岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

近隣住民として要望:午前4時から午後8時までの「騒音」は非常識です。

2007年06月17日 | 「しずくいし銀河の森」
●造成工事開始に伴っての重低音が響くのが気になっていますが、造成現場から約600~700m離れた我が家とお向かいのお宅は、次のようなメール提言を致しました。

重機からの騒音とは、実際に、ヘリコプターが上空を旋回しているような音。
そういう音が、午前4時から午後8時まで響いていました。
その上、残された希少植物は重機を動かしながら見つけたら移植するなんて妙なことを言う雫石町役場。
川井林業は「町の企業誘致施策にのっとって進出を決めたのであるから、町に聞いてくれ」という姿勢。(やっぱり、正犯は町ということか?)

13日、現場で移植できることを意見した「有識者」先生と造成現場入り口でぱったり。
で、課長が重機を動かしながら希少種を見つけたら移植するという対策手法を言ったが、先生は移植方法としてそういうふうに意見したのですか?と質問した。
即座に、
「いや、そんな移植方法はない。商工観光課長が間違っています」と断言した。
「有識者」せんせいでなくっても、
そんな方法が「保全対策」だなんて誰も承知しないだろう。

しかし、承知しようがすまいが、なにがなんでもやっちゃう!
しかし、協定遵守は最低限守らせる責任と義務が町長にはあることを忘れたふりは困ります。

川井林業は、8月まで原木搬入をストップ。
造成業者は2ヶ月かかるという工事を急ピッチで行わせ、非常識な時間帯に観光地に騒音を出しています。(実際には、町議会議員視察に合わせて見た目良くするための対策で、役場側から事業者に申し入れたのではないかと見られますが)
役場も川井林業も、
環境に配慮した優良企業を宣伝していましたよね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(近隣住民からの「町長宛提言」フォームからの要望メール)

集成材工場の造成工事(工事時間帯)に対する要望

 集成材工場建設予定地の造成のための工事の時間帯を、始まりはせめて午前8時半からとし、午後5時には終了するよう川井林業に指導してくださるようお願い致します。

 数日前より、集成材工場建設予定地の整地の工事が始まりましたが、重機からの不快な騒音が、昨日(6/13)は、夜の7時半まで、今朝(6/14)は朝の4時から聞こえています。
音の伝わり方は、障害物の有無や反射の仕方でも相当異なり、音の発生源から離れた所でも大きな音として聞こえることがあります。
 昨日は特に夕食の食卓を囲んでいる時も、ずっと唸るような騒音が響いて大変不快で具合が悪くなりました。今朝も、朝の4時に重機の騒音で目が覚めてしまい、まさかと思い森林組合の横まで行ってみると、やはり重機が斜面を削る作業をしていました。
重機の重低音は低周波音公害を引き起こす原因となっており、日本各地で問題を引き起こしております。静かな田園地帯でのこうした工事は住民の健康被害につながることもあります。
 さらに、雫石町役場担当課長は、「残存する希少種は重機を動かしながら発見された都度に移植する」と住民団体に回答しています。
しかし、夏場で日が長くなったとはいえ、朝4時から5時過ぎはまだ夜が明けきれておらず、また夕方も6時過ぎからは徐々に暗くなります。
こうした薄明かりの中では、重機の上から貴重植物など見えるはずもなく無残に踏み潰してしまう可能性が大きくなります。

 町と川井林業が交わした工場立地協定によれば
~~~~~~~~~~~~~~~
(公害防止)
第5条 乙は、地域住民の健康の保持と生活環境を保全するため、公害の
    発生防止に必要な措置を講ずるものとする。
(地域社会との融和)
第6条 乙は、地域社会との融和、協調に務めるものとする。
~~~~~~~~~~~~~~~
との約束があります。
 工事に伴い騒音が発生するのは避けられないのですから「地域住民の健康の保持と生活環境を保全するため」、また、ここは観光地でもあることの配慮、さらに希少植物の保護の点からもせめて工事は常識的な時間帯の範囲で行うよう川井林業に対し指導してくださるようお願い致します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
町長 中屋敷 十 様
総務課長 川 崎 様     

観光業経営者として再度の申し入れです。(かぬか送信)

工事に伴う重低音が、昨日は朝早くから、夜は午後8時まで響いていました。
CS患者家族もさぞかし体に差しさわりがあったのではないかと心配していましたら、今朝ほど、やはり時間帯についての提言メールを出したという知らせがありました。

その提言メールの中に、<始まりはせめて午前8時半からとし、午後5時には終了するよう>と記されていますが、
観光業を営む立場として、商工観光課長にはあらかじめ、特に夏場の超繁忙期(7月14日から8月26日まで)と、その前でも土日曜日は、お客様のチェックイン、アウト、の時刻(滞在中)は音が響けば不快感を与え営業に差し障ることを申し入れてありますので、7月14日から8月第4週末までは、重機、及び、基礎パイルの打ち込みなど、騒音発生が予想される工事については、午前10時から午後3時までで終了するよう、川井林業に指導してください。
確認の上、お返事をお待ちしております。

「しずくいし銀河の森」の潰されゆく妖精たち

2007年06月17日 | 「しずくいし銀河の森」
◎造成工事が始まって銀河の森が皆伐された土地にバックホーンとキャタピラの圧土機が入ったある日、世話人会メンバーが県内の方を案内して丘の上から造成現場を眺めたそうな。
その時、妖精たちが潰されゆく現場を見た方が『雫石はだめな町だな…』と。

(その時、重機が動く森の跡に、ビデオ上映会でも写っていたキセキレイが一羽!重機の通った跡をちゅんちゅんと歩き回り、重機が来ては飛び立ち、通り過ぎるとまたそこに降り立っていたそうな。
・・・「巣ば探してたんでないが・・」
「こういう理不尽なことの中で途方にくれて・・・町民の姿とだぶったなあ」と語っていた。身につまされる。)

◎15日(金)町議会議員19名と議会事務局長、案内に商工観光課長、同課主査で、町のマイクロバスで現地視察があった。
(造成工事請負業者は2ヶ月かかると言ったのに、急がせる川井林業は
 早くせきたて、フルスピードのキャタピラ音は『議員視察』の為だったのか。急がせる事業者、倍はかかると言った造成業者、その下請けの実際に重機を動かす人は「上に言ってくれ」と。)

私は畑仕事の手を置いて視察現場に出向き、議長と政務調査会長に了承を得て、バスの中で4分ほど議員団に単刀直入に話した。
 
「午前4時から暗くなるまでの重機の音、希少植物のぞんざいな移植、議論を尽くさない強引な誘致…2年前の産廃問題の際に、今起きている問題はすでに指摘されていたことだった。
議会で承認した取得目的は「地域環境保全等用地」ではなかったか。
CS患者家族の居住、観光地域、野生動植物、地質、などの面を議員はよく調査し勉強してほしい。強引な誘致手法と立地場所そのものが問題なのだ。
このようなな誘致を見過ごすなど、議会はあまりにも情けなさ過ぎる。」
議員はし~んとしらけ?がお。うなずいていた人も中にはいたようだったが・・。
 

 一連の公職選挙法違反事件で、議会として議員辞職勧告決議案もなく6月定例議会は終了。次点の元議員繰上げ当選になるのを嫌ってのことか。
 起訴が決まるころ、選挙日60日以内の繰上げ期限を越えてから、自主的辞職で“面子”を保ってあげるのか。同じ煙でいぶりだされるのを恐れてか。

 わが町の町議会に自浄力を期待することもむなしいのか。 
雫石町議会、頼むに値せず!! 
6月6日、町長宛に提出した申し入れ書の回答期限は6月12日。
しかし、今日現在、梨の礫(なしのつぶて)。
県庁自然保護課からは、回答が来た。
<<平成19年6月7日付けの文書により、盛岡地方振興局から(有)川井林業代表者あて、貴団体から申し入れがあった内容を伝えるとともに、当該開発行為の実施にあたっていっそうの環境保全対策を講じるよう依頼した。>>

それなのに、町からは来ない。騒音現場に来てみてくれと電話しても町長は来ない。立地協定も守らせることができていない行政。

業者の言うことはお先棒を担ぐがごとく、よく聞く。そして速やかに実行する。
「法にのっとって」「法に定められているように」…と口上を言う割には、法の理念はどこ吹く風だ。

<<りんごひとつでももらったらうしろからぴすとるつきつけられているのとおなじなんだ>>

2年前の産廃溶融炉問題の際に、ある「先輩」から指摘された言葉を思い出す。
その町の首長は逮捕された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真展  <<<岩手山南麓「しずくいし銀河の森」の妖精たち>>> 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
6月9日から12日まで・・・雫石中央公民館ふれあい広場にて
6月13日から15日まで・・・岩手銀行中の橋支店赤レンガギャラリーにて

参観者は決して多くはなかったと思いますが、確実に何かを伝えることが
出来、見た方から更に口コミで広がっていくことを信じつつ報告します。
 
(芳名録…感想などご記入ください)ノートより抜粋

(雫石中央公民館)
・「あぶらあげの話」おもしろい。
・自然豊かな雫石。まだまだ適地が他にありそうなのに、貴重な植物を犠牲
にして工場を作る必要があるのでしょうか。みんなで声を大にして、かえるや
スズランを守れたら。(晴山 女性)
・ 自然を守るにはブナ、ナラ、コナラ、・・オオスギコケ、ヒノキコケ、ミズシダ
 ゴケなど・・水を守るには土むきだしや岩石だけでは無理がある。山の花も
 忘れてはいけません。こういったものがあればこそ自然は生きる。おねがい
 します。(町内、H/Y)
・税金で自然破壊は納得できない。(紫波町 S・H)
・あたりまえにある、あったものが、当たり前でないことに気づいてほしい。
 人の思惑にかかわりなく、そこにあたりまえに生きていた植物たちが
 消え去ろうとしている、わたしたちの当たり前の感性が、試されている。
・自然豊かな雫石?
 いやいや、そうではないようだ。こんなに役場の職員が「どんかん」な人達が
 働いているとは。町民の心をもっともっと耳をダンボになって聞いてください。
 自然を守ることの大切さを。
・僕の周囲では工事などはまだ行われていないので自然破壊の様子は実感
 できなかったが、目に見えないものを見ることで考えるものはある。
 「気付かせる」ことは大切なことだと思った。
・一旦なくなったものを元にもどすことの難しさ。不可能といってもよい。
 ウラにナンかドス黒いヤミが……。
ほか3点

(盛岡赤レンガギャラリー)
・なんとしてでもこの自然を守りたいと思います。また是非残さなければ。
 この現状をより多くの人々に見ていただきたい。(盛岡T・E)
・二度と戻らない自然をもっと大切にしてほしい。守らなければいけないと思う。
・雫石の自然、とてもすごい。破壊するもの、それは人だ。恐ろしいことだ。
 自然を大切にしなければ。改めて写真展を見て感じました。杉田修一様に
 感謝します。
・ほか3点

「雫石の自然を守るために…」

2007年06月09日 | 「しずくいし銀河の森」
「雫石の自然を守るために…」そう書き添えて書留が送られてきた。
「皆さんのように動くことができないから何かの役に立ててください」
…そう言い添えてカンパが届いた。
「雫石の人にはサクラソウはタンポポと同じように身近な花かもしれないけれど、実はとても貴重なものなんです。そこを判ってほしいなと思いますね。」
「サクラソウと水芭蕉がいっしょにある場所って、日本にもとっても少ないんです。」
「ここにこういう貴重な群落があったなんて知りませんでした。水芭蕉と野生の桜草があったら、工場建てるより人を呼べるのに。」

昨日から重機(バックホーン)が入り、暗渠用とみられる溝堀り作業に入った。
この作業を、きちんとした保全策が講じられるまでストップさせることができる人は、企業の社長のほかに、町内ではたったひとり
町長だけになった。


社長も町長も役場職員も町議会議員さんもぜひお越しください。

2007年06月08日 | 「しずくいし銀河の森」
写真は4月に行った絶滅危惧種の水草の観察会
立ち入り禁止の看板が立ち、サクラソウなどの残された希少種の命は、
まもなく重機によって押しつぶされるのか・・・。

町議会議員選挙違反逮捕者が出た雫石町。
まだまだ捜査が続いている…
野生のサクラソウどころじゃないかもしれない・・。
しかし、道端の花に目をそそぐと、ね、
せんきょういはんもなくなるかもよ。。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご案内状

時下 益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
 さて、当会では予てより「地域環境保全等用地」への工場誘致の立地場所の問題性に付きまして指摘してきたところです。
近々、議員団で現地視察も予定されているとのことですが、その前に移植前の希少植物群落と樹林の姿をぜひ見ていただきたく思い、下記の通り企画致しました。
万障お繰り合わせの上、ぜひともご出席賜りたく、お待ち申し上げております

ビデオと講和によるつどい
<<岩手山南麓「しずくいし銀河の森」の未来遺産>> 
6月10日(日)午後7時から9時まで・雫石中央公民館2階 視聴覚室にて

長山「地域環境保全等用地」の木材加工工場建設予定の伐採地で発見された貴重な植物たち。雫石町のみならず岩手の未来遺産ともいえるものです。先ごろ新聞をにぎわせた非常に珍しい水草やサクラソウなど数種の希少植物が群落をつくっていました。しかし、水草保護区もふくめ「土地賃貸契約」が結ばれ、造成工事着工により重機で押しつぶされる運命が迫っています。
森林7ヘクタールの伐採前と伐採後、発見されたサクラソウなどの見事な群落の様子、5月24日と29日のそれら一部の移植などについて、サクラソウの保全生態の専門家を交えてビデオと講和によって「町の宝」を掘り起こします。
沢の下流域の町有地林内でも群落を発見。移植したものも上流部の暗渠化や調整池で、繁殖にも影響が出ます。「自然豊かな雫石」が未来に遺るために何ができるか一緒に考えませんか。

写真展 : 
森の妖精たち 岩手山南麓「しずくいし銀河の森」の未来遺産(入場無料)
6月 9日(土)~12日(火)  雫石町 中央公民館1階ふれあい広場   
6月13日(木)~15日(金) 盛岡市岩手銀行中の橋支店赤レンガギャラリー