浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

REACT

2017-11-13 22:05:22 | その他
『REACT』という雑誌が届いた。「国境なき医師団」が出している薄っぺらな雑誌だ。薄っぺらと言っても、中身は濃い。

 「国境なき医師団」に、私は毎年寄付している。同医師団は、戦争が起きているところ、伝染病が猖獗をきわめているところ、難民が押し寄せているところ、要するに医療の手が届かないところに医療スタッフを派遣して、医療行為を行っている。

 いかなる人も、「生きてごらん」としてこの世に生まれてきた。しかし戦争や伝染病などで、死ななくてもよいにもかかわらず死に直面する人々がたくさんいる。

 私は、高校生の時に、哲学者の市井三郎の本を読んだことがある。その本には、どういうことばであったか忘れたが、不条理の死、あるいは理不尽な死、要するに死ななくてもよいのに死を迎えざるを得ない人々のことが記されていた。そういう人々の死をできうる限り減らさなければならないという気持ちをもった。その本は書庫にあるはずなので、いずれ紹介したいと思う。

 さて、私は、直接その人たちを救えない。救えないが故に、私の代わりに同医師団がその人たちに医療行為を行い、救う。そのために、私は些少ではあるが、寄付をする。

 この『REACT』には、イエメン、イラク、シリア、南スーダン・ウガンダ、アフリカサハラ以南の記事が記されている。戦争、難民、エイズが、人々を苦しめている。その苦しみを少しでも減らしたい。

 同医師団から、世界で大きな災禍が起きる度に寄付金を送ってくださいという案内が送られてくるが、そのすべてにはとても対応できない。だからこそ、早く

 世界に平和を!

 である。

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『資本論』を?

2017-11-13 19:29:47 | その他
 マルクスの『資本論』を読むサークルが、あちらこちらで生まれているようだ。こういう時代だからこそ古典を読もうという声、マルクスがいた頃と同じようなひどい格差(フランス革命前のひどい状況と同じという説もある)だからこそマルクス主義という声、そういう声があるようだ。

 私も5年ほど前、『新自由主義ーその歴史的展開と現在』(作品社)を書いたD・ハーヴェイの『〈資本論〉入門』(作品社)を購入したのだが、今以て読んでいない。なぜ購入したかというと、評判がよかったからであるが、『新自由主義』という本がすばらしかったので、その著者だからということで購入したのだ。

 私は、『資本論』は3種類持っている。といってもかなり昔に出版されたものであるから、翻訳がわかりにくいかもしれない。しかし私の若い頃はわかりやすい翻訳本はあまりなかった。ひどい場合は旧字体で書かれたものもあった。旧字体のものはルビがきちんとふってあったので読むことはできるのだが、逐語訳なので、理解するのに困難を極めたという記憶がある。

 最近岩波文庫も、新しい翻訳のものを出しているようだから、買い直すという手もある。

 「社会主義」国家と言われる国々が「社会主義」を捨てた(?)ので、社会主義はもう墓場に入ったという考えが一般化したが、私はそうは考えていない。

 今は時間がないので読めないが、もう一度マルクスを読み直そうという気持ちは持ち続けている。

 とりあえず、ハーヴェイの本から読み始めようと思う。

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