2年前のアツイアツイ夏の昼下がりのことだった
無性にアイスが食べたかった
だけど
冷凍庫には買い置きのアイスがひとつも残っていなかった
コドモたちに「アイス食べたくない?」と聞くと
「食べたい!食べたい!」
と のって来たので
若に「コンビニで買ってきて!」と命じた
3年生なんだから おつかいくらい行けるよね?
自分もアイスを食べたいんでしょっ!
カツオくんだって しょっちゅうサザエさんにおつかいを頼まれているじゃない!
緊急指令だ!
姫の希望は 箱の中に小さなチョコアイスが6個入った「ピノ」
私の希望はコレ
グリコのジャイアントコーン
「ジャイアントコーンなら何味でもいいよ!」と寛大な指示を出した
「行ってきま~す」と
若は 勇ましく 頼もしく 出掛けた
あ~コドモって便利だなぁ
一生懸命生んで 一生懸命育てただけの価値があるなぁ
心を熱くしなから
若の帰りを
いや
アイスの到着を待った
「ただいまぁ~!買ってきたよ!」
セブンイレブンの袋の中に
自分用の「スーパーカップ」と 妹のオーダーした「ピノ」と…
コレが入っていた↓
これは…これは…
(;゜ ロ゜ ); ロ゜)゜ ; ロ)゜ ゜ガクガク!!!
ジャイアントコーン ではない…
ジャイアント カプリコ だぁっ!
ジャイアント カプリコ はチョコ菓子だ!
(|||ノ`□´)ノ アイスじゃなぁぁぁぁ~い
私は アイスが食べたかったんだ
今 食べたかったんだ!
なのに なぜ アイスではない ジャイアント カプリコ を買ってきたのだ!
だんだん怒りがこみ上げてきた
「なんでこんなもの買ってきたのよ」と問い詰めると
「だって ジャイアントコーンがなかったんだもん」と若
「じゃぁ 他のアイスにするとか 電話を掛けて聞くとか 方法があるでしょ」
「(形が)似てるから これがいいかな~と思ったんだよ」
平然と答える息子
ジャイアントコーンが売っていなかったからといって
形が似ているというだけで
アイスではない ジャイアント カプリコ を買ってくるか?
信じられない 信じられない 信じられない 信じられない 信じられない
私はアイスが食べたかったのにっ
あの後 どうしたんだっけ?
怒りながら 氷をかじっていたように思う
コドモに買い物を頼む時は
せめて第3希望くらいまでは伝えておくべきだということを学んだ
そして
夏は 冷凍庫の場所が許す限り
家族の人数分以上のアイスを常備しておくことが
家庭の平和にもつながるということも学んだのだった