岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

新たに発見された絶滅危惧種植物を守って!

2007年04月02日 | 世話人会発行「イーハトーブ通信」を読む
新たに発見されたウキクサ科の希少植物は、天然記念物に指定する動きもあるほど価値あるものでした。
岩手山旧火山の流山群から湧出する低温の水質が、町の「学術的財産」であるこの植物を守って育ててきたわけです。
私たちが銀河の森と呼んでいた『地域環境保全等用地』森の内、工場予定地の樹木が道路沿いの僅かな残地を除いて一本残らず伐採され、まるはだかになってしまってから、それは見つかりました。
人間は罪作りなことをしてしまったわけです。
きちんと四季を通した調査を行い、データをそろえて後に…と意見書など提出していたにもかかわらず。。。


◎3月30日、絶滅危惧種植物の保全に的を絞った要望書を県と町に提出◎
(連名団体)岩手県自然保護団体協議会
      雫石 野の花会
      環境情報調査資料室
      (発見された絶滅危惧種)○○○○を守る会
      イーハトーブ雫石を守る会
 
(要望内容)            
1.発見された絶滅危惧種植物の移植をしないこと。

2.水温、流速、地下水の湧水量、水質、底質保全のため、周辺の現況
  地形の改変(抜根、整地、重機の乗り入れ、地下水の汲み上げ、
  地盤改良の為の資材使用など)を行わないこと。
  特に、生息地北側地域の地盤改良を伴う工事は地下水の挙動の
  変化による湧水量の増減、水質などに影響を与える可能性があるので
  地盤改良を行わないよう事業者に求めること。

3.生育地保護のため、直ちに湿地周辺の樹林回復措置を実施すること。
  
4.生息環境を保全するため、生息地北側(生息地と現在の
  原木置き場までの間)の森林全体の回復措置を極力早期に実施すること。

5.伐採地は今後も希少野生動植物が確認される可能性が予測されるので、
  未確認時期である春、初夏、夏、3季の調査を事業者に求めること。



 ◎ 「希少植物発見のビデオ」を観る機会がありました。  
   
妖精が棲んでいる森のような雰囲気で、
   
BGMのネパールの音楽が実にマッチ!♪
  
 伐採後の3月10日の調査で、画面にうごめく「にんげんたち」を、
   追いやられたニンフたちが、周りの木々のあいだからじっと   
見つめているようでした。。。
   
地質的にも、ここはこういうふうな里山の森でありつづけることが
   
一番似合う・・
   
そう感じることができました。
   
この辺を通る人はこの伐採のありさまに、皆さん少なからず心を痛めています。

   「トウホクサンショウウオ」の卵塊も見つかりました。
   いまの原木置き場には砂利を入れる前に、たくさんのサンショウウオが
   いたんだそうです・・・

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1 コメント

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聞き取り茶飲み話 (発行人)
2007-04-02 22:11:27
★訪ねてきた町内の方の茶飲み話★

「地盤がだめだっつう話でねえが。植物のことはおらはよくわかんねけども、
 なんだかどうも、「ぶどう団地」のときと似てるなあ、って感ずるのっさ。
 あんときも、夢ば売って、農協から借金してみんな飛びついたんべ。
 ところが、表土ば剥いでしまって、農地も何もあったもんでねえ。
 役場だって絵に描いた餅のような事ばしゃべっても汗流すわけでねえ。
 進めた責任とるわけでねえ。残ったのは農家の借金だけよ。
 あれから商社入れてよ、えらく高けえ値段で売りに出したって、
 いまなんぼ世帯が入ってる?
 役場だの農協が考えるこたあ、賢くねえ。ここだって、足元しっかりしてない
 で 林業活性化だの雇用創出だのっていったって、どうもぶどう団地の
 二の舞のように思うんだがなあ。
 なに?あんたがたもそう感ずてるってが。そうか。んだばどう始末つける
 つもりなんだがよ、役場は。相手だってこまるべよなあ。」
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