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12月5日、雫石町役場総務課長に面会し、次のような再度の要望および意見書を提出いたしました。
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雫石町長 中屋敷 十 様 平成19年12月5日
岩手県自然保護団体協議会
同 事務局
南八幡平自然環境研究会
イーハトーブ雫石を守る会
1.川井林業工場用地を含むこの一帯についての自然保護の観点からの意見
この一帯は後世に残すべき貴重な自然遺産で、そしてそれは全体像から鑑みると国宝級であります。この一帯(環境保全等用地)に工場誘致がなされ、専門家が春季以降の調査は不要としましたが、その後の平成19年2月末以降に、ヒンジモの発見、日本国内四大野生サクラソウ群落地である岩手山麓流山流水帯における複数のサクラソウ群落の発見、ほか、岩手県レッドデータA,B,Cランク等の希少植物が、町民によって次々と発見されました。いったい専門家といわれる方々は何の調査をしたのでしょうか。
さらに専門家の意見によって行ったと称する移植についても、すでに泥に埋まって死滅している場所があり、サクラソウなど貴重度に鑑みるとこれは未来の子どもたちに対する犯罪です。
先の要望書で述べたように、最近も排水放流下流域において貴重な水生植物が発見されました。 これについては、10月25日付け要望書への11月5日付け回答によれば、「早速確認を行い専門家の意見を伺い事業者に対して排水温度を自然条件に合わせるよう指導する」ということで、保全の姿勢については一定の評価をいたしております。
しかし、保護区を設けた希少水生植物保護についての第三者機関については、町と企業とで保全を図っていくとの回答であり、今後の保全のあり方について不安を感じざるを得ません。
この植物の貴重度は、国宝級ですし、私たちが発見した他の貴重種についても県の天然記念物級だといえます。これらを危機的な状況に追い込んだ雫石町の責任は大きいと言わざるを得ません。
今後も貴重種が見つかる可能性が高くなっています。
自然保護やエコツーリズムの観点からすると、この一帯は町はもとより、県や国の財産なので「自然博物館」として永久保存すべきだと考えます。
その為には、町の自然保護に対する姿勢がもっと必要且つ重要であると思量致します。
提案としてですが、あらためてヒンジモなどの貴重種保護のための第三者機関の設置、並びに、この工場用地を含む一帯の来春季以降の生息調査を第三者機関によって実施するよう求めるものであります。
2.質問及び要望(項目詳細は省略)
最重要要望は、次の点です。
⑥ (希少水生植物保護区について)“努力したものの死滅したので保護区を工場用地にする”、ということをしないという一筆(念書)を頂きたい。
12月14日回答が届き、必要ないとの町長の姿勢でした。