カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

雨水

2009-03-02 22:36:49 | Weblog
少し前のことになりますが、祖母が亡くなりました。
99歳、大往生。
近いうちにこういう日が来るのは覚悟していたこと。
いろいろ言ってみても、身近な人がいなくなってしまうさみしさは消えないですが。

生前、祖母に頼まれていたことがありました。
いままで子や孫たちにもらった手紙をひとまとめにしてあるから
自分が死んだら棺に入れて一緒に燃やしてほしいと。
あの世まで一緒に持っていきたいんだそうです。

オカルト的なことなどに対して、いつも「科学的でない!」
などと言っていた祖母の、さみしがりな一面です。
これは叶えてあげないとなぁ、と思って
同居していた叔父叔母の協力のもと、祖母の部屋を探しました。

・・・こう、大きめのお菓子の缶とかにね、
きれいに集めてあるのかと思っていたんですよ。
それが、スーパーの袋などに入った手紙とか領収書とかの塊が
部屋のあちこちからぽろぽろ出てこようとは。
・・・ばあちゃーん。・・・どれよ?
そういえば、お片付けの下手な人でしたよ。

仕方ないので、まあ、これかな?というのを持ってきて
いろいろな人のがまんべんなく入るように選んで棺に納めました。

それにしても、私からの手紙が一通もなかったのです。
近いところに住んでいたので、
あまり手紙などは書かなかったかもしれませんが、
それでも年賀状くらいは書いていたはず。
祖母にとっても、身近なマゴの手紙は
ありがたみが薄かったらしい(笑)。

そんなこんなで、叔父叔母もいとこたちも大勢集まり、
みんなで祖母を見送りました。
子供のころ以来のいとこと再会したり、
大家族のよさのようなものを実感したり。
変な言い方かもしれませんが、良いお葬式でした。