新聞折込チラシを町内全世帯に！！

（また去年と同じようなビラを配らなければならないことを悲しく思っています。）
昨年　反対署名をした産業廃棄物溶融炉の土地の向かい側（県営温水プール隣り）１３ヘクタールの町の土地を貸して、今度は化学物質を使い、溶融炉よりも高い煙突の、厚手のベニヤ板様の合板工場（LVL工場という）が誘致されようとしています
何が起きようが誰が暮らせなくなろうがお構いなしの企業誘致は一体だれの為？何のため？
（９月１２日、町は町民に安全対策や環境対策を示すことなく、「開発行為許可申請」を岩手県都市計画課に提出！）　

次のようなチラシを、裏面に昨年の産廃溶融炉計画との比較表を載せて、９月１６日雫石町内４千３百世帯に配りました。

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温水プールの隣13ヘクタールの町有地に、昨年の産廃溶融炉計画よりも
（昨年問題になった産業廃棄物溶融炉の計画地から町道をはさんで　すぐ西側の場所）
煤塵(ばいじん)や化学物質が放散される合板（LVL)工場が誘致されようとしています。
◎　昨年の１万４千名（町民３４００名）に及ぶ署名の重みはどこへ？　　◎
　　（町は詳しい環境対策も示さないまま、9月12日　県へ「開発行為」申請）

★産業廃棄物溶融炉以上の高い煙突（２５ｍ）、同じ位の排ガス量、２倍以上のすす、燃えカス、酸性雨の原因となるイオウ酸化物が煙突から出ます。１日８トンの接着剤使用。産廃にはなかった有害物質のホルムアルデヒドやフェノールなどが大量に放散されます。　　　　　　（裏面の対比表をご覧ください）　　　　　　　　　　　　
■『この地域は特に景観に配慮を要する地域である』と知事から環境アセスメントが必要と評価されたばかりですのに！　　　
直線６００ｍには、化学物質過敏症の家族が住んでいて、この工場が建ったら、どこにも暮らせなくなる可能性が大きいのです。

化学物質過敏症は、化学物質にさらされることにより、誰でも発症する可能性があります。この工場は24時間操業で、トラックなどの交通量も増大します。ホルムアルデヒドなど大量に放散される有害物質の影響で、働く人や町民の健康への影響が心配されます。　（雫石は盆地ですから滞留しやすいのでなおさら。）

■町の議会への説明は「林業活性化」「雇用確保」「安全施設」と、メリットだけ強調。
この町有地の利活用委員会にも詳しい説明もなく先に誘致ありきで単に意見を聞くだけでした。
メリットは何か、デメリットは何か…、本当に安全なのか、農業と観光の町雫石に
本当にふさわしい企業誘致なのか。。　　　町民として真剣に考えませんか。
風評(ふうひょう)被害(ひがい)の怖さは北上の溶融(ようゆう)炉(ろ)火災(かさい)事故(じこ)でニュースになったばかり！（連絡先）　

多量の化学物質を使い、たくさんの排ガスが出る工場は、雫石の未来にふさわしいでしょうか？　ご意見を。
（連絡先）「イーハトーブ雫石を守る会」　責任者　かぬかくにこ　

雫石町は「溶融炉計画と同じ轍」を踏むのか

9月7日現在のデータからの比較表を
作成しました。
出てきた数字に、びっくり！！！

これのどこが、7月10日の懇談会の際、町長が語った
「産廃でもないし、化学工場でもないから、安全だ。だから誘致（飛びついた）」
・・・のでしょうか？？？

マイトリー計画土地の、町道をはさんだすぐ西側に、
下記のような、「化学物質多使用＆排ガスなどマイトリーに匹敵するほどの」
白煙、臭気、化学物質放散型の『LVL=厚手のベニヤ工場』が『誘致』
されようとしているのです。

具体的な対策は現在、なにも為されていませんし、知らされていません。
（回答資料、社長との面談、担当課長との面談から）
また、小岩井農場の方が、既存の工場を見学しての報告と指摘について、
町長は、クリアするべき環境対策については語らず、「良いとこ取り」で
議会、利活用委員会に話しています。

『事前協議中だから、具体計画がまだ出てきていないから…』だから
化学物質過敏症家族の委員会傍聴も拒否！？
開示請求するまで、なにも「安心安全」の根拠を示さず（示せず）。
『林業活性化』と言うけれど、経営推進課担当者は、末端林業家の
手取り収入も知らず・・・！！町内公共建造物への町内産木材の利用も
行わず、『林業活性化』は実現できるつもりなのでしょうか？


６００ｍのところに住む化学物質過敏症の家族はもろに生存権にかかっています。
「その家族だけの問題ではない！」
「雫石は盆地なんだ！」
「去年の環境アセスメント判定はなんだったんだ？！」
「提出した署名の重みを、どう考えてるの？」…まさに、町のリーダーとしての素質が問われています。

町内のある会合で、「七つ森焼却場が古くなった、どうするのか」という
町民からの質問に対して、中屋敷町長は、
「・・・・だから去年、溶融炉を建てさせておけば良かったんだ…」と聞く人が
感じる言い方で説明したのだそうな。
溶融炉反対の署名をした町民の方が、驚いて私に知らせてくれました。

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【川井林業ＬＶＬ工場：マイトリー計画の排ガス濃度等の比較】　
（平成１８年９月７日の役場経由川井林業からの回答資料に基づき計算）

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　　　　　　　　　LVL工場ボイラー　　　マイトリー溶融炉計画
　　　　　　　　　　　（木くず、樹皮）　　　（産業廃棄物・特管含む）
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煙突の高さ　　　　　　　　２５ｍ　　　　　　　　　　　　１５ｍ
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1日あたりの焼却能力 　　　134トン 　　　　　　　　　90トン
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1時間あたりの排ガス量　 約３６０００立米 　　　　　４００００立米
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＜１日あたり 排ガス中の 排出量＞
　（～基準値一杯迄の１日排出量）
　　　　　　＝ここまで出しても『法基準以下』！
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煤塵（ばいじん）　　　　約７５ｋｇ（～２６０ｋｇ）　　　　約５２ｋｇ
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イオウ酸化物 　　　　　約8.2kg（～１４００ｋｇ） 　　約１９０ｋｇ
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チッソ酸化物 　　　　　約146ｋｇ（～３１１ｋｇ ）　　 約４００ｋｇ
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塩化水素　　　　　　　　　　　ー　　　　　　　　　　　　　５６０ｋｇ
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一酸化炭素　　　　　　　　　ー　　　　　　　　　　　ー
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ダイオキシン　　　　　　　　　ー　　　　　１ナノグラムTEQ/?N
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（滝沢・北上の協定値の１０倍）

■上記3項目は、LVL工場は測定報告義務がないだけで、実際は排出される。
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焼却場には無くて、LVL工場では使用される接着剤==　１日で８トン！
接着剤からの有害物質　　1日当たり推定放散量（1ヶ月あたりの量）
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ホルムアルデヒド　　　　８０ｋｇ　　（１カ月２．４トン）
フェノール　　　　　　　　８０ｋｇ　　（1カ月２．４トン）
メタノール　　　　　　　　　４００ｋｇ　　（１カ月１２トン）
■　１カ月に放散されるホルムアルデヒド２.４トンを室内指針値0.08ppm
　　まで薄めるには、雫石町全体（面積609k㎡）の上空　約４０ｍ　までの
　　空気が必要。

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（語句解説）

●イオウ酸化物＝　二酸化硫黄は亜硫酸ガスのこと。大気汚染物質のひとつ。
　　　　　　呼吸器疾患を引き起こしたり、酸性雨や湖沼の酸化の原因になる。
●チッソ酸化物＝　大気汚染の原因物質のひとつ。
　　　　　　これも酸性雨などの原因となる。　　　　　
●煤塵（ばいじん）＝　すすや燃えカスなどの微粒子。
●塩化水素　＝　刺激性臭気ある無色（塩酸ガス）湿った空気中で発煙。
　　　　　　水に溶解したものは塩酸。
●一酸化炭素＝　無色・無味・無臭の猛毒ある気体。中毒となることがある。
　　　　　　メタノール・ホルマリンなどの製造原料。
●ダイオキシン＝　猛毒で、発がん性や催奇形性が強い。（枯葉剤）
●ホルムアルデヒド＝刺激臭のある無色の気体。水によく溶ける。
　　　　　　４０％水溶液をホルマリンという。シックハウス症候群の
　　　　　　原因物質のひとつ。発がん性が指摘されている
●フェノール　＝　特有の臭気をもつ無色の結晶。有毒。殺菌・防腐剤、
　　　　　　フェノール樹脂の原料。
●メタノール　＝　メチルアルコールのこと。毒性が強く、飲用量によっては
　　　　　　失明または死亡する。人の体内で酵素の働きを受けると、
　　　　　　ホルムアルデヒドに変化する。

●化学物質過敏症＝化学物質に大量にまたは少量でも長期に
　　　　　　さらされた結果、体が過敏になり、殺虫剤や芳香剤、塗料、
　　　　　　接着剤等に含まれるごく微量の化学物質に激しく反応する。
　　　　　　頭痛や吐き気、結膜障害、自律神経異常などの症状がでる。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～「比較表」ここまで。
注記：
７月２０から質問～回答～試算～検算～疑問発生～再質問、再々質問～回答
9日付けで、更なる排ガス実測データを出すよう、求めています。
しかし、これ以上待てませんので、９月７日時点の回答データから計算してあります。

小岩井農場隣接地、環境アセス判定で「特に景観に配慮を要する地域」…。
昨年の１万４千を超える思いを、もう一度よみがえらせなければなりますまい。