
いっぱいに力を入れて、そのヘンな感じを紛らわそうとしてみる。


途中、先生の声が聞こえて、ちょっと安心する。



それにしても、あーもうこんなのイヤ
親、兄弟にもこんな経験させたくないなとか考えた。

でも、でも、大変なのは手術をしてくださるみなさん。

私は寝てるだけでした。

こんなに技術の進んだ中で、最新の治療が受けられるのに
罰当たりでした。ごめんなさい。


ガーゼ出血、プラス45です。とか
○※△*~とって下さい。と言う声が飛び交う。


大丈夫ですか?もう少しですよ。と声をかけてもらい
ハッとわれに。

私がただただ不安にかられて、寝そべっている間中、
手術にかかわった皆さんは忙しく働き、無事私の手術を
成功させてくださっていた。

ありがとうございます。
T先生、ありがとうございます。
みなさん、本当にありがとうございます。





つづく





手術①

2006-05-06 23:57:11 | enter hospital
いよいよ準備がととのい、もうひとつ奥の扉が開いて
それを進み、スリッパを履き替えて、円陣の中に迎えられる。
私の手術を担当してくださる方々だ。
みなさん自分の名前を仰って、お願いしますと言ってくださる。
顔と名前を聞きながら、一人一人にお願いしますと会釈。
そして最後に主治医のT先生の顔が見える。
なんだか、神々しい・・・

そのまま、みんなで歩く。
昨日説明に来てくれた手術室看護師のNさんが付き添ってくれる。
緊張のあまり、今度は歩き方までぎこちない。
いくつも部屋があるなーとぼんやりの視界のまま3番の部屋へ。

スリッパを脱いで、真ん中にある手術台の上に仰向けになって・・・

あー、大きいライトだ。ドラマとかでしか見たことなかった。

まず心電図のシールが胸部に貼られ、続いて左腕に自動血圧計、
右腕には点滴を接続、その指先には酸素の量を測るセンサー。

あっという間に装着が完了すると、今度は麻酔。

反射的に身構えてしまう。

が、どんどん進む。

左を下に横向きになり、背中に麻酔~~~~~~~~~っ。

最初、背中を消毒してから、1回目のチクッ。
背骨の間に痛み止めの注射。
2回目は、その同じところに針を刺し、痛み止めのチューブを。

3回目の注射は、また背骨の間、腰のあたりに痛み止め。
この注射が一番気持ち悪かった。
そして、最後はこの痛み止めをしたところに針を刺して、
くも膜下腔へ麻酔薬を注入。
これで、下半身の感覚がなくなっていく。

左を下に横になっていたから、左足からさっそくしびれてきた。

あっという間に感覚が・・・

仰向けにもどるのに、もう自力は無理だった。
看護師さんに介助してもらって、ふたたび仰向けに。

間髪入れずに、“尿道に管入れますね”って。
ええっ、それはやっぱりコワイ。と思っていると
“もう麻酔効いてるから痛くないですよ”と・・・
ホントだ、何も分からない。

パンパンパンと次々に感覚がなくなって、ついには
右足も何も感じない。

でも、なんだかなんとも変な感じ。

それから、ちょっとした揺れがすごく大波に感じる。




ぼや~っとしている自分。






つづく


手術前(手術当日)

2006-05-05 22:45:55 | enter hospital
朝起きると、ベッドの枕元ちかくにある名前の札に
“ope 絶食”というプレートが重ねて貼ってあった。

眠れない、眠れないと思っていたのに、
このプレートを貼りに来たのには気付かなかった。
以外に眠ったのかしら?


そう、朝から絶食。

朝6:00以降は水も口にできず・・・
5:30に水を2口飲んだ。


8:00頃、T先生が点滴の針を入れに来てくれた。
先生は朝一で別の方のオペのよう。
私の手術は午後一くらいらしい。

先生の声を聞き、やっぱりほっとする。



12:00頃、両親が到着。毎日、ごめんね。

13:00 看護師Iさんから、そろそろ手術室の準備ができると・・・
13:20に手術室に入室と告げられ、
それまでしていた点滴をはずし、手術着に着替えて、
Iさんに付き添ってもらって手術室まで歩いていく。


扉の中に入ると、その入り口の中にはお迎えのベッドが来ていて、
いくつもある手術室からの出入りで混雑していた。

椅子に座って待つ。
裸眼だから、よく見えない。ぼんやりとする視界をキョロキョロ。
もう緊張は限界。
呼吸の仕方、忘れちゃいそう。
と、そこへ別の扉からT先生。
裸眼でも、先生はすぐに分かるのだ~。ちょっと落ち着く。



つづく



入院(手術前日)

2006-05-05 22:35:15 | enter hospital
そして迎えた、入院日。

両親とともに病院へ。

受付に行き、部屋に案内され・・・

入院してすぐに、ID入りのリストバンドを装着。(写真)

まず、担当看護師Yさんから入院生活について説明が。
ここで、昨日まで気になっていた色んな処置について
きいてみる。
Yさんはとってもキレイなのに楽しい人だった。
質問するたびに、2ヶ月間の不安はどんどん小さくなっていく。
そうなのね、尿道の管は手術中に入れるから、麻酔が効いていて
分からないんだぁ♪
背中の管は、術後の痛みを和らげる大切なものなんだぁ。
と分かると、ちょっと肩の力も抜けてくる。


そして、主治医のT先生に内診していただき、
家族立会いのもと病気と手術についての説明を。

そのあとは、麻酔科医の先生から麻酔についての説明
手術室看護師さんから手術室についての説明
と続いた。




そして、夕食。
これ以降、手術翌日の昼まで食べられない。
さすがに食欲ないけれど、とりあえずいただきます。

それから、入浴をする。
これまた、オペ後は何日か入れないのだ。


消灯は21:30!
いつもなら、働いてる時間だよ~。
あー、明日はいよいよ手術。

眠れないよーっ。




つづく




それから

2006-05-04 13:55:00 | enter hospital
生まれて此の方、大きい病気や怪我も無く育った自分。

丈夫に生み育ててくれた両親に改めて感謝、感謝。

指の一本だって一針も縫ったことの無い自分。

そうそう、臆病者なのだ。極度のこわがり。
知らないということもまた、こわいことだと思う。
自分の病気や治療法をきちんと理解していなければ。

手術が決まってから、ちょっと本を調べたり、ネットをみたり。

でも、日々不安と恐怖は募るばかり。

その手術が決まった日の帰りに渡された「良性腫瘍パス経過表」。
これには手術前日から退院までのおおまかな日程が記載されている。

なんだか、想像もつかないことが書かれている。

怖くて、目を覆いながらも指の間から読んじゃう気分。

まず、入院してすぐ下剤を内服。
これくらいなら、大丈夫。

手術当日の朝、浣腸を行います。とある。
浣腸はもちろん座薬さえも入れたことの無い自分・・・。
が、なんとか頑張ります。

手術のとき、痛み止めの管を背中に入れてきます。
えっ???管を背中に?
・・・どうしよう、痛そう、怖いよ~。

手術後1日目、尿を出す管を取ります。と。
がーん。尿道って・・・ってか、わざわざ書くってことは
ツライの?大掛かりなことなの?
待てよ、取るってことはいつ入れるの?

さらに、2日目以降、背中に入っている痛み止めの管を抜きます。
って、もうダメだーっ。耐えられそうも無い。
というか全く想像がつかない。

と、この経過表を読んでは、未知の治療と言うか処置に怯える。


アホだねぇ。今思えば。


とにもかくにも、最初の1ヶ月はこんな感じだった。

次の1ヶ月は、この恐怖から逃れたく、はやく手術を受けたくなる。


決まってから2ヶ月近くあったのに、気が付けばあっという間。

ケーキを焼いたり、お花の世話をしながら現実逃避の日々。

いよいよ、明日は入院・・・
前日まで会社に行ったけど、その日は18:00には帰らせてもらった。




つづく



実は

2006-05-04 13:08:54 | enter hospital
入院してました。

手術してもらって、悪いところをとってもらったのでした。

このことは、2月末には決まっていたのだけれど、
なかなかblogには書けず・・・

真剣なことほど、内に秘める性分で
ちゃんとできたら、無事済んだら口に出そうと思ってしまう。

だから例えば、好きな人ができてもここには絶対書かない。
心の中だけで想っておく。

なんだか軽々しく口にしたら(この場合、書いたらか)、
全部嘘っぽくなってくるから。

この性分で得したことはあまり無い。
本気で思ってるほど上手く言えないから、ちゃんと伝わらないし、
いや、どとらかというと思っても無いことを口にしてしまうし。


と、得意の横道にそれてきたから、軌道修正・・・・・




そもそも、貧血の原因でもあるこの病気
「子宮筋腫」:子宮の筋層の中にできたかたまりが女性ホルモンの
影響で大きくなってきた良性の腫瘍でガンではないとのこと。また、
がんのような悪性腫瘍と違い、生命をおびやかすことはないとのこと。

無症状に経過し偶然に発見されることも多いとききます。

私は貧血があまりにもひどい状態で、最初総合診療科を受診した時に
先生が“筋腫あるの?”って訊いたくらいポピュラーなモノ???

女性なら一度は聞いたことのある子宮筋腫。ほかにも、子宮ガンや
子宮内膜症、などなど。
私だって耳にしたことはあったけど、詳しくは全然知らない。

だからそう訊かれた時はすでに心臓はバクバクだった。

そして腹部エコーで、やっぱり「子宮筋腫」ですね。と告げられる。
もう泣きそう。。。その日のうちに、婦人科へと。

婦人科のT先生に診ていただき、そこで子宮筋腫についても説明して
いただく。ちょっとだけ落ち着く。

とりあえずMRIでも診ましょうということで、3週間後にMRI。

さらにその1週間後に結果を聞きに病院へ。

筋腫の大きさが5センチ超とのこと。
そして先生の口からでた“手術”という言葉。頭の中が真っ白。
でも、主治医のT先生には不思議な力があって、「大丈夫ですよ」と
先生がおっしゃると、本当に大丈夫な気持ちになる。
一瞬呼吸を忘れるくらいショックだったけど、先生の大丈夫ですよを
きいて、お願いしますとうなずく自分がいた。

こうして初診から1ヶ月経った2月の末、生まれて初めての手術を
(筋腫のみを摘出する筋腫核出術というもの)受けることが決まった。





つづく





と言うわけで、これからチョッピリ入院生活を日記に。

退屈な日記なので、暇で仕方がない方だけ、どうぞ・・・。