世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

レゴブロックと料理

2012年02月22日 23時18分05秒 | Weblog
サンプル「女王の器」見てきた。
ぐっとくる題だなと思う。
作者の松井さんがあらゆる方向から「女王」というものを見て拾ってこねくり合わせたような作品。
楽しかった。
こういう見方も「女王」、こうも「女王」と当てはめていくから、
もう世の中ほとんどが「女王」じゃない!という気持ちになる。
これは楽しい経験。
ちょうど読んでいた大和岩雄「魔女論」とも、もう結局どれもこれも魔女じゃない!というとこが重なる気がして、おもしろかったのもある。
見終わって電車乗って、駐輪場まで歩いて自転車乗って帰ってる間、
飲み会終わりの心地よい酔いの中にいるような気持ちになった。
あったかい夜だったのも手伝った。

松井さんの使うセリフの中にけっこう出てくる悪口が気にかかっている。
普段そんな蔑称使わないよ、というものを使うからだ。
なんでだろう。
松井さんの中ではしっくりきてる悪口なのか。
観客の気持ちをえぐらないようにあえて、使われていないがそれが悪口だとは知っている言葉を使うのか。
こないだも今回も野津ちゃんがやってる役がそういうのを言われていて
かわいそうというか、でもえぐるようには刺さってこないというか、
むしろそんな言葉を言ってる人が滑稽のような、その場が一気に白々しくなるような、
とても不思議な気持ちに落ち込む。

鉄割アルバトロスケットの戌井さんがアフタートークで出た。
ので、この日に見に行ったようなものだった。
まともにしゃべる戌井さんは初めて見た。
最初出てきたときに、一礼して先に座ろうとして松井さんが礼したので
慌てて中腰のままもう一回礼してたのとか、見れてよかった。
というか、そういうのを見に行ったようなものだった。

今日の題名は公演見終わったあとすぐに浮かんだイメージで、
味噌汁に赤とか青とか黄色のレゴブロックが浮かんでるのの感じで、
それか、レゴをままごとのご飯に見立ててこれもカラフルなプラスチックの器にわさっと入れて遊んでいるのの感じを今回の見て思ったんだけど、
今はあんまりそんな感じでもない。
でも、楽しい、とか、ふざけ、とか、遊び、のイメージ。
ときどきちらとこっちをうかがいながらやっている。

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