生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

八ヶ岳南麓の20年前と今 蟄虫坏戸

2020年10月08日 13時57分26秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
八ヶ岳南麓の20年前と今
蟄虫坏戸 (秋分の次候で、9月28日から10月2日まで)

山ぼうしの実(H19)



 この木の実を初めて見たのは、女神湖のチャペルの前だった。
その時に庭木にと思いホテルの人に聞いたが 木の名前は分からなかった。苗を購入して庭に植えてからの花の付きは非常によく、そして実もびっしりと付く。味はお勧めできないが、一つ二つはかじることができる。マンゴーの味がすると云われている。
 果実酒にも向くそうだが,まだ試したことはない。
 花が終わると、小さな青い実が直ぐについて、だんだん大きくなり赤く色づく様子はベランダから良く見える。そして 秋の紅葉と、ほぼ一年中楽しむことができる。実が落ちたあたりからは、芽生えが幾本も出ている。数本を植木鉢に移して東京にも持ってきた。鉢植えの大きさに揃えて並べたら、見事な塀際の飾りになるに違いないと思う。

 あれから15年、この木はすっかり衰えたので抜いてしまった。実は、この木の子や孫が庭中にはびこっている。つまり、繁殖力が抜群なのだ。しかし、子と孫はちっとも実を付けない。
 この木の並木は、八ヶ岳南麓ではよく見かける。一見するとハナミズキとそっくりで、近づかないと葉っぱのわずかな違いが分からない。

 処で、「蟄虫坏戸」とは、「虫が土中に掘った穴をふさぐ」とあるのだが、この虫は何であろうか。今年の夏は。蝉が異常発生していた。我が家の近くの芦花公園の木の周りには、無数の穴があいていた。しかし、実際の意味は、寒くなったので、虫たちは穴を掘ってもぐるの意味だそうだ。そういえば、数年前に我が家のライラックの木に数十匹集まったカブトムシとクワガタの幼虫はどうしているのだろうか。


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