岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

雫石町長 所信表明演説

2008年01月24日 | 「しずくいし銀河の森」
(写真は13ヘクタールの格安で賃貸した誘致工場用地。
 岩手山麓景観形成重点地域にあたり、希少野生動植物の宝庫で、近隣住民からばいじんや硫黄酸化物などの排ガス濃度規制を強く求められているところの、自然保護団体から「国宝級」と指摘された『町有地』)


今日ご紹介するのは、1昨年3月定例議会での町長の所信表明演説=「こういう町づくりをするよ」という“町長の約束&いきごみ”です。

どうかどうか、演説どおりに、実行してくださいませ。

そのためには、法律以上の公害防止協定・環境保全協定を実現しましょう。

そうでないと、岩手山麓の景観の保全も、いきいき安全な暮らしも、イワナが遡上するすばらしい自然環境も消えていくのでございます。

*****平成19年度冒頭の雫石町長の所信表明演説*****          ↓

「私の、町政運営に対する基本的な考え方につきましては、私が町長に就任して以来、一貫して申し述べてきておりますとおり、町政の主役は、行政ではなく、住民の方々であり、住民目線に立脚した行政運営こそが、これからの自治体のあるべき姿と考えており、官主導型の事務処理行政から脱却し、私の信念とする、官、民、住民による協働、すなわち「共治」の実現に向けて取り組んでまいりました。 この取り組みの第一歩として、まず、私を含めた役場職員が住民の目線に立脚したものの考え方を徹底することが大切であり、職員の意識改革、組織体質の改革は、あらゆる面において重要な要素になってまいります。
1 快適で美しいまちづくり 2 いきいきと暮らせる安全・安心のまちづくり
3 すべてのひとが輝くまちづく 4 豊かな資源と魅力を活かした、みんなが潤うまちづくり  5 みんなで創る協働のまちづくり

第2は、「景観形成推進事業」への取り組みであります。
 雫石の美しい景観を守り、育て、そして次の世代に引き継ぐため、昨年10月から「雫石町ふるさと景観条例」を施行し、町民が誇りと愛着の持てる魅力あるまちづくりへの取り組みがスタートしたところであり、平成18年度におきましては、行政と住民、事業者がそれぞれの責務を果たしながら、一体となった取組みを進めていくため、この条例の趣旨をあらためて周知するとともに意識の高揚と啓発に努め、景観形成地域の指定に向けた取り組みを進めてまいります。
 また、地域住民が自ら地域の景観の保全または新たに景観の創出をするための「景観住民協定」の締結に向けた取り組みに対しましては積極的に支援してまいります。

(環境対策)
 環境対策としましては、雫石のすばらしい自然環境の中で暮らす町民の生活環境を良好に保全し、将来にわたる町民の健康で安全かつ快適な生活の確保が図られるよう、平成18年度におきましては、行政と住民、事業者とが共通の認識のもとで、環境問題に取り組むための新たな枠組となる「環境基本条例」を制定することといたしており、さらには、どのようにして環境問題に取り組むべきかという基本的なあり方、具体的な取り組み内容を示す「環境基本計画」の策定へと結びつけてまいります。」


この立派な演説が、町の歴史にどのように遺るか…
ひとえにそれは実行あるのみではないでしょうか。