世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

コーウンダ

2010年06月10日 00時23分42秒 | Weblog
5歳の転入児が入ってきた。
中国国籍の韓国人で、ハングル語を話す。
日本語はすこしわかる。
驚くほど習得力がある。
今日は「かきくけこ」の書き取りをした。
「いち、にい、さん」と「か」の書き順を教えていると、
「いち、にい、さん」と言いながらその通りに「か」を書く。すごい。
人の名前や「せんせい」などは既に覚えた。
話しかけるときは日本語で話す。
話してるときの雰囲気と、回りの動きでだいたい理解している。すごい。
が、「順番を守って」や「ちょっと待ってて」などの伝え方が難しい。
やってはだめではなくて、やってもいいけど少し我慢しようというのがニュアンスだけでは伝えにくい。
なので、辞書を引きながらやっている。
辞書で「順番」や「待つ」を引いて、指をさし、その箇所を読ませる。
すごくまどろっこしいが、それでも来たのが5歳で、理解力のある子でよかったと思う。
今日、辞書で引いたのは「片づける」。
辞書のハングルを見てその子が発音したのは「コーウンダ」と聞こえた。
散乱しているおもちゃを指して、「コーウンダ」と促すとするする片づけ始めた。
すごい。

昼休み。
つけ麺屋から女の人が「ケツに超汗かいてる」と言いながらでてきた。

「おっぱい」と言って飛び込んできた2歳児のつむじに一本の白髪を発見する。
きゅっとかなしい気持ちになる。

バス停で待っているおばさんがなぜか大きな鷺を頭にのせていた。
雨が降っている夕暮れで、まわりの木の緑が沈んでいる。
おばさんの上の鷺は巣の上で卵をあたためているみたいに落ち着いて、座っている。
え?え?と思いながら近づいたら、
ただおばさんが傘を差しているだけだと気がついた。