岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

県会議員立会いの見学(視察)が行われました。

2006年04月21日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
写真は「処分業許可の処分場」ではなく、「地目 農地」の土置き場

上流部から順に並べると「D自社処分場」「T沢処分場」「地目農地の土置き場」(写真)が並んでいる。
20日午後2時から「D自社処分場」のほうの立ち入り調査が行われるという知らせを源流会から急にいただき、守る会からも立ち合ってほしいということで2名で参加してきました。

「立ち入り調査」というより、地元県議からの申し出による視察といった内容で、わたしたちにとっては雪融け後の2度目の見学会の様でした。
源流会からは区長さんを中心に約8名ほど、県庁から3名、役場から3名、譲渡社と、上流にあるD自社処分場の社長。

●3月に矢櫃(やびつ)地区として採水検査した同じ場所から、町役場として後日、沢水が落ち着いた頃にあらためて採水し、23項目の水質検査を行うことになりました。
これは、階段を1段昇ったことと評価できるでしょう。
★踏まえねばならないことは、水質検査結果如何によっては、即刻操業を中止して原因と措置対策を講ずることは勿論ですが、特段の異常なしであったとしても、水への不安解消と汚染予防のための協定と不備な設備の修復、設置などはすぐ腰をあげてもらわなくては、ということです。

●4月7日の説明会において、M商事から後日 源流会に伝えると回答した「排出業者名」について等「回答する」と言ったことは、まったく何の連絡もないそうです。

(視察立会いの報告です)
◎譲渡社(いまの持ち主)は、3月19日の見学会の際にあったゴミの上に、「木くずのない処分物」を積み重ねている状態。(今回は違反物は少量しか見当たらず。展開場(違反物がないかを確認する場所)が狭く効き目がないことをかぬかが社長に指摘。)

沈砂池は、今日の雨量程度であふれており、そのまま沢に流れていた。 (この程度の雨量でこういうあふれる状態というのでは、浄化機能は大丈夫?)

◎雪融け後の<譲渡社会長個人名義の地目「畑」>をみてびっくり! (下の写真::第2の処分場かと思った!ら、ブドウ畑の起伏をならして
 残土「置き場」(「捨て場」ではないことに注目。地目農地には処分ではなく あややや・・・どうみても「処分場」に“使いたくなる”ような地形の「農地」!?


◎D自社処分場に「沈砂池」は、在ったのだそうな。土砂で流されてしまい現在は「無い」。雨水集水管と、処分物浸透水は一緒にして直接、直径40cmほどの蛇腹管で、沢に放水している状態。
◎前回見学会の際にはぷんぷんとした「焼却灰」の臭いは、雨のためか、除去したのか、あるいは地球の中心により近く移動?したのか、今回はまったく臭気はなかった。
◎なんだか「調査」というより「見学」で、説明も保健所が行うといった内容でしたので、帰り際の挨拶の際にお役人の前で、私はD社の社長に次のことを大きな地声で「お願い」致しました。

①沈砂池を改めて早く設置するようにしてください。
②前回には焼却灰の臭いがした。江刺のクリーンセンターに運んで
    
いるとの回答だったが、決してここには投棄しないように願いたい。

③谷間の向こう側も大伸さんの土地であるので、豪雨などで沢を
     
埋めないように、十分な注意をはらっていただきたい。

④これから、大伸工業さんとも「公害防止協定」を結ぶと町も地元も

考えているので、地元の不安などを取り除くようにお願いしたい。


▲▲・・・なにやら別に頼まれたわけでもなんでもないわけでございましたが
     やむにやまれずで、あとあじのよろしくないことこのうえなしの、
     春の嵐の一日でした。 ゞ(`´ )

○○・・・救われたのは、月末に県と町に提出する地元地区の皆さんの署名が
     相当数になったということ。
     平穏な生活を守りたいと声に出すこと…この大切さが身にしみました。

7日の住民説明会の記事が盛岡タイムスに掲載

2006年04月11日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
今朝の盛岡タイムスに7日の説明会記事が掲載されました。
http://www.morioka-times.com/news/2006/0604/11/06041102.htm

「水源地に処分場は作らない」「水源地を守る」美味しい水と空気に守られて平穏に暮らす権利を主張した地元の皆さんの熱意は、町議会をも動かして行くことでしょう。
源流会の「設立趣意書」や「要望書」を読み、わたくしはとても感銘を受けました。
これから時間はかかるかと思いますが、様々な方面の支援と協力を受けながら
目的がかないますことを心から祈りたいと思います。

しかし、「より一層心配」なのは、沢の上流奥に在るもうひとつの処分場です。
この処分場所有社とも公害防止協定をきちんと締結することは、3月町議会で町長が答弁しています。

更に更に、県の担当課が御所ダムに流入する沢地に二つの処分場が存在することを知らないでいた??!
本当なら、いかに書類上不備がなければ許可を下すやり方とは、どこに目をつけているのかと問いたくなります。

・・・・・・・・・・・・
上記URLから、7日説明会のタイムス記事をご覧ください。

(要約)
■産業廃棄物処分場譲り受けに住民が反対の要望書■

「御所湖の源流を守る会」は、処分場周辺の町場、九十九沢、矢櫃3行政区、約60戸の住民の9割以上の賛同で先月31日に設立。今月5日には御所ダムを管理する国交省、廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法)許可権者の県、同町あてに設立趣意書を提出した。

反対理由として、既に処分場に接する沢水の黄色い汚濁、井戸水の一時的な濁りがあると指摘。飲料用の水の汚染による健康被害、水稲や山菜への風評被害による「平穏生活権」の侵害を主張。この沢水は九十九沢川から御所湖に流入する。

要望として岩手県に承継の不許可、業者には承継申請取り下げを要請。
旧所有社には原状回復をし撤退を求める。
譲り受け予定業者は、法令に基づき適正に処分されるため水質汚濁や粉じん、騒音振動の影響はないと説明。盛岡舗道が結んだ公害防止協定と同じ内容を継続すると約束。

源流を守る会幹事から28項目の質問。この中で処分場から沢や川への流入はないとしていた説明を、指摘により覆し、廃棄物を受け入れる排出業者名の公表に丸高側が「営業に関する利益のため公表できかねる」などと答えたため住民側が反発。
「公害防止協定を結ぶために内容を吟味するには、どこから、どんな業者が排出したものを受け入れるか知るのは重要だ」と詰めよった。丸高側は後日、源流を守る会に回答するとした。
社長は「盛岡で生まれ、仕事をしている身で皆さんに迷惑をかけたとしても逃げられる立場にない」などと理解を求めたが、住民側は納得せず、今月中に地域住民の署名を集め、増田知事あてに提出する予定。

待ってました♪初鳴きうぐいす

2006年04月09日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
ヶキョヶキョケ♪ホーケキョ♪
極楽野の鶯 ようやく初鳴きが・・・去年より1週間遅く♪
沢の林にカタクリが咲くのももうすぐでしょう♪

いつまで雪模様が続くやら…と心配していましたが、ようやく「レッスン途上の初鳴き」が聞こえましたよ。
季節を待ちきれないツバメがみぞれ模様の空を飛んでいたり 水仙の芽はまだ4センチほど…
庭の木々も ずいぶん沢山 枝や根元から折れていて、雪どけの今年の庭仕事はいつもより大変!

今日はなめことしいたけの種菌を買ってきて、帰り道は「ばっけ」とり♪
夕飯には「ばっけみそ」(ふきのとう味噌)
もうちょっとすると、「とう立ちばっけのきんぴら」が食べられます。
フキノトウが伸びててっぺんの「ぼんぼこ」が開く前、葉っぱはてんぷらに、
董立ちの部分は斜めに切って、ゆでてさらしてキンピラに♪

雫石人になるまでフキノトウの伸びたのなんて食べたことなかったんですよ。
それがいまではすっかり「とりこ」♪
山里はいいな、幸せだな、と感じる春の食卓です。


「御所湖の源流を守る会」要望書

2006年04月08日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
昨晩の業者説明会で、「源流会」(略称)から業者宛に提出された
要望書です。
格調高く、且つ、山里の平穏な暮らしを守りたい決意がひしひしと
表されているものでした。
イーハトーブ雫石を守る会として、これまでどおり、協力と支援を
惜しみません。がんばりましょう。

★★「御所湖の源流を守る会」から「丸高商事」に宛てた『要望書』★★
  (原文のまま)(地区名=つくもざわ・やびつ・まちば)   
     ↓
私たち、雫石町西安庭の九十九沢、矢櫃、町場の住民は、九十九沢に
所在する産業廃棄物処分場における、産業廃棄物の処理状況に猶予
出来ないと思う日々を過ごしております。

既に九十九沢に流入する沢水は黄色に汚濁し、川底は流出する酸化鉄で
赤くなっています。
生活用水の井戸水も、時として濁ります。
生活域のすぐ上部に産廃処分場があることから、この井戸の水を飲料水にして、
健康被害にあわないか、常に心配心配であります。
適切な飲料水の獲得もままならない今、今後の生活に多大な不安をもち
ながら生活しております。

今般、貴社の、処分場取得の事前協議申請にかかり、今以上の産廃
処分場拡大は、私たちの生活権をさらに奪われるものと考え、
行政に対しては譲渡不許可と、貴社には、譲渡申請の取り下げを
強く求める事と致しました。

私たちは、次の世代を担う孫達に、汚れの無い小川を残す事や、
自然豊かな山里を取り戻し、残してやることが使命と考えています。
『産廃処分場がある』とのことでの風評被害を恐れて、見てみぬふりの
今までを深く反省し、御所湖の水源域として、水質と共に10年前の自然を
取り戻すため、闘う覚悟であります。

九十九沢、矢櫃、町場の住民の決意を真摯に受け止めて頂き、処分場の
譲渡申請を、取り下げて頂くことを、せつに要望するものであります。
      御所湖の源流を守る会 一同

譲り受け予定業者の住民説明会がありました。

2006年04月08日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
★第2第3の産廃処理施設を食い止め山里の暮らしを守ること
★「水源地」に産廃処分場は造らない岩手県にすること

■丸高商事説明会行われる(4/7 6時より8時まで)
<丸高さんから社長、クリーン部長、盛岡舗道社長他計7~8名>
<地元の方約30名以上 守る会から8名 計45名ほどの参加 >
 <環境対策課長・主査2名=発言はせず>
 (4月から環境問題臨時職として役場入りした大村博之氏には
 「臨時職だから」という理由で出席要請をしなかった由。残念です。)
 <西田町議=町長見解として3月議会答弁を紹介>
 
一括りで私の「印象&感想」を述べれば、

①丸高商事は、「安定型最終処分場」の裁判例などの実情を判っていない。
②県や国が定めた基準や手順に沿えば、それがイコール安全だ、と
 思っている。(安定5品目は無害なものだという刷り込み)
(思っていなくても「地元住民説明」にはそれで十分とたかをくくっている)
③具体的な「公害発生」の責任所在・検証についておそらく考えていなかった。
④盛岡舗道との公害防止協定をそのまま継承すると言いながら、
  町内発生物に限るべきという見解など肝心なことにに対しては曖昧なまま。

・・・という印象でした。

●「源流会」の幹事さんが、質問項目をとても良くまとめて下さっていて、
  それに沿って丸高商事のクリーン事業部の佐々木氏と高橋社長が回答。
 肝心なことになると、あとで調べて又は検討して、源流会に知らせると。
●肝心なこととは========
① 今後発生するかもしれない公害補償などの責任所在も含めての継承か。
② 町外から持ち込まないか(排出業者を明らかに)・・・など

■質疑応答で“はっきりと”確認した事項は(かぬか記録メモより)

①これまでに発生していたかもしれない公害についての責任所在は、
  盛岡舗道と丸高商事で協議して回答する。
②これまでの協定内容は「そのまま移行」することで新協定を協議する。
③排出業者名はこの席では言えないが、源流会に伝える。
④地滑りなどで処分場の外に流出した場合の賠償責任は丸高商事にあり。
⑤アスベストは形状を問わず処分しない。
⑥今後、焼却、破砕などの中間処理施設は建設しない。

「一期舎日記」Blogに、実に率直な感想ご意見ありです。
な~~る!!請け合い♪ご一読を。

今年の「なごり雪」

2006年04月05日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
今年の「なごり雪」は未練がましい…と思いません?
今日も朝から雪になったり霙になったり…
なにしろこの冬は、12月2日からず~~~っと降り続いている雫石です。
毎年「うぐいすの初鳴き」を記録しているのですが、
昨年は4月2日、おととしは3月26日、ことしはま~だ。

ところが!!
昨日、なんとつばめが飛んでいたんだそうです♪

わたしの連れ合いは「鳥」と「魚」を飼うことが好きで、東京へ修学旅行のとき、決められた額のありったけの小遣いで、なんと「文鳥」を買ってきた、という世にも稀?なる鳥好き人間。
夕方、犬の散歩で飛んでるのを見たんだそうな!!
「え~~っ?見間違いじゃないの?」
「いや、俺もいくらなんでも早すぎる、鶯もまだ鳴いてないのに、と思ったんだが、やっぱりツバメだ!」
「なんだかかわいそう…渡って来たのはいいけれど、こんな寒さじゃあ、失敗したぁっておもってるだろーね」

今朝は妙に未練がましい「なごりゆき」・・・
これから冬に向かうときの霙や雪にはある種「覚悟」があるけれど…

つばめのことがしんぱいな春の雪です。