岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

岩手山麓環境破壊の実情

2008年05月25日 | 「しずくいし銀河の森」
岩手県の宝…『岩手山麓を守ろう!』
<写真は、昨年1月、工場建設の為に13ヘクタールの「銀河の森が税金によって伐採された現場。絶滅が危惧される希少植物は移植不適切期の12月に移植強行。春にはサクラソウなどの希少種が隠れて一部のみ移植。実生の若芽は重機で潰された。>

小岩井一本桜~弘法桜の周遊コースに町が誘致した川井林業工場の「公害防止協定」   
役場協定案は、騒音⇒準工業地帯並み・大気汚染は滝沢村ゴミ焼却炉よりも
なんと!ばいじん(すす・もえかす)10倍・硫黄酸化物20倍・窒素酸化物2.5倍

【環境保全等用地】に環境影響が甚大な工場を誘致した町と有限会社川井林業は住民が安心して暮らせる公害防止協定を結んでください。

【町の誘致姿勢の実情を知っていただき、雫石の自然と生活環境を守る意見交換報告会を開催】

地元に一度も工事開始の挨拶も事業の説明にも足を向けない町長、社長、是非とも参加を!  
雫石中央公民館  2階  視聴覚室にて 入場無料

◎ 住民の意見や要望は取り入れず、二度も同じ公害防止協定案を説明してきた役場の誘致姿勢。
◎ 日本四大「野性サクラソウ」群生地を潰してまで誘致した工場は、なぜ住民協定検討を拒むのか
◎ 化学物質(接着剤付着木くず)まで燃やそうとする業者計画を町はやめさせることができるのに。
◎ みんなの宝=自然と安全な暮らしを守れる工場であってほしい・・・地元の切実な願いです。



再掲載 「ひとことお伝えしたくなりました。」

2008年05月19日 | 「しずくいし銀河の森」
写真は、小岩井一本桜から2km、ペンションアベニューを経由して長山街道の弘法桜へ周遊する観光道路沿いに、町長が誘致した2000坪の木材工場。
電柱を右折すると岩手県営温水プールが300mほどの所にある。
試運転が始まり連日飛行機が飛んでいるような、加工機械類の重低音が響いている。「なんとかしてほしい」という近隣の声に対し、「命令でやっているんだ。出るところに出るしかないんじゃないですか。」
雫石町役場管理職の応答である。
涙が出た。


ボイラー稼動(試運転)開始か
今日、11:00ごろから煙の臭いが流れてきました。
発生源を探して、12:20ごろ確認してきたところ川井工場の大型ボイラー
煙突より白い煙がモクモクと出ていました。
そして、今日の南風に乗ってもと休暇村IN雫石、Nさん宅、お蕎麦屋さん
あたりと我が家のほうに漂ってきていました。

温水プールの木質チップボイラーは、すぐそばに行っても、白い煙もみえず、煙のにおいもしないのに
川井林業のボイラーは遠くから臭うし、煙突から煙も見えます。



再掲「ひとことお伝えしたくなりました。」東京在住の方から

実生のサクラソウなどは踏み潰され、他の希少種は移植(それも真冬に)されてしまったという記事を読んでひとことお伝えしたくなりました。

植生の環境を破壊するという行為は雫石地区の問題だけではなく
岩手県の環境に取り組む姿勢に関わる問題だと思います。

NHKの朝ドラにも起用された「自然豊かな」場所で
自然を破壊しようとしているのは
現在の社会的な環境への取り組みから見ても
非常にナンセンスな行為であるのは明らかですし
何よりも
その工場を誘致することで得られる地域全体の利益が
見えにくい状況で、行政の側の計算が地域の将来のことまで
見越しているのかどうか、冷静な観点で資料なりデータなりが
出てこない中でうやむやに推し進められるというのであれば
それは「市民の意見を無視した勝手な行政」にほかなりません。

実害が出ないと動かないという行政の悪しき体質は
時には企業よりも自然も人間関係をも壊しにかかりますし、
人間は
 嘘をつく生き物ですから)


私が思うのは、雫石の観光課が
何にも雫石のいいところをわかってないのかなぁということ、
また、おそらく若い20代、30代の人たちが
意見を出しにくい役場なのかなぁとも想像しちゃいました。
(役場に遊びに行ってみるしかないですね^^)

今の時代は、小学校、中学校、高校、大学と
どこの教育機関も環境問題を授業で取り上げていますので
今、一番環境問題に遅れをとっているのは
いわゆる「オッサン」世代です。
けれど、面白いことにオッサン世代ほど
幼少の頃に自然の中で遊んだ経験をお持ちなんですよね。

日本にある工場の中には
工場の敷地内でゼロエミッションを達成し
新たな自然環境を作り出す努力に成功した企業もあります。
(特に工場は空気もそうですが、水関係がないがしろにされやすいので)

現実にあるいい例と比較しながら
良い方向にまとめられるといいですね。
行政の姿勢次第とも言えるわけですが。

この誘致は「林業活性化」ではなく「川井林業活性化」に過ぎない!

2008年05月18日 | 「しずくいし銀河の森」
写真は小岩井農場隣接行政区の観光地に町長が誘致し、社長が「大船に乗った気になって」建設した毎時10トン蒸気製造ボイラー。煙突高16m。排ガス高度27m以上。最大着地濃度距離約1km。小岩井一本桜方面に硫黄酸化物その他拡散されるシュミレーションが3年前の産廃溶融炉調査の際にすでに出ていた。しかし、この誘致木材工場は、産廃施設より性質が悪い。
役場協定案は、騒音=準工業地帯並み・大気汚染は滝沢村ゴミ焼却炉よりも
なんと!ばいじん(すす・もえかす)10倍・硫黄酸化物20倍・窒素酸化物2.5倍

次の要請書が地元の会代表の70歳の住民から手書きで町長に届けられたのは4月30日のことである。地元住民から提案する公害防止協定案に添えられて役場へ届けられた。しかし、この日も町長面会かなわず。総務課長も留守。環境対策課長は「一存ではなんとも言えませんので、上のものに届けておきます」
「UENOMONO」さんは、会議、飲み会、東京出張・・・いずれか。

この素朴な地元の声を「UENOMONO」さんは読んでくれたのだろうか。


                平成20年4月30日

雫石町長 中屋敷 十(なかやしきたてお)様               

                地元 極楽野環境保全の会    


(有)川井林業雫石工場の公害防止協定(または環境保全協定)につきまして去る4月9日に雫石町役場の協定案について説明を受け、地域住民としての意見や要望も述べさせていただきましたが、2回目(4月24日)の説明会で提示された協定案は、地元の要望や意見が全く反映されていない、前回と同じ案文でした。

地域の声を入れてどのように修正されるか期待しておりました地元としてはとても残念でなりません。
そこで、別添の通り、地元案としての環境保全協定を提案させていただきますので、合意できる協定を検討を重ねるために、5月連休後に、当会と川井林業と役場の三者で検討会を実施して下さいますようお願いいたします。

私たちは、滝沢村が廃棄物焼却センターと住民とで締結した三者協定にみられるように、住民の健康保護と生活権尊重を協定に反映させていただきたいと望んでおります。
「雫石のかけがえのない自然環境を守り、子ども達の将来につなげていくために、会社にも誠意ある操業をぜひお願いしたい」という私たちの真意をお汲み取りいただき、よりよい協定締結に至りますよう、お願いいたします。
(要望として)
1. 次回の協定検討のための会に、町長と川井林業社長にも ご出席いただければありがたいです。

2. 住民(特に実害を受ける約1km付近に住む町民)の合意できる協定の締結がないままで工場の稼動をはじめないようお願いいたします。

3. 提案させていただいた地元案について、仮に協定に反映できない部分があれば、その理由と修正提案をお示し下さいますようお願いいたします。

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そして5月連休が過ぎても、地元の会の代表宅へ役場からは何も連絡がないまま、
5月15日 雫石町議会の全員協議会。
川井林業との協定について“説明”が環境対策課から。
どんな「説明」になるか、“住民案を比較検討している最中である・・云々”の「説明」であってくれれば、と思っておりましたところ、

なんと!!
三度みたび!同じ協定案を議員にも説明!!!
 住民提案にはふれず、
 課長の説明セリフまで一回目二回目と同じ。

▼さらに、3日前から試運転開始。
▼13日(火)のドッカーン!X10回位の音(私→総務課へ苦情電話)
(労働基準局のボイラー検査で安全弁稼動の実験だった?)、今日のカナヅチのような音(商工観光化へ苦情電話)、毎日響く重低音、これらは試運転の音だったのです。騒音影響など「試している」模様。


4月24日の極楽野公民館での「説明会」にも参加してくださった議員は、即座に次の点を指摘。

●滝沢ゴミ焼却炉の協定値をあげ、川井林業協定の役場案が、煤塵10倍、SOx20倍、NOx2.5倍である。
●騒音規制も敷地境界線上で、せめて、夜間45デシベル、日中50くらいでなければ。
●この地域は工業地帯ではない。
●住民案も出ているはずで、住民の為の協定であるはず。
(地元議員からも、「どうしてボイラー計画値より高くするのか?」の質問が出た由)
(他の議員は、数値的なものをみるのも初めてだったでしょう。。。)

この指摘により、これまで町長が、議員全員協議会での「説明」を、「議会の賛成を得て・・」の表現で対外発表してきたことが度々ありましたが、今回はそれはできないでしょう。しかし、「極楽野にも議員にも説明を行いました」というセリフで操業GO!!の可能性が非常に高くなってきました。

希少種保全も含め誘致そのものも、「なし崩し」「見切り発車」 これが、川井林業誘致問題の実像です。
協定無しでも、役場案どおりでも、大気汚染防止法さえクリアしていれば問題ない!というのが、川井林業社長、雫石町中屋敷町長の考えのようです。

自然環境や住み良い環境を破壊している張本人はだれでしょうか。