湖西市白須賀元町から潮見観音で知られる蔵法寺の門前を通り、寺の西側を台地の上に伸びている急勾配の上り道が潮見坂です。室町時代の『富士御覧日記』などにも記されている東海道の旧道で、歌川広重の浮世絵をはじめ多くの絵画に、坂を進む大名行列や坂上から見た遠州灘の風景が描かれています。坂上から東方に向かって展開する小高い丘陵地は高師山と呼ばれており、大倉戸の北側から新居宿の西側まで連なっています。潮見坂上や高師山にかけて遠州灘から吹き付ける風は、まさに潮見特有の風情です。高師山から見た晴れた日の霞は文学的情感をかきたてられ、これまでに数多くの詩歌に詠まれています。東海道を東に向かってきた旅人が初めて海を目の当たりにするのが潮見坂上であり、富士を展望できたにもこの地でした。明治天皇が初めて東京へ行幸されたとき、この潮見坂の上で休憩されたことも知られており、海が見える高台に記念碑が建てられています。
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