岩手山麓景観形成重点地域を守ろう ★『イーハトーブ通信』

野生サクラソウ大群落を潰し岩手山麓の環境を破壊してきた旧町政。産廃問題に端を発した岩手山麓『誘致公害』の記録

『ここはもともと環境保全等用地』 現地調査、協議の結果

2007年03月11日 | 世話人会発行「イーハトーブ通信」を読む
写真はここに設置予定の半分規模のボイラーから、朝の立ち上げ時に出ているススが多量に含まれる排ガスの黒煙。こういう排煙と水蒸気白煙が、観光地であり環境保全等用地に建設されて、「問題はない」というのだろうか?
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==絶滅危惧種ⅠB、岩手県レッドデータブックAランク植物の運命は==
『移植は行わず地形改変も行わず保全する方向』という協議結論に。


企業、有識者、コンサル会社、岩手県振興局、岩手県環境生活部自然保護課、
役場商工観光課==合計約13名ほどで、10日午前中、現地調査が行われた。

その後地形、地質、地下水脈、水温、様々なデータを広げ、協議の結果として
『移植は行わず地形改変も行わず保全する方向』と結論付けられた。

今後の推移を厳重注意で見守りたい。


今後、役場商工観光課で協議議事録を作成。
それを調査・協議参加者に配布、了解を得た後、
川井林業がやはりこの地で工場建設を実行するならば、その「保全策」を
踏まえた工場建設計画を建てなければならないことになる。
建設断念になれば、町が保全対策として原状回復を行うことになるだろう。

(彼らにとって順調に進めば、3月中には賃貸契約を交わし、4月からは
 重機による抜根、整地作業に入る予定だった。)


しかし、森はすでに皆伐されてしまい、いま、産廃として処分するために
枝などを集める作業が進んでいる。(これも税金で行われている)

どのように保全対策をとるのか。。。
加えて、南側工場予定地の地盤が、深さ8m掘っても硬い地盤に達せず、
川井林業としては採算性に合わないことから南側の建設は無理の模様。
北側原野部分(原木置き場になっている場所)も、更なる地質調査が必要。
(世界アルペンの駐車場として砕石を入れたとき、沈み込んでしまい、
車両乗り入れができるまでに時間がかかったとのこと。)

川井林業の決断にかかってきた、といえる。
もうひとつは、振興局と町長の動き。
よくよく、厳重注意しつつ、見つめていかなければならない。

◎「環境保全等用地」は「保全」するべきものであった・・・この当然の帰結こそが、自然な成り行きなのである。
ずいぶんと費用も掛け、労力も費やしたがすべて「学び」だったと思い、今後に生かせば良いのだから。


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2 コメント

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調べもしないで森を裸にした責任者はだれ? (たん)
2007-03-12 09:37:16
環境が大きく変えられた土地で、今後どのように保全していくつもりなのでしょうね。なにしろ、場所、品種まで公表し、伐採までしてしまったわけですから民間人であれば大事件で、県と町の責任は重大です。
 懲りない面々の見本にならないように言ってあげてください。
むかしはやった流行歌にこんなのありましたよね。
だからぁ言ったじゃないのぉ~
データをそろえてから、って、皆さん11月から意見書出してましたよね。それに、ここは産廃問題のときから、貴重な植物や動物がいるってこと、わかっててこうなったんですから、わたしはやはり、町長の責任って大きいと思うんですよね。   
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そうですね (発行人)
2007-03-13 20:28:05
そうですね。民間企業なら株主(町民)からしゃちょー(町長)に個人責任が求められるような案件でしょうね。企業はいまどき、環境配慮しなければ社会的制裁を受けます。町の価値を上げるも下げるも今が思案と決断のしどころといえるのでしょう。しかしまあ、光熱費をこの10年で5千万円も事務所費計上していたなんとか大臣といい、政治の世界って、子供たちに顔向けできませんよね。
「たん」さん、
これからもどうぞ見つめ続けていってください。
コメント、ありがとうございました。
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