岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

絶滅危惧種の植物群生発見!「環境配慮」「優良企業誘致」の実像が浮かび上がるだろう

2007年03月09日 | 世話人会発行「イーハトーブ通信」を読む
写真は13ヘクタールが皆伐採された『銀河の森』
岩手山を望む景観は、この土地が本当に煙タイプの工場立地としてふさわしいのか、とセンスを問いかけている。
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昨日(3月8日)雫石町議会一般質問を傍聴した。
なんと!こともあろうに、わが町のちょうちょうは、しゃべってしまった!

「ご存知と思いますが○○藻が見つかりました。昨年見つかった○○ラン同様、どうするかを検討します。」

この工場誘致を心配した化学物質過敏症家族のおじいちゃんが「誘致は頭越えに決められて残りの分だけ検討委員会」を傍聴に役場を訪れたとき、「今日は非公開だから」と空戻りさせられた。ところが非公開情報であるレッドデータ植物所在地と種名を、べらべらとしゃべるあの感覚は、一体何なのだろう?

どうぞ、取っていって下さい、生命力があるやつみたいですよ(生命力あって絶滅危惧種になるか!)、売り買いもされているとWebに載ってましたよ(おいおい、絶滅危惧種売買は法律違反なんだよ!)、天然記念物でもないし…(天然記念物のモリアオガエルだっていることが判っているのに!)
と言っているようなものだ。(生命力と売り買い、天然記念物でもないことはホントに言った)
これは議会議事録にも載る。

岩手山麓の湧水にのみ、生育していて、岩手では6例目。2番目の見事な群生だと発見者は語っている。

しかし、今朝の岩手日報には、もう堂々と掲載された。
<雫石町長山の木材加工工場建設予定地で絶滅危惧種の○○藻の群生が見つかった。中屋敷町長が明らかにした。建設決定前の専門化調査では発見されていなかった。>

町は、10日午後に、県や環境省、事業者、有識者らと現地調査し、保全や移植などに向けた対応を協議するのだそうだ。

守るのか、移植して工事を続行するのか、地下水脈や土質の問題などと複雑に絡み合って、基本的に移植は不可能な植物をどこかへやってしまって、ブルドーザーを入れるのか、最後の良識を発揮するのか!

町長よ、そもそも「環境保全等用地」として購入した土地ではありませんか?
「環境に配慮しなければ私たち企業の存在価値はない」と社長は仰いましたね。

言うこととやることがこんなにも違うなんてことにはならないように祈るだけである。

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3 コメント

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当方ブログでも紹介させていただきました。 (いちごや)
2007-03-10 13:39:13
まいどありがとうございます。
この問題の行方が気になるところです。
良識の基準点をどこに持ってくるのか・・・・・。

あ、ここの記事の画像をお借りしてもいいでしょうか?
うちのブログにも載せたいんですが、いかがでしょう?
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もちろん! (発行人より)
2007-03-10 16:59:39
よござんす!
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希少種のゆくえ (発行人追伸)
2007-03-10 17:02:43
本日(10日)、有識者同行で行政、企業も立ち合って現地調査が行われました。
その結果、有識者からは「保全」するよう意見が出ました。
さあ、それからどうなるか、
厳重注意で見ていかなくてはなりますまい。
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