岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

譲り受け業者の説明会に参加しましょう!

2006年03月29日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
<<最終処分場譲受業者(丸高商事)説明会に参加を!>>


■■■丸高商事による説明会が4月7日(金)町場公民館にて■■■
  午後6時からです。
役場に申し入れ続けてきましたので、地元の方々だけではなく、どなたでも参加できます。
お一人でも多くの参加をお願いいたします。

町場(まちば)公民館へは→ 
     御所湖の御所大橋(白鳥餌場のすぐ右側カーブを左折)
     大橋をわたって左折~「花の湯」温泉を右手に見ながら
     坂を上り~下りると、右へ曲がるT字路→その角に「お山の畑」
     (ログハウスのラーメン屋さん)

     その角の右側から九十九沢方面へ2~3軒目の民家を右折
     →その民家の奥に「町場(まちば)公民館があります。
      ◎午後6時から 

<<緊急情報>>
六ヶ所村アクティブ試験の『安全協定』が本日青森県と日本原燃によって
結ばれ31日には試験操業(事実上の操業開始)となるニュースが
すべての新聞、テレビ、ラジオで流されました。
久慈市と宮古での説明会では、すべての心配、質問に、
「あんしん」「あんぜん」「水と同じだから大丈夫」・・・・

そのうち、またもや 管理職がずらりと並んで形だけの頭を下げる
あの見苦しい光景が、きっとそのうちニュースになるのでしょう。。。
そうなってからでは「遅い」のに!!!!
<<<アクティブ試験に入らず、再処理やめなさい!>>>
東京では、座り込みも始まりました。

見学報告::あれれれ??ダメだよこれ!!

2006年03月21日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
皆様  (イーハトーブ通信 No.169)
 
<<いやああ、、やっぱりこの目で見たと見ないでは実感が違います>>
朝の大雨が上がってほっと安心しましたら、午後からは真冬のような
冷たい風と夕刻には吹雪
守る会から8名、なんと地元の方々が30名ほどの参加!
行政区を通しての呼びかけとはいえ、関心の高さと心配の深さが伺えました。
所有会社側から1名、環境対策課から主査1名、合計で40名ほどの
人数となりました。

九十九沢処分場で、まず会社の方から説明を受け、その後質問などしながら現状を
「ながめ」ました。
谷間に九十九沢支流の沢が流れ、西側斜面全体の約1ヘクタールが
最終処分場になっている…ここに、5万立米を「埋め立て」たあとの形状を想像してみました。
(はからずも、隣接の自社品に限る処分場が埋め立て後の形状を成していました。)
谷間の片面が段々状に、壁面に産廃が斜めに上から「捨てられ」ているような感じです。重機で圧しながら。

九十九沢処分場は、許可容量の7%にあたる約3700トンのみ処分され
ているので、巨大な土手の下のほうにがれき類が小山になっている状態。
◆しかし、「やはり」処分されている中には、木くずが混じっている◆
  これは違反です。有機物が混じると発酵してガスが生じる原因に。
◆沈砂池から九十九沢支流はすぐ近くに見えます。

隣接自社品処分場の位置は、九十九沢処分場の谷あいの1段奥。
そこからから九十九沢処分場は下のほうに全容が見えます。
沢上流と並行して、直線状に、ふたつ処分場が並んでいるのでした。
埋め立て許可容量規模は奥の自社品処分場2万立米:手前の九十九沢処分場が残量5万立米
どちらも、谷間の片側斜面が合計7万立米を産廃を貼り付ける形で
『埋まる』わけです。
豪雨や大雪のなだれなどで沢の上流が埋まってしまうことが想像できます。
一番近い半径500m位の民家は、飲料水は井戸水。

奥の隣接処分場は、開設するに当たって九十九沢住民と、
「がれき類といってもアスファルトは油分を含んでいるので埋設しない」と
「約束(書面は??)」していたんだそうですが、約束と違い、
アスファルトは沢山埋まっていました。
処分場に立ってみると、埋めてはいけない「焼却灰」の臭いがぷんぷんと。

◎九十九沢3地区の方々は、反対または協定に住民の考えを十二分に
反映させることを目的に、来週中にも集会を持つそうです。
まず初めに新旧区長さん方と地元議員が環境対策課長と話し合いをすることになっています。
◎事業者からの説明会は、役場の要請にもかかわらず、まだ行われていません。

おばあさんから若い女性から男衆まで、寒空の中をお疲れ様でした。
~~~~~~~~~~~~~~
<しょうがねえんだ、どこかには作らねばなんねえんだ。>
<自分たちだってゴミば出すべよ。それを焼いたり埋めたりするとこをこさえて何が悪い>
廃棄物問題のとき、いつもいつもついてまわるこのようなことば・・。
しかしねえ、考えてもごらんなさいよ!
九十九沢は「水源地」ですよ。
水はいのち。だれが考えたってわかる、単純明快なこと。
小岩井農場隣接地に突然岩手県内1のゴミ焼き場?
わらわれっちゃうよ!そのセンスの無さ!

((事後ぼやき余談・・・・・))
 それにつけても、環境対策課主査に話の順番がまわったら、
 どうしてひとこと、「役場も 環境対策にがんばりますから、
 なんでも言ってきて下さい。業者さんに言いにくいことも
 相談に応じて、心配がない運営になるように努力して
    やっていきたいと思います。」・・・

 ・・・ぐらいのひとことを、地元の人の不安に応えるように、
    なんで言えないのかねえ。。。なみだ。。
こんな気持ちを払拭するのは、
役人の責任逃れでない、「やる気」!
それだけでずいぶんと町は良くなると思うのです。
 

九十九沢最終処分場見学をご一緒に!

2006年03月13日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題

皆様 
今日の雫石は「真冬日」!
こういう気温差の毎日では、外猫ならずとも風邪を引いてしまいそうですね。


<<産廃処理場は一つできると次々と増えてゆく。
いつのまにかその地区は産廃地区になってしまう。>>
これは、昨年の小岩井隣接地産廃焼却溶融炉に反対する町民運動を展開したとき、全国からの激励の中で様々な方々から言われたことでした。
現状を見てもそうです。

いま、私たちは、同じ雫石盆地の中にあって、それも「御所ダム」という水道水確保を理由に買収に日本一費用をかけたといわれているところの上流域に、2つも産業廃棄物最終処分場があることを知ったのでした。

キーポイントは『水』=水源地を守る。 
この一言に尽きます。

半径500m付近の世帯だけでなくその一帯は井戸水が飲料水。
その沢は直線4kmで御所ダムに流れ込んでいます。
すぐ隣の盛岡つなぎ地区には『御所湖の清流を守る会』という会もあります。

最終処分場問題で紛争が起きているところでは、水だけではなく、土壌や、有機物を不法に埋め立てたが故の大気汚染も問題になっています。
九十九沢一帯は、やがて北上川となって太平洋に流れる水源地。
雫石盆地のみならず盛岡地区、岩手県全体の問題であります。

地区のおいしい山菜や野菜をはじめ、なによりもそこで暮らす人々にとっては、死活問題になるわけですから、町長・住民・町役場、一体となって、どのように処分されどのような影響がでているのか、今後譲渡される際には責任所在をまるごとふくめての覚悟の上か、しっかりと見直して、住民が合意できる公害防止協定を締結する必要があるでしょう。

■■九十九沢最終処分場と隣接処分場見学について■■
    ※3月19日(日)午後2時集合(役場前集合)
    ※南畑方面の方は、2時20分に現地町道前集合
    ※できるだけ車台数を減らして現地に向かうようご協力を
 ●地区の方もご一緒する関係で日曜日になりました。
 ●同じ日に、隣接する別の処分場も見学できるよう環境対策課長が
  申し入れて下さることになっています。
  <<<百聞は一見にしかず>>>ぜひとも参加願います。
 
10日の雫石町議会一般質問に対する町長答弁の重要点は、
◎隣接の「自社」処分場とも公害防止協定を締結しなければならない。
◎12月20日付けの事前協議意見照会に記したとおりの内容で町は考えているので、今後締結の協定には、水質保全、立ち入り調査、操業時間などを盛り込む。

(2月23日の面談の際に約束した「中間処理施設はこの町に作らない」「アスベストは持ち込ませない」
などは質問に具体的内容が無かったためか答弁には入っていませんでしたが、おおまかには2月23日の面談に沿った内容でした。)

地元のかたがたの心配点を、解消するか、中途半端に終わるか、
 水質がまず第1ですが、役場の具体的な動き=姿勢にかかってきていると言えるでしょう。

北国の春

2006年03月12日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
今年はなかなか「春」がやって来ない…。
少し暖かい日があったと思うと、次の日は氷雨…みぞれ
いま、窓の外は細かな雪がサアサアと舞っている。。。

それでも暦は進んで行き、この時期恒例のことがいくつかある中で、
ゆうべ、「ああ、そういえば、これも毎年春分の日前後の放送だったなあ」・・と思ったNHKの番組。
<<のど自慢大会グランドチャンピオン大会>>
「のど自慢」って、若者は見ないんじゃないの?
いいえ、そんなことはありません。
わたしはむかしっから(ということは、わかいときから!)見てましたよん。

いまどきの若いもんは見てないって?
いえいえ、そんなことはありません。
老若男女、たくさん挑戦してました。
もちろん、私の知らないいまどきの歌もあり、「北海山唄」民謡もあり
韓国からもメキシコ日系3世も、のど自慢で生涯の伴侶を得た人も!

優勝はあのひとかな?こっちのひとかな?
あんまりにもうまいので、プロ顔負け!
きんちょー&必死さ&いのちかけてる、ってことばが大げさではない熱気!

青森のデュエット、うまいねえ。。
あたまのてっぺんが薄いのに3歳のお嬢ちゃんがいるおとーさん、
あなたの「ありがとう感謝」は、ほんと心がこもっていましたよ!
日本語が話せないのに祖父母のふるさとの歌「しまんちゅぬたから」はうちなんちゅーの人の心を揺さぶりました。
「愛してる!」なんて人前(カメラ前)で本気で言うにいちゃんに、「いつまでもいつまでもその気持ちを忘れずに・・なんて、半分「ええかげんにせい!」とも思いながら、口に出して声援!

北国の春はある朝突然にやってきて、
黒い土から湯気が立ち上り鶯がなき・・
そんな季節がすぐそこまで来ている…そんな予感のゆうべのひとときでした。

「動いてくれた」役場からの電話

2006年03月09日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
皆様  (No.164  2006.3.8 )

今日は先ほどまでの晴天が一転して吹雪になりましたね・・・
春便りを書きたいところなれどなかなか…です。
<<ご案内>>
■10日(金)の3番目に、3月定例町議会一般質問で、九十九沢関連の質問が
  出るそうです。午後1時より~傍聴しましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<<<重要::8日朝、環境対策課長より電話がありました。①~⑥>>>

①九十九沢処分場現在の所有者に、見学を改めて申し入れたところ、
  立会いが必要だろうから3月13日(月)を除けばいつでもOKとのこと。
●15(水)16(木)あたりで申し込んでみようと思いますが
  いかがでしょうか?ご希望、お寄せください。15名程度で申し込んであり、
 行政区の方々にもお声かけする予定です。(土日に別途予定になるかも?)

②隣接事業者の見学会は、九十九沢見学日が決まったら、その日に見学したいという形で環境対策課長が申し入れてくださるとのこと。

 (※すぐ隣<九十九沢1-45>の事業者の概要:
   産業廃棄物営業許可は「収集運搬」業
  他に「設置許可」=自社品に限り「焼却」
     (日/2.4~4.8t)」と
  「産廃安定型処分場(許可容量約2万立米)」
▲自社の木屑紙くずは燃やせるとの由===しかしこの焼却灰は
   別途管理型処分場へ運ばねばならないことに。
 (奥州市のいわてクリーンセンターへ運んでいるとのこと)
▲ちなみにこの焼却規模だとダイオキシン排出基準は「10」か?
(※廃材とは建築現場から出る無機物=コンクリートやアスファルトがれきのことで、廃材木は安定型には投機できない。石膏ボードも分離して、紙は別途処分となる。石膏は安定型に処分できる由。)

③主査が、県の保健所に同行して隣接処分場の現場を立ち入り調査したところ、2名の常駐者がいて、埋め立て状況など問題はなかった、との報告であった。 
 (自社品埋め立て、焼却、に常駐者2名?)

④6日(月)に九十九沢処分場半径500m付近5世帯を環境対策課主査が井戸(飲み水)の水質について聞き取り調査を行った。結果、一番町道に近い世帯で、夏場の渇水期のときに茶色っぽい水が出たことがあるが、いまはなんでもない。処分場からでなく、上部がトラック搬入路となっているなどから、保水力の関係かと考えられる、とのこと。(別の1軒から、処分場では水質に十分注意して運営してほしいとの意見があった。)

⑤事前協議申請社の担当者に役場に来てもらい、事業者として住民説明会を早く実施するよう、あらためて伝えた。
会社の姿勢としてはーーー「ただいま検討中」とのこと。
 ●自社関連物と町内発生物という旧公害防止協定内容は踏襲したい。
 ●住民が立ち入り調査ができるように協定するかどうかは検討したい。

(かぬか注:自社関連物と町内発生物の件は重要項目ですが、表現次第では いくらでも抜け道ができる。例えば、町内建設会社だと「町内発生物」になるし、産廃収集運搬の免許はすでに得ているので、どこまでを「自社関連物」という表現内に含むのか、精査検討のうえ明記すべき。)

⑥旧所有者とM工業(中沼)と町は、公害防止協定を結んできたが、九十九沢処分場隣接事業者とは締結していなかった。今後締結する方向で検討したい。

⑦町として、付近行政区から意見要望、心配点などを聞き取る機会のことについては、これから検討したい。(今日の段階では決めていない)

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町の大事な土台となる「環境条例」を創るにあたってのひとこと

これまでの役場は大きな「病い」にかかっていました。
ご本人はなかなか気づかない「慢性疾患」です。
私たち町民の目には相当の重病です。
病名は、『慢性的お墨付き取得目的形式的住民参加型○○委員会病』
たとえば、
「町立病院のあり方等検討委員会」
「雫石町環境基本条例策定検討委員会」
「雫石町環境保全等用地土地利用計画策定委員会」…

語弊を恐れずに言わせてもらいますが、
3月22日に1回目の環境条例策定委員会で、9月までの委員委嘱期間・都合3回の委員会を予定しているそうな。

◎どんな方向でどんなことを?という町の基本的考えや、
&どういう委員メンバーでどの部分までを「さくてい」検討するのかなんて案内状には一言も書いていない。
(町政ボランティア登録者から2名の内から選ばれました)とだけ。。。
なんぼなんでもまた繰り返すつもり???まあ、行ってみなきゃわかりませんが。。

先の通信で流したコメントをあらためて例えばの「苦いおくすり」として。
~~~~~~~~~~~~~~~~

●「役人の発想」からの脱却なしでは…
(環境デザイナーML読者氏)
                    
それにしても「雫石町環境保全等用地土地利用計画策定委員会」とはいかにも役人の発想ですね。
簡単に申し上げれば、このような発想しかできない役人に夢のある事業を期待する方が問題です。このタイトルがすべてを語っています。

大学の先生、訳の分からぬ政治家、そして農協は役人の三点セットで良いものは出来ません。そういう三点セットを住民が認めるからいけないのです。

大学の先生は、教員免許を必要としませんので、中学や小学校の先生より悪い例もあるくらいですが、大学の先生を入れると住民がそれなりに納得していまう例が多いのです。
この委員会で、つまらない案が決議されるとこんどは、それを撤回するのは、今まで以上に大変なことになります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●「環境基本条例」は「委員会」でおおまか精神条例に、
 細かいことは「基本計画」で、と考えてらっしゃるのでしょうが、
町の基本方針をちゃんと最初に委員に伝えて、お題目的でない、環境条例にしなければ笑われますよ!
え??失礼な!って?
しかしねえ・・雫石町はこの悪しき慢性疾患、
『お墨付き取得目的形式的住民参加型○○委員会病』を根治しないことには
「協働」も「共治」も「参画」もお笑いものになってしまいますぞえ!!

『ほとほとやんなっちゃう病』にかかりそうな諦め切れないおばちゃんでした。

「もっと積極的に動いていただきたい」メール

2006年03月05日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
皆様  ( 2006.3.5 )

またまた雪が積もってしまいましたね。。
さて、九十九沢のことは、地元の皆さんが動き出しています。
俗に言う「けしかけた」のではなく、こちらが話を聞いて驚くほどに
不安感や心配な現状などが、ふつふつとしてすでに在ったのでした。

守る会としては、環境条例をきちんと策定してもらうことや、昨年の経験
からの力添えはできますが、やはり地元の力が一番です。世話人会は
頻繁に行わずとも地元の方々と呼応してやっていきたいと考えています。

● 動き緩慢な役場に物申しました。
  かく私自身、気が引けましたが、役目上やはり、いまを逃しては大変なことになると考えた結果です。時期が遅れれば、せっかくの「町長回答」も無駄になってしまいます。
地元の皆さんの気づいている点、いま役場がやるべきことを列挙しています。
  
========以下、町長と課長あて提言メール概要 ========
        (3月4日発信)
 過日の面談の際は、力強いご回答をいただき、感謝しております。
事前協議の町の意見や、旧公害防止協定に沿った防止協定を結ぶお考え、
事業拡大や中間処理施設のない町にしていく、アスベストは持ち込ませない
…などの町長の回答を伺い、大変心強く思っております。

県が譲渡の許可を下す前に、地元住民の方々の心配点などを吸い上げたうえで、その不安を早く解消できるように、業者との話し合いを実施して、御所湖や雫石町民を守る公害防止協定を締結してくださいますよう、ここにあらためてお願い申し上げる次第です。
 
■具体的には、

① 事前協議内容によると、事業者は4月から営業を計画しており、3月中には許可が下りることを前提にしていると推測できることから、日をおかずに県庁資源循環推進課に対して、住民説明会や公害防止協定の話し合いを実施し、住民の合意が得られるまでは、譲渡許可を下さないことを確約する。

② 3月第3週の内に事業者の説明会を開催するよう譲受社に要請する。

③ その前後に役場として行政区に出向き、地元の心配点や意見を吸い上げ、新公害防止協定の前に、水質検査など必要な措置を実施する。

④ 隣接事業者とは公害防止協定が締結されていないのであれば、九十九沢最終処分場に準じて、公害予防に十分な協定を締結していただきたい。

■当会に寄せられた地元の方々が心配していることは次の内容です。

①水質が心配である。
②特に秋口以降、トラックの通行量が多く、冬場でも隣接地の方に入って行く。廃材のようなものに幌をかぶせているので中身はわからない。
焼却施設も埋め立て場もあるようだが、隣接事業者とは公害防止協定を結んでいるのか。
④早く町長や役場に、心配していることを聞いてもらいたい。
⑤九十九沢処分場の公害防止協定だけではなく、隣接事業者とも協定を結び、
住民の目が 行き届く運営をするようにしてほしい。
⑥現在許可になっている分が終了したら、それで終わりにしてほしい。他。


■加えて率直に申し上げます。

現地見学、事業者による住民説明などは、課長から業者に伝えてくださったと伺いましたが、その後の業者の動きがわかりません。
許認可権は県に有りますが、設置自治体の意向を県も尊重しなければならないのですから、雫石町としてもっと積極的に地元地区や 業者に足を運び動いていただきたいと思います。

 申し上げておりますように当会は、町の「意見」を評価して側面援助のかたちで「住民と役場の協働」として動いているわけですが、これまでの動きは緩慢であるように感じます。
 3月議会中でありますが、譲渡許可が下りてからでは遅いので、住民の健康と安全を守るべくより積極的に動き、その経過を当方が問い合わせなくとも連絡を下さるぐらいのことをしなければならないのではないでしょうか。

 役場として住民の声を吸い上げる時には、町長も出席なさると地元も心強いでしょう。

面談の際の町長の回答を公害防止協定に反映させるには、時が過ぎては手遅れになるのです。

失礼を省みず、率直に申し上げました。
頑張って、不安や心配を早く吸い上げ、調査し、協定等文書に反映させ、公害予防のために動いてくださいますことを、心から期待申し上げております。

「情報公開」の看板が泣いている。。。。。

2006年03月02日 | 現在の課題「九十九沢最終処分場」問題
処分場に産廃を持ち込む業者名をなぜ「黒塗り(非開示)」に??

九十九沢処分場へ産廃を持ち込む5つの業者名と所在地と、トン数が黒く塗ってありました。
法人の競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあること
というのが、非開示の理由です。環境対策課長説明によると、受託予定量(t/年)から法人の経営内容が
推定され、競争上の地位を害するおそれあるゆえ、とのことでした。
しかし、条例の但し書きには、
「人の生命、健康、生活又は財産を保護するため、公にすることが
必要であると認められる情報を除く。」と記されているのにです。
いやはや…「情報公開が進んでいる町」のはずじゃなかったの?わが町は。
昨年の溶融炉問題のとき、「業者のほうを向かずに町民に軸足を置いた町政を」と学んだはずじゃあなかったの??

情報公開に詳しい専門家はこう言っています。
<事業者の年間売上高や主要取引先などの情報は、これを公にしている企業は現実にいくらでもあるので、それらが推定されるというだけでは、事業者の競争上の地位その他の正当な利益を害するおそれがあるというには充分ではない。この条項の適用を主張するのであれば、当該事業者についてこれらの事項が推定されるとどうして「競争上の地位その他の正当な利益」を害されることになるのか、具体的な説明をすべきである。>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そこで明日3月3日に「個人情報保護審査会」という審査会があるそうなので、
次のような意見を出してみるつもりで役場総務課長宛にメールを打ちました。

1.上記非開示理由によるのであれば、受託予定量のみ非開示とすべき
  ではないか。

2.排出事業者名及びその所在地については、町民として知る権利がある
  と解釈するが、それでも非開示となった場合、その理由はなにか。

  なぜなら、旧公害防止協定には 「処理施設へは、自社関連事業及び
  雫石町内から発生した廃棄物以外は、持ち込まないものとする。」と明記
  されているので、本件の譲り受け予定者がどのような排出業者をもって
  最終処分場に持ち込むかは、住民にとって大きな問題であり、
  今後締結される予定の新公害防止協定の検討にとって重要な判断材料
  となるものである。
  公害防止協定は、人の生命、健康、生活又は財産を保護する目的で
  公害を未然に防止するために、自治体又は地域住民と事業者間で
  締結するものであり、上記但し書きに該当すると思料するゆえである。

■ちなみに、こんなこともあり、なの??
雫石町顧問弁護士が審査会の会長になるかもしれない、とのことでした。
  町の非開示判定に対する不服申し立てですから、町を弁護する立場の
  人が審査会委員や会長になるのは、公平中立を旨とする審査会のあり方
  にそぐわないのではないでしょうか。
 審査員5名で、2名づつ議決が分かれたときは会長が決する、という重要な立場なんですよん。
情報非開示の経験ありの方、個人メールをお待ちしています。                              

『水俣のこと』 イーハトーブ通信No.160

2006年03月01日 | 世話人会発行「イーハトーブ通信」を読む
皆様  (No.160  2006.2.28 )

このあいだ産廃処分場に反対する新市長が誕生した水俣市
に入った津川さんから、次のようなメールが届きました。
この「思い」を皆様にお伝えしたいと思います。

(注:津川敬(つがわけい)氏:環境問題ルポライター・昨年12月8日に、雫石にいらして下さり、守る会主催で産廃問題について講演会を行った。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
津川です。
 2月の18日から2日間、水俣へ行っていました。恥をいうと環境問題のライ
ターでございなどと大きな顔をしながら、これまで水俣問題を意識的に避けてき
ました。正直、あまりにも重く、辛いテーマだったからです。しかしその水俣で処
分場問題が起きるに至って、もはや無関心を決め込むこともできず、大嫌いな
飛行機(それも日航機)に乗って現地入りをしたわけです。

 行くまではこんな感想を持っていました。つまり「水俣は日本における公害問
題の原点。こともあろうに、その水俣に何で産廃処分場なのか」という感情論
が支配する運動と思い込んでいたのです。
 しかしそれが如何に浅薄な考えであるかに気づかされ、ガンと頭を殴られた思
いがしました。現場に立って、まず二つのことを知ったのです。

 ひとつは処分場予定地が文字通りの水源地だったこと。たしかに全国の処
分場立地はもはや水源地以外に求められないことは事実ですが、そこには
自ずから微妙な違いがあります。それは周辺住民がどれくらい湧水や地下水に
依存している地域か、さらには住民運動の強弱といったいくつかの要件があるの
ですが、水俣の場合、正真正銘の水源地でした。いわば山全体が一種の水が
めといっていいほど豊富な湧水に恵まれた里山だったのです。地元の人が調べて
わかっているだけでも湧水点が21もありました。湧水の総量は少なく見積もって
も1日あたり800トン出ているといわれ、それが水俣市民の水道水源になってい
るのです。しかも隣接する山脈で3年前有名な崩落事件があったほど、全体が
凝灰角礫岩というきわめて脆い地層からできているのです。

 もうひとつは、これがきわめて重要なのですが、水俣の市街地そのものがそっくり有害産廃の処分場になっていることです。
これは比喩で言っているのではなく、現に水俣湾にせり出すように水銀ヘドロが150万トン埋まっており、その上が何と広大な公園になっているのです(百間港)。地盤には鋼矢板が打ち込まれているのですが、永久に持つわけでなく、数十年したらまた入れ替えをせねばならず、もし地震でもきたら埋立地自体が崩壊する危険もあります。もうひとつ、水俣病をもたらした原点ともいうべき八幡プールがあることです。ここには1958年からチッソ によってカーバイト滓が埋め立てられており、同時に酢酸、硫酸、リン酸などの廃液も投入したのですが、囲いはコンクリートではなく石積みにしたため、そこから廃液だけが水俣川河口に流れ出し、水俣病をさらに広げてしまったのです。まさにチッソによる犯罪でした。

 こうした負の遺産を時限爆弾のように抱えながら水俣の人たちはいま生きている
のです。 海を汚し続けた産業界がいま貴重な山稜をも汚染しようとしている。
にも関わらず江口隆一という「私の立場は中立」を決め込んだ前市長は市内70
の企業や連合からの支持を取り付け再選に臨んだのですが、市民はそれを許さず
(前市長は)惨敗するに至りました。

 以上簡単な報告ですが、詳しいことはもう少しいろいろな資料を読み込んで近々
文章化しようと思っています。