ゴールデンウイークを利用して、上高地に行きました。日帰りのバスツアーですが、上高地に朝から8時間滞在できたので、徳沢園という場所まで散策しました。往復4時間半ほどのコースです。
私は20年ぐらい前になる学生時代に山登りをしていて、久しぶりに上高地に降りたわけです。
その朝のこと。上高地は、温暖化の影響か、ゴールデンウイークの時期の朝方は、雪が残り、張りつめたような寒さ冷たさがあるはずなのに、記憶よりは暖かく、ちょっと拍子抜け。出発の準備をして、トイレに行きます。
チップ制のパウダールームのような広いスペースのあるトイレで、日焼け止めを塗ったりしていた時に、なんだか目があった中高年の女性がいました。これから山登りに向かうのでしょう。しっかりとした装備の登山服を着ています。にこっと私のほうによって来て、私はその女性の腰に湿布を張るのを手伝うことになりました。
私は聞きます。「今日はどちらまで?」
「行けたら肩まで。ロッジまでは必ず行く」
そのお返事に、地名も山の名前もないのに、槍ヶ岳のとんがった頂上とその登山道が私の中に広がりました。
その女性は59歳で山登りを始めて、今年10年目だとか。いくつになっても山登りはできると、私を力づけてくれます。
「今回は上高地散策なのです」という私に、
「若いんだから、どんどん山に登りなさい。そして、また山で逢いましょう」と去って行きました。
さわやかな風のような出会いがありました。
私は20年ぐらい前になる学生時代に山登りをしていて、久しぶりに上高地に降りたわけです。
その朝のこと。上高地は、温暖化の影響か、ゴールデンウイークの時期の朝方は、雪が残り、張りつめたような寒さ冷たさがあるはずなのに、記憶よりは暖かく、ちょっと拍子抜け。出発の準備をして、トイレに行きます。
チップ制のパウダールームのような広いスペースのあるトイレで、日焼け止めを塗ったりしていた時に、なんだか目があった中高年の女性がいました。これから山登りに向かうのでしょう。しっかりとした装備の登山服を着ています。にこっと私のほうによって来て、私はその女性の腰に湿布を張るのを手伝うことになりました。
私は聞きます。「今日はどちらまで?」
「行けたら肩まで。ロッジまでは必ず行く」
そのお返事に、地名も山の名前もないのに、槍ヶ岳のとんがった頂上とその登山道が私の中に広がりました。
その女性は59歳で山登りを始めて、今年10年目だとか。いくつになっても山登りはできると、私を力づけてくれます。
「今回は上高地散策なのです」という私に、
「若いんだから、どんどん山に登りなさい。そして、また山で逢いましょう」と去って行きました。
さわやかな風のような出会いがありました。