岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

地域住民(化学物質過敏症の家族のお母さん)から・・・

2006年05月31日 | 「しずくいし銀河の森」
役場へ提言メールを送ったという知らせがありました。
切実なこのような実情と、雇用確保を、という状況と、
両面の狭間を、役場ではどのような手法で進めようとしているのか。。
真の「協働」「共治」「環境保全」をもとにした『きらり輝く雫石』という
町政のキャッチフレーズの中身が問われています。

今日が5月末日ですが、会として送った提言メールへの回答期限。
しかしまだ返事はありません。。
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報告です。
「集成材工場等」について、役場に「提言メール」入れてみました。
農繁期で、ゆっくり考えている余裕もなくて、
余りまとまった内容ではないのですが、黙っているよりはいいのかなと。

以下メールの貼り付け
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 最近、県営温水プール近くに、集成材工場が建設されるらしい(かもしれない)との話を聞きました。
 産廃溶融炉の建設計画が白紙撤回され、これからその周辺の日本重化跡地利用
については、広く住民の声に耳を傾けて合意を形成し、観光と農業の町に
ふさわしい利用が検討されて行くと期待しておりました。

ところが、やっとこの問題を検討する委員会が動き出すかどうかという段階で、
このような具体的な話が進んでいるらしいと聞き残念に思っています。
 
とりわけ、我家のように有害化学物質の被害により、働く事すら難しい状態
で暮らしていますと、シックハウスの原因として最も問題になっている接着剤
や難燃材等を多用すると思われる工場を誘致する事には、やはり抵抗があります。

●雇用の場が出来るといっても、大量の化学物質を使う工場で働く人が化学物質の曝露を避け、安全に働けるという保障はあるのでしょうか。

●有害な化学物質が屋外に排出されるということは無いのでしょうか
(保管している接着材等化学物質が事故により大量に放出されることへの不安もあります)。

●また、シックハウスが社会的に問題になっており、少なくとも従来の集成材
 の生産方法では、アスベスト同様、将来性が期待できないのでは?
などなど、いろいろな疑問がどうしても払拭されません。
 
 また、農業を営む立場から申しますと、この地域では現在野生動物による
農作物への被害は、時にクマがトウモロコシを食べてしまう程度でしょうか。
それでも大きな被害はまだ免れているという印象です。
 しかし、全国的には野生動物の農作物への被害が深刻な事例も耳にします。原因の一つに、野生動物の生息域を開発等により狭めてしまっていることも
指摘されています。
このような反省もあって、兵庫県では相当規模の森林を県が買い取り、
里山の復活事業を試みているとの話も聞いています。
 農業を営む上で、生態系が保全されている事は非常に重要です。
作物の受粉をしてくれる昆虫や害虫やネズミを餌にしてくれる野鳥がいて、
農業は成り立っています。
野生動物が生息域を追われ、農作物を食害する事態になれば、損害は
甚大で、対策も非常に困難なものになります。

 このような点についても充分検討され、地元住民の意向を問うことなく、
計画を進める事のないよう、心からお願いする次第です。

「しずくいし銀河の森」で銀河が見られるような活用を

2006年05月23日 | 「しずくいし銀河の森」
「雫石町地域環境保全等用地 土地利用計画策定検討委員会」…という、いかにも「お役所的な名称」の委員会が始まった。
私たちの間では「しずくいし銀河の森」と呼んでいる天の川が見え、小岩井のすぐ隣接地の森林と一部原野と農地を含む町有地の利活用について検討する会のこと。

冒頭、町長は、このうちの10ヘクタールに、集成材を作る工場が進出を計画していることを話した。
可能性が高くなってきているのだそうな。
「環境配慮」という、おおまかな方向性に疑いの余地がないからなのか、いい話なのでこれはこれ、それはそれで進めたいのか、
具体的な話はまだ出ていないという割には、「測量」に入っているという話。
測量などにはいる前に、企業に納得してもらわなくてはならない点が沢山あるのではありませんか?
(但し、どのような目的の測量なのかは明らかではありませんが。)

私たちの会では、次のような提言をメールで役場宛に送って、役場の意向の回答を求めました。
ご意見ご提案などは、個別メールまたはコメント欄か電話でどうぞ♪

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1.提言の主旨と理由
地場産業のひとつである林業関連の(雫石町への)企業進出は基本的には反対するものではありませんが、測量その他売買もしくは賃貸に関する具体的作業及び交渉に入る前に、次の事項を企業に周知してもらう必要があると考えます。
話がある程度進んでからでは、企業の計画と合わなかったり、本件土地の取得目的である「環境保全」にそぐわなかったり、後日問題が発生しないようにするためにも、あらかじめ交渉冒頭にて企業側の理解と実行を町として求め、了解されて後に具体的な計画案の提示その他の交渉に入ることが必要であると思料するゆえです。

2.具体的内容
 昨年3月末に県知事から示された環境影響評価要判定の内容は本土地にも該当するととらえ、産業廃棄物関連企業でないとしても、町との間で「環境保全協定」を締結し、町、地元のみならず、観光などの通行者や滞在者にも配慮した景観と環境に配慮した内容とすること。具体的には、次の点に留意した計画の内容であること。

①排煙、排ガスを排出しない。
②排水は基準値を厳守し、操業後も期間を別に定めて検査し公表すること。
③近隣に化学物質過敏症家族も居住することから、環境ホルモンを含めた化学物質の飛散放出をしない。
④銀河(天の川)が見える地域を大切にし、夜空は暗く保ち、
 極力生態系に悪影響を及ぼさない工夫、ビオトープ配置、樹木伐採を極力抑えるなど、自然環境に配慮した形態とする。
⑤同じく騒音・臭気にも十分配慮し周辺居住者の生活と観光業に悪影響を及ぼさないものとすること。
⑥本土地一帯は、そもそもアクセスその他で資産価値が大きいことから、将来的に住宅地、医療福祉関連施設、人と自然とのふれあい活動などの利活用が視野に入っているので、「工場」が立地されるとしたなら、将来構想に沿って違和感のない配置や景観の創出に努める企業でなければならない。
⑦全体構想は、「公園」風に地元民や観光客なども利用出来得る施設をも併設されることが望ましい。
⑧加えて全体的な景観配慮の面では、岩手山を眺望できる場所が限られていることから、高所からの山の眺望にも配慮した屋根の色彩高さ及び形態とするよう配慮する。
⑨これらの事項を継続的に実施し、万一企業の倒産その他で撤去する際には、現状復帰を行うべき項目、更に万一公害が発生した際の保障責任も入れて「環境保全協定」を締結すること。

3.その他
聞き及んでいる企業側の計画によりますと、
24時間操業・集成材の製造・安価な土地への進出希望・等々があります。
それらが事実であるとすると、星空が見えるエリアへの弊害・ホルムアルデヒドなどの化学物質の放散・騒音の影響・搬入搬出の大型トラックの増大、等々の懸念材料が大きいわけです。地元雇用が50~60名という魅力はありますが、本土地の将来的な資産価値と、良好な就業内容および周辺観光業への影響から鑑みて十分なる配慮を交渉段階から町として踏まえることが重要と考えます。
町としての捉え方と交渉の姿勢について、回答を求めます。

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●昨日の「委員会」では「環境に配慮」と「雇用の確保」が両論並立で出ました。
アドバイザーの大学の先生からは次のような指摘がありました。

 ◎資産価値を高める方向の活用をすべき。
 ◎景観・生態系・ブランド力・その価値を壊すのではなく、高める
    利用の方法をすべき。
 ◎産業開発=雇用開発は大切だが、その前提として上記のことを
    土台に。  
 ◎20年ほど前までは「環境保全・自然保護=手をつけない保存」
    が主流だったが、いまは、「参加と連携」で「社会・経済・環境」
    三位一体に考えるべき。
 ◎この委員会の進め方に工夫が必要。
    役場内で出した資料を検討して、次に出てきたときには動かし
    がたいものになって出てくる・・という旧態の手法ではなく、
   「地域のことは地域で」を土台にたたき台を作る工夫が必要では。

・次回委員会は7月下旬に開催されます。
 提言メール内容とあわせて、皆様のご意見をお待ちしています。



輝きの季節…その2

2006年05月20日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り

我が家の庭は広い。
とにかく広くてたいへんだ!いや、大変ステキだ♪
ちょっと雨が降ると、すぐに草はぼうぼうと自我を主張する
3400坪の「庭」は、Gardenなんてより、「野原」

それでも草を刈り取って、みどりの野原に寝転べば、
小さな白いすみれの向こうから豊かなゆたかな緑のそよ風

40年もむかしの若いころ、ワーズワースの詩が好きだった。。。
「春愁(しゅんじゅう)」ということばを思い出す。

輝きの季節♪

2006年05月20日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
春…
梅も桜も水仙も一斉に咲いたイーハトーヴ(岩手)の春は、ようやく5月の初めにやってきたと思ったら、
時はすでに新緑の季節。。。
シラネアオイが咲いています。(写真)
カッコウが気持ちよさそうに鳴いています。
雨上がりの青空が抜けるように広がっています。

住所のとおり、まさに「極楽」♪
落葉松のみどりと羊歯(シダ)の緑のバリエーション…
「みどり色」にはこんなに豊かな色彩があったのかという驚き…

一年でもっとも輝く季節の到来です。

♪ゴールデンウィークの思い出♪

2006年05月08日 | 雫石便り&Sumireの花の郷便り
五月晴れの岩手山をバックにロードスターが行く

毎年、ゴールデンウィークには沢山の家族連れが小岩井農場を訪れます。
今年もいらして下さったリピーターのご家族、毎年毎年のお子さん方の成長に目を見張ります。
初めて東北を旅する北陸からのお客様、600CCのバイクで男鹿半島を目指す女性ライダー…
初めて出会った夜にピアノを弾いて下さった新潟からのお若い女性…それに合わせて素敵な「早春賦」を歌って下さった東京からのお母さん。。。

今年もいろんな出会いを見つめて
花の郷は15回目の春を迎えました。

『仕事冥利』という言葉。。。
それをしみじみと感じさせられます。

お客様、ありがとう♪
春爛漫のイーハトーヴ(いわて)の野原、ありがとう♪

岩手山をバックにした愛車のお写真を送ってくださったお客様からのメールを引用して、イーハトーヴ<いわて>と雫石、そして小岩井の風景に感謝です。

さあ、これから畑仕事がはじまるぞ!

<<教えて頂いた360度景色の良い所へ
行ってみました。いやぁ、本当にステキな場所ですね!
道路のカーブの具合といい、背景の山並みが本当にすばらしいですね!
日本にもまだこんな場所があるのかと驚きました。
土地を所有していらっしゃる方には、申し訳ありませんが、
ぜひこの景色の状態をぜひ残し続けて頂きたいと思います。>>