岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

新町長への期待と課題

2011年01月09日 | 「しずくいし銀河の森」
昨秋 2010年10月24日、雫石町長選挙が行なわれた。
表面的な表看板には「環境に配慮した町づくり」「キラリ輝く雫石」云々など、きれいな文言いっぱいで、内実は私利私欲むき出しの前町長は、約1000票差で落選。
環境・福祉・教育とそれらを土台にした産業の育成を掲げた深谷政光氏が当選した。

このブログ更新を一定期間行なわずにじっと耐えていた。
首長が替わらなければ何も変わらない。自己流に言わせてもらえば、これまでの町政はまるで詐欺行為であったのだから。

首長が替わって、では一朝一夕に変化するか。
そんなことは期待していない。
しかし、私利的な思惑で立地的な条件や環境対策は提示せずに企業誘致を行なうようなことはしないだろう。

それだけでも大変な喜ばしいことと歓迎している。

私達が『しずくいし銀河の森』と名付けていた88.5ヘクタールもの小岩井農場に隣接する町有地は、山林地と一部畑の地目で構成されている。30年以上も手入れもされていない銀河の森は、倒木も多く、人の手がほど良く入るのを待っている。

岩手森林税の活用、一部有償ボランティアの活用などを行ないながら、大きな里山保全のカテゴリーの中で、町の資産価値も上がり岩手山麓の自然環境を活かしながらの活用方法が必ずや在る。

銀河の森のなかの13ヘクタールを賃貸している川井林業雫石工場が、これまでのような環境対策を遅々として進ませない経営手法で稼動を続ければ、残地町有地75ヘクタールの活用保全に大きな負荷を与えることは明白であり、最低限、排煙と低周波騒音の対策が必要であることは、残念ながらブログ更新前と変わっていない。

川井林業には、企業経営倫理上の社会的責任からも一刻も早く有効な対策を行なう「責務」がある。立地協定書、土地賃貸契約書、雫石町環境基本条例、等々の根拠があるのにかかわらず、これまで何も有効対策をつよく企業に求めてこなかったのはなぜか。
書かなくても読者は想像がつくことと思う。


前町長が専決で誘致してしまったこの企業への町の環境施策の姿勢、残地『銀河の森』が雫石町の未来に宝として遺されるかどうか、
これは新町長の手腕のひとつの試金石となるであろう。

期待しつつ協力していきたいと思っている。

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