カンガルー大陸をゆく!! ---福岡糸島編---

福岡・糸島に生息する研究者の日常。

アルファロメオから世界をちょっと見る

2007-08-09 09:43:35 | Weblog
先日「欧州車天国3」のコメントの中で
アルファロメオのエンブレムの
右半分の意匠について

ミラノの支配者だったヴィスコンティ家の紋章。
サラセン人(=アラブ人、イスラム教徒のこと)を呑み込む竜。

と書きました。
よく分かる写真を見付けたのでお見せします。
竜の口元に赤い人影(腕から上)が見えますね?
・・・えぐいです。いくら地元名家の紋章とはいえ
今の時代、ちょっとどうかと・・・。

例えばですよ、今や世界的企業である韓国の自動車メーカー
現代(ヒュンダイ)のエンブレムが
「日本人を串刺しにする剣」とかだったら・・・ねぇ。

今、塩野七海さんの「海の都の物語」を読んでいるのですが、
キリスト教徒とイスラム教徒の何百年にも渡るせめぎ合いと言うのが
本当に壮絶で、今まで明確に意識していなかった
世界の構図を見たような気がしています。
人権思想なんて無い時代のことですから、非戦闘員も含めて皆殺しだの、
司令官の皮を生きたままはいだりだの、もう、さんざんやっている。
お互いに。きっと現代でもお互いの遺伝子に
「敵」と刻印されているのだろうなあと想像します。

で、現代。(ヒュンダイじゃないですよ。)
世界はキリスト教徒が主役。なんだかんだ言って、
キリスト教的価値観が世界標準となっている時代です。
イスラム教徒の方は、折に触れ、世界が自分たちを敵視している、
と言ったような、チクチクしたものを
感じているのじゃないかなあと想像しました。