日々是好日

楽しみあるところに楽しみ 楽しみなきところに楽しむ

賀茂競馬(くらべうま)

2011年04月24日 | 京都


毎月第4日曜は上賀茂神社の手作り市の日。
ここ数カ月、毎月第4日曜は作り市に足を運ぶ。

来場者が多くて時間帯によっては駐車場に入れなかったり、
神社で結婚式がある時は、花嫁さんや正装した親族で
境内が混雑しているのは常の事なのだけれど
今月はちょっと様子が違った。

何時もは広場のような芝生に竹で仕切りがされ、
その中を馬が駆けている。。。流鏑馬でもあるのかな…?




その訳はすぐに解った(境内にポスターが貼ってあった)
5月5日に行われる「賀茂競馬(かもくらべうま)」に向けての練習だ。

賀茂競馬とは寛治七年(1093年)、武徳殿左右馬寮の競馬の行事を
移したことにはじまり、神社の境内に直線の走路を確保し、
左右に埒(らち)と呼ばれる柵が設けられて、その中を2頭ずつ10組出走して
速さを競う。
乗尻(騎手)は舞楽の様な装束を身につけて行うようだ。

1本目の勝負は最初からどちらが勝つかが決まっているようで、
本当の勝負は、2番目からになる。
色々な決まりやしきたりがあるようだが、馬場を駆け抜ける馬の早さは
今の競馬(けいば)と変わらないように思う。
(競馬には未だかつて行ったことが無いのだけれど、とても速かった)




賀茂競馬の練習風景を暫し見学の後、手作り市へと足を運ぶ。
ならの小川を挟んだ両岸に手作り品を持ち寄った店舗が並ぶ。
毎月およそ250店舗ほどのお店が出店していて、申し込み者が多い時は
抽選になるので、出店者も店の場所も毎月ちょっずつ違うので面白い。

http://kamigamo-tedukuriichi.com/


唐櫃越えとトロッコ列車

2011年04月18日 | 山登り
この週末は京都市西部の上桂から沓掛山とみすぎ山の
ふたつの山を越えて亀岡市の馬堀へ至る唐櫃越え(からとごえ)を歩いた。

阪急上桂駅からまっすぐ西へ15分ほど歩くと周囲は竹藪になる。
あまり手入れされていない様子で、竹林と言うよりはやはり竹藪だ。
竹藪を抜けると墓地になり、その先から登山道が始まる。




登山口から50分ほどで桂坂の野鳥園に着く。
野鳥園には遊歩道も整備されていて、登山道からも行くことが出来る。
展望台からの見晴らしも良く、遠くには生駒山の山並みも見える。
手前に見えるのは天王山、男山と天王山の間が秀吉と明智光秀が戦った
大山崎になる。

この唐櫃越えは、明智光秀が織田信長を討つため、本能寺に向かう際に
通った道だとされている。
普通京都から亀岡へ行くには老ノ坂(国道9号線)を通る。
標高が低くて、道幅も広く、古来から丹波と京を結ぶ交通の要衝だ。
しかし、信長に突然中国攻めを言い渡された光秀が、亀岡から老ノ坂を越えて
西国街道に入るのは遠回り。命令通り戦地に赴くなら、篠山経由で姫路へ向かう
のが普通で、老ノ坂を越えて行くのは不自然だ。敵に見つからないよう、
狭い尾根道の唐櫃越えを通って京へ向かったのも頷ける気がする。




野鳥園から沓掛山までは40分ほどの道のり。
小さなアップダウンを繰り返しながら続く尾根道を行く。
沓掛山の山頂はさほど広くは無く、展望もあまり良くないが
北側に愛宕山の姿を見る事が出来る。

沓掛山から30分ほど下ると林道に出る。暫くは林道を行く。
舗装された道がやがて地道になり、山道になるとみすぎ山はすぐそこ。
みすぎ山の頂上には送電線の鉄塔があり、亀岡市街の見晴らしが良い。




馬堀駅からはJR嵯峨野線で京都駅へ戻るのが一般的だが、
嵯峨野観光鉄道の「トロッコ亀岡駅」(馬堀駅の手前にある)へ向かった。
(料金はJRだと320円だが、トロッコ列車は600円だ)

日曜日なので満席かも知れないが、一度トロッコ列車に乗ってみたかった。
ダメもとで駅に行ってみると、案の定待合室もプラットホームも
人でごった返している。
しかし窓口で聞いてみたら、団体客の中にキャンセルが出たとかで、
幸いにも指定席が取れた。




トロッコ列車は昔の山陰線の線路を通っている。
保津川沿いにガタゴト走る列車はのんびりしていて、
顔に当たる風も心地よい。
(赤と黄色の派手な車体の窓の上半分にはガラスが無い)
下を流れる保津川には川下りの船。
こっちからも向こうからも、お互いに手を振り合う和やかな雰囲気の中、
20分ちょっとで嵯峨駅に着いた。




桜吹雪

2011年04月16日 | 日記・つぶやき


今日は朝から不安定な空模様。
風も強くて、桜の花びらが空に舞い上がり、
まるで雪が降ってるみたい。

買い物の途中、ちゃんと写るかどうか解らなかったけど
赤信号で止まった時に、携帯電話で写真を撮ってみた。
フロントガラスの向こうに写っている無数の白い点は
全部桜の花びらだ。 一枚だけガラスに張り付いている。

ソメイヨシノはそろそろ葉桜だが、賀茂川の紅しだれ桜や
御室の桜、八重桜はこれからが本番。

八瀬や大原辺りでは、周囲の山のあちこちに山桜やコブシの
花が咲き、そろそろ出始めた新緑と相まって、ついこの間までの
冬枯れた風景からは想像もつかないくらい、淡く幻想的な景色に
変わっている。

やっぱり紅葉が良いところは春の頃も美しい。







藤原岳

2011年04月13日 | 山登り
4月10日(日)は藤原岳に行ってきた。
今年石榑(いしくれ)トンネルが開通し、距離と時間が少し短縮。
これまで京都から鈴鹿山脈を越えて東へ行くには、1号線で鈴鹿峠を越えるか、
彦根から鞍掛峠を越えるか、米原から関ヶ原へ至るかだった。
鞍掛峠は冬季閉鎖になるので、三重県北部はとても行きにくい場所だったのだが、
トンネルの開通でとても便利になった。



山の雪解けも進み8合目から上では、フクジュソウが
ちょうど見ごろを迎えていた。

8合目あたりに沢山見られたのは「セリバオウレン」
小さくて地味な花なので、うっかりすると見過ごしてしまいそうだ。



8合目を過ぎるとところどころ雪が残り、道もぬかるんでいたりするが、
「フクジュソウ」の花を愛でながらの山登り。
もう終わりかと思っていた「セツブンソウ」にも出会い、疲れも吹っ飛ぶ。







透明感のある黄色い花びらと、少し灰色がかった緑の葉っぱが
光をいっぱいに浴びて春の到来を告げてくれる。

春を待ち焦がれた登山者は、まずはこの山へフクジュソウを見にやって来る。
私も待ち焦がれていた登山者のひとり。
毎年とまではいかないけれど、ほぼ毎年春になるとこの花に会いに来る。



避難小屋の前の広場は多くの登山者で賑やか。
聞くところによると、この辺りは30年程前までスキー場があったらしい。
避難小屋の建つ所には大きなロッジがあり、宿泊も出来たようだ。
当時のスキーヤーは、麓からスキーを担いで登って来たのだとか…



避難小屋からなだらかな尾根を天狗岩まで歩いた。
天狗岩の辺りはまだ雪に覆われていて、この付近のフクジュソウは
まだまだこれからといった感じだ。

疏水のさくら

2011年04月09日 | 日記・つぶやき


急にお肉が食べたくなり、今夜は焼き肉にしようと銀閣寺道の肉屋まで
自転車に乗って行ってきた。
車で行こうか…とも思ったが、もしかしたら道混んでるかも知れないし、
たまには運動しなくちゃ

疏水沿いの桜並木は今が満開だ。

銀閣寺の交差点は人いっぱい 今日は昨日の雨が早朝まで残り、
ずっと曇り空で、若干肌寒さを感じるお天気。
朝のうちは、車の量も、お花見の人出も少なくて、やっぱりお天気良くないからなぁ
なんて思っていたのだが、何時の間に…



お肉を買ったついでに「哲学の道」でも行ってみようかな…なんて思っていたけど
人の多さを見て、これじゃチャリで行くのは無理 と、あっさり断念。
ケータイで写真だけ撮って帰って来た。

明日は晴れの予報、きっと良いお花見日和になるだろう。


東京ほうき

2011年04月08日 | 日記・つぶやき


掃除があんまり好きじゃない私…
最大の理由は掃除機の出し入れとか、プラグの付け替えが面倒。
重くて音がうるさいし、狭い隙間まで掃除出来ない…など数え上げたらきりが無い。
片付けるのは好きだけど、日々掃除機をかけるのが億劫なのだ

最近は掃除機とはおさらばして「ほうき」を使っている。

ほうきを使い始めてからは、掃除が苦にならなくなった
時間も音も気にせず掃除が出来る。電気代は要らないし、
家具の隙間も綺麗に掃ける。板の間も、畳の部屋も、絨毯だって綺麗になる。
掃きだし窓のある部屋は、チリトリも不要。片づけるのにも場所を取らない。

しかし使い慣れてくると、ホームセンターで買った安物のほうきでは
物足りなくなってきた。
掃くたびに「穂」の部分(即ち掃く方)がちぎれて痩せていくのだ

市内の店を回ってみようとしたが、ほうき探しの前に店探し…
昔は何処にでもあった「荒物屋」がめっきり少なくなった。
NET検索してみたら、高いものだと1万円を軽く越える
国産の材料で職人の手編みのほうきともなると3万円とか5万円…
こうなるともはや日用品というより工芸品だ。

掃除苦手の私を長年見てきた夫には、「大して使いもしないのだから、
出しても5,000円までにしておけ」と釘を刺された。

関西で座敷箒と言えば「シュロ箒」と言われているようだが、
幼いころの記憶を辿ってみても座敷でシュロ箒を使っていた覚えが無い。
ほうきもろこしで作られた「東京ほうき」なら良く覚えている。
親戚の家も、友達の家もそうだったし、荒物屋に売っていたのも
東京ほうきで、シュロと言えば束子のイメージ。

新しいほうきは(夫の言いつけを守って買った、日用品にふさわしい
値段のほうきだが)
穂の部分が柔らかくてなお且つコシがあり、軽い力で綺麗に掃ける


救援物資

2011年04月06日 | 日記・つぶやき
この度の大震災の影響で生活物資が品薄になってるようだ。
我が家ではタバコとビールの入荷が減っていると、夫が大騒ぎ。

タバコを買いに行ったら個数制限され、酒屋ではビールの入荷が減り、
在庫を確保するのに大変苦労しているという話を聞いてきた。
何でも、タバコのフィルターを作っている工場が被災したとか、
関東方面のビール工場が被災したとかって事らしい。

職場では甘党の同僚が小分けされたヨーグルトがどうの…
と言う話を聞いたりもした。
これはどうやら計画停電の影響で、発酵温度の維持に
苦労しているせいとか…
職場では仕入れにも影響が出始めた。

そんな中少しでも何かの役に立てはしないかと考える毎日。

しかし、ボランティアに行きたくても被災地は遠く、
今の会社じゃ休暇をくれなどとは、とてもとても…

被災地の東北地方には縁もゆかりもないのだが、
亡くなった父が良く言っていた「鎌倉時代くらいまで遡ったら
日本人は皆親戚や」(ホントかウソかは良く解らないけど)
の言葉を思い出す。

そこで、ささやかだが救援物資を区役所に届けた。
(私は仕事で行けないので、夫に頼んだ)
救援物資などと、たいそうな物ではない。
レトルトカレーが少しと缶詰(おかずになるもの)が少しだ。

ひとりひとりの力は小さくても集まれば大きくなるだろう。

一回に出来る事は少しでも、これくらいなら何度でも出来る。

救援物資の受け付けは区役所のガレージで行われていて、
小さな荷物でも快く受け付けてくれたそうだ。

糸桜

2011年04月04日 | お散歩


昨日の日曜日はとても良いお天気だったけど、寒かった。
ダウンジャケットに手袋で丁度良いくらいの気温だ。
桜の花目当てにやって来た観光客にとっては
期待外れの1日だったに違いない。




桜の名所と言われているところはどこも咲き始めたばかりなので、
この日はぶらぶら歩いて近くの神社に咲く「糸桜」を見に行った。
(京都で糸桜と言えば、御所の近衛邸の糸桜が有名だ)

ソメイヨシノに比べると花は小さいが色は濃い。
ついこの間まで固かったつぼみが一気に開いて、
あっという間に満開に近くなった。
細い枝の枝垂れ桜が、地面に届くほどまで枝垂れている。




ソメイヨシノの方はホレこの通り、
今度の週末くらいが見頃だろうか…