登山口の地蔵峠へ向かう途中の景色
此処は晴れている。
地蔵峠から道幅が広くて、緩やかな坂道を上がって行くと、
15分ほどでキャンプ場に着く。
ノアザミとハクサンフウロが群生になった湿原を
横目で見ながら、進んでいくと
烏帽子岳への登山道に入る。
針葉樹の森を登る。開けた場所には
ヤナギランの群生があった。
標高が上がるにつれ樹木の背丈が低くなり、
花の種類が多くなる。
日当たりの良い斜面は一面のお花畑だが、
ガスが濃くなってきた。
稜線に出ると風が強い。
ガスも一層濃くなって、回りの気色は何も見えない。
ひとつ手前のピーク「ニセ烏帽子」
…どっかで聞いた名前だ…
を越えると、間もなく頂上に着く。
登りの時間はゆっくり歩いても2時間くらいだろうか…
午前8時過ぎに登り始め、頂上直下でお弁当を食べ、
正午過ぎには下りて来た。
時間が早かったからなのか、あまり好ましいお天気では
無かったからなのか…
登山者の数はとっても少なかった。
辛うじて持ちこたえていた空は、キャンプ場まで
下りてきたところで崩壊した。
頂上付近の岩場には「イワインチン」の群生が見られる。
中部地方以北の高山に自生しているが、
殊に湯ノ丸山から烏帽子岳にかけての稜線に
多く見られるとの事である。
キンレイカ
オミナエシに良く似ているが、葉っぱの切れ込みが大きく
モミジの様にギザギザしている。
オトギリソウ
黄色い花3種目はオトギリソウ…漢字で書くと弟切草と
おどろおどろしい。
ミヤマカワラマツバ 花が小さくて、
写真に撮り難い花だ。
クガイソウ
シャジクソウ
葉っぱの様子が車軸に似ている所から付いた名前だそうだ。
マツムシソウ
秋の初めに咲く。何とも涼やかな花だ。
カワラナデシコ
背丈はそれ程高く無かったので、タカネナデシコかも…
ヤマオダマキ
辞書を引くと苧環とは、麻糸を空洞の玉のように巻いたものと
書いてあったが、ちょっと想像できない…
苧環蒸しなら知ってるけど、オダマキの花にも麻糸にも似て無い。
ウスユキソウ
ウメバチソウ