岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

この誘致は「林業活性化」ではなく「川井林業活性化」に過ぎない!

2008年05月18日 | 「しずくいし銀河の森」
写真は小岩井農場隣接行政区の観光地に町長が誘致し、社長が「大船に乗った気になって」建設した毎時10トン蒸気製造ボイラー。煙突高16m。排ガス高度27m以上。最大着地濃度距離約1km。小岩井一本桜方面に硫黄酸化物その他拡散されるシュミレーションが3年前の産廃溶融炉調査の際にすでに出ていた。しかし、この誘致木材工場は、産廃施設より性質が悪い。
役場協定案は、騒音=準工業地帯並み・大気汚染は滝沢村ゴミ焼却炉よりも
なんと!ばいじん(すす・もえかす)10倍・硫黄酸化物20倍・窒素酸化物2.5倍

次の要請書が地元の会代表の70歳の住民から手書きで町長に届けられたのは4月30日のことである。地元住民から提案する公害防止協定案に添えられて役場へ届けられた。しかし、この日も町長面会かなわず。総務課長も留守。環境対策課長は「一存ではなんとも言えませんので、上のものに届けておきます」
「UENOMONO」さんは、会議、飲み会、東京出張・・・いずれか。

この素朴な地元の声を「UENOMONO」さんは読んでくれたのだろうか。


                平成20年4月30日

雫石町長 中屋敷 十(なかやしきたてお)様               

                地元 極楽野環境保全の会    


(有)川井林業雫石工場の公害防止協定(または環境保全協定)につきまして去る4月9日に雫石町役場の協定案について説明を受け、地域住民としての意見や要望も述べさせていただきましたが、2回目(4月24日)の説明会で提示された協定案は、地元の要望や意見が全く反映されていない、前回と同じ案文でした。

地域の声を入れてどのように修正されるか期待しておりました地元としてはとても残念でなりません。
そこで、別添の通り、地元案としての環境保全協定を提案させていただきますので、合意できる協定を検討を重ねるために、5月連休後に、当会と川井林業と役場の三者で検討会を実施して下さいますようお願いいたします。

私たちは、滝沢村が廃棄物焼却センターと住民とで締結した三者協定にみられるように、住民の健康保護と生活権尊重を協定に反映させていただきたいと望んでおります。
「雫石のかけがえのない自然環境を守り、子ども達の将来につなげていくために、会社にも誠意ある操業をぜひお願いしたい」という私たちの真意をお汲み取りいただき、よりよい協定締結に至りますよう、お願いいたします。
(要望として)
1. 次回の協定検討のための会に、町長と川井林業社長にも ご出席いただければありがたいです。

2. 住民(特に実害を受ける約1km付近に住む町民)の合意できる協定の締結がないままで工場の稼動をはじめないようお願いいたします。

3. 提案させていただいた地元案について、仮に協定に反映できない部分があれば、その理由と修正提案をお示し下さいますようお願いいたします。

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そして5月連休が過ぎても、地元の会の代表宅へ役場からは何も連絡がないまま、
5月15日 雫石町議会の全員協議会。
川井林業との協定について“説明”が環境対策課から。
どんな「説明」になるか、“住民案を比較検討している最中である・・云々”の「説明」であってくれれば、と思っておりましたところ、

なんと!!
三度みたび!同じ協定案を議員にも説明!!!
 住民提案にはふれず、
 課長の説明セリフまで一回目二回目と同じ。

▼さらに、3日前から試運転開始。
▼13日(火)のドッカーン!X10回位の音(私→総務課へ苦情電話)
(労働基準局のボイラー検査で安全弁稼動の実験だった?)、今日のカナヅチのような音(商工観光化へ苦情電話)、毎日響く重低音、これらは試運転の音だったのです。騒音影響など「試している」模様。


4月24日の極楽野公民館での「説明会」にも参加してくださった議員は、即座に次の点を指摘。

●滝沢ゴミ焼却炉の協定値をあげ、川井林業協定の役場案が、煤塵10倍、SOx20倍、NOx2.5倍である。
●騒音規制も敷地境界線上で、せめて、夜間45デシベル、日中50くらいでなければ。
●この地域は工業地帯ではない。
●住民案も出ているはずで、住民の為の協定であるはず。
(地元議員からも、「どうしてボイラー計画値より高くするのか?」の質問が出た由)
(他の議員は、数値的なものをみるのも初めてだったでしょう。。。)

この指摘により、これまで町長が、議員全員協議会での「説明」を、「議会の賛成を得て・・」の表現で対外発表してきたことが度々ありましたが、今回はそれはできないでしょう。しかし、「極楽野にも議員にも説明を行いました」というセリフで操業GO!!の可能性が非常に高くなってきました。

希少種保全も含め誘致そのものも、「なし崩し」「見切り発車」 これが、川井林業誘致問題の実像です。
協定無しでも、役場案どおりでも、大気汚染防止法さえクリアしていれば問題ない!というのが、川井林業社長、雫石町中屋敷町長の考えのようです。

自然環境や住み良い環境を破壊している張本人はだれでしょうか。
              


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