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しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

自分史上最大の豪華旅行(2)

2008-01-02 00:02:58 | インポート

新年おめでとうございます!

つたないブログではありますが、本年もよろしくおねがいします。

1月1日(火)元旦

2008年は直江津駅で迎える事になりました。

直江津0:55発2008_137上り「きたぐに」で大阪に向かいます。同じ切符を購入した人で直江津からグリーン車は満席状態2008_142になります。むしろ自由席の方が、がらがらに空いている様子・・・。けれど、この車両に乗ること自体に意義があるのです・・・。定期列車で581系電車のグリーン車に乗れるのは「きたぐに」だけですから!

  583系グリーン車↑天井が高い!サロ581-25

大津の手前で鉄道唱歌のチャイムが流れてきます。「みなさま、おはようございます。1月1日火曜日。元旦の朝です・・・・」車掌さんは車内放送で、ことさらお正月を強調します。当初は、京都で途中下車して有名神社で初詣する予定でしたが、なかなか身体が目覚めてくれません。初詣は後回しにして列車の終着、大阪駅まで乗車します。

天王寺より9:22Img_2173発「オーシャンアロー5号」に乗り込みます。イルカをイメージしたデザインと、すばらしい前面パノラマ展望でリゾート列車と2008_171呼ぶに相応しい車両です。2008_169 和歌山を過ぎると、カーブがある毎に振り子をキュキュっと効かせます。11:17白浜着。ここからバスで崎の湯を目指します。外の景色は、1月とは思えないほどの穏やかな、リゾート風景です。

Img_2177

2008_1762008_1772008_179バス停から5分ほど歩くと。入り口には「波打ち際の湯は、今日は入れません」との看板が。「これは入れるの?入れないの?」との疑問が浮かびます。300円の入浴料を支払い、とにかく入ってみます。疑問はすぐ解けました。岩を削った(あるいは組んだ)浴槽が大小2つあり、その内の海寄りの浴槽が、折からの満潮と高波(東映の映画のオープニングみたいな)により、海水がざぶん、ざぶんと浴槽に入り込み温泉と混じっている状態でした。さすがに波打ち際の湯に入っている勇気のある人はいません。奥の浴槽のみですが、お湯は最高!湯船に浸かっている十数人ほどの面々の表情は、みんな幸せそう。来て良かった。バス停までの帰り道で温泉玉子を買い求めます。60円でまた小さな幸せを買い求めます。

2008_189白浜発13:25「くろしお18号」で新大阪を目指します。

←クロ381-120  普通車をグリーン車に改造した車両で、見事にシートと窓が合致していない。私の席も、横を見れば見事に壁!これでオーシャンアローと同じ料金を取るのはちょっと・・・・!(今回は乗り放題切符利用なので関係無いですが)

Img_2200お昼ご飯は、白浜駅で買った「紀州てまり弁当」(850円)を頂きます。何故かキュービックな箱入り

2008_196開けてみるとまん丸い容器

てまりをイメージした丸い白いプラスチック容器ですが、私には、映画「スターウォーズ」に出てくる巨大宇宙要塞デススターにしか見えませんでした・・・。そう思えてくるとと、頭の中では、帝国軍のImg_2203マーチが流れ出します♪♪♪。その勢いで、 蓋をとると上層は具材でいっぱい。その下は、予想外に厚い鶏そぼろの層。その下に炊き込みご飯。全体的に濃い味付けで、おいしく頂きました。

さて、新大阪からは、 念願の500系*新幹線のグリーンに乗りま2008_212す。

新大阪16:29発のぞみ33号で岡山へ

←室内とデッキを仕切る扉が重厚な両開きで、ウルトラ警備隊の作戦室入り口みたいと感じるのは私だけ?

2008_213※F谷先輩の好きなガオライナーですよ。500系とは、時速300㎞に初めて挑戦するために、JR西日本が威信をかけ建造した車両!まさにフラッグシップです(MSで例えるならZガンダム【私見】)スピードのため一部居住性を犠牲にしたり、他の形式と座席数が違うなどで、運用に制限があり、JR東海からは鬼子扱いされているような・・・。この秋には「のぞみ」としてはN700系と交代し、500系は現在の16両編成を8両編成に短縮して山陽新幹線の「こだま」に転用される予定みたいです。現在、山陽新幹線内のこだまのほとんどは、グリーン車をつないでおらず、これを機に500系グリーン車は廃車されるかもしれない・・・。

といった前置きはさておき、車内は予想以上に快適です。車体断面がチューブ状であるため普通車の5列シートに乗車した時は、多少圧迫感を感じましたが、4列シートのグリーン車の場合は、余裕があり狭さを感じません。シート自体の座り心地もよく、このまま終点博多まで乗っていたいと感じた程です。岡山到着17:13。

1月の日の入りは早い!5時を過ぎると、あたりは暗闇です。

2008_214 ここで、初詣に向かうことにします。歴史のある吉備地方。歴史のある神社も数多く点在します。吉備線沿線で歩いて行けそうな神社にしようと思いました。とすれば吉備津神社、吉備津彦神社のどちらかに。結局、駅から徒歩5分という事に惹かれて吉備津彦神社にします。改良工事の進む岡山駅で吉備線に乗り換えします。10分ほどで最寄りの備前一宮駅に到着。降りる人は私一人。駅には、人影が無い。もしや、元旦の夕刻なんぞ遅くに来るような不心得な人間は、初詣お断りでは無いのかと、不安 2008_218になります。人通りの無い通りを抜け、駅舎の反対側に回ると遠くで火を焚いているのが、望めます。提灯も、ともっています。数は少ないですが、屋台も出ています。 暗闇の中に、暖かい光を見るとほっとします。境内はさすがに人影もまばら。

2008_215石段を少し上がったところにある本殿で、参拝!そして、社務所で巫女さんからおみくじを授かります。新しい年を占う大事な一瞬・・・・。おそるおそる、開けます。

次の瞬間絶句!我が目を疑います・・・・・・

「凶末吉」

なんだか正月早々すさまじい事になりました・・・。さすがに動揺します。ようやくの事で境内の木におみくじをくくり着け、足取り重く暗闇の駅までの道を歩き始めました。当初の予定では、これから広島まで足を伸ばして、お好み焼きを食べて、最終新幹線まで旅を続けるつもりでした・・・・。が、もはや気力も失せてしまいました。旅行前に立てた5つの指針は、一応クリア出来ましたので、このまま、徳島の実家まで帰る事にします。

2008_233自分的には豪華なこの旅を、新春に相応しく、さわやかに終わりたかったのですが・・・。何か心に引っ掛かるものを抱いて、岡山駅からマリンライナーに乗り込み本州を離れました・・・。

ともかく2008年はスタートしました。


自分史上最大の豪華旅行(1)

2008-01-01 23:59:34 | 鉄道

Img_224112月23日に年末年始西日本乗り放題切符を購入しました。JR西日本管内の鉄道線と宮島航路が乗り放題出来ます。今回は、奮発して2日間有効のグリーン車にも乗れるTYPEを購入しました

今回の旅では5つの目標・行動指針を立てました。

1.鉄道写真を撮る

2.おいしいものを食べる

3.しっかりした温泉に浸かる

4.出来るだけ多くの種類または珍しいグリーン車に乗車する

5.初詣で行き、おみくじを引く

この5つの目標・行動指針に従い行動すれば充実した、素晴らしい年末年始を過ごせるはずと、思っていました・・・。でもこんな事って絵に描いた餅だったんですね・・・・。

12月31日(月) 大晦日 ついにその日が来ました

徳島の実家を午前3時に、車で出ます。高松自動車道を通って坂出ICへ。そこから坂出駅直下の市営地下駐車場に車を入れます。それから、坂出駅でJR西日本の最初の駅の「児島」までの切符を購入します。

4:59発の岡山行き始発マリンライナーで旅は始まりました。

2008_001

←700系新幹線グリーン車

岡山駅始発6:00発東京行き<のぞみ>でグリーン車旅行はスタートします。思えば平成になってからのグリーン利用は関東地区の普通列車のみ。優等列車のグリーン車旅行は20年ぶりです。700系グリーン車は、ほとんど空の状態で出発。あたりは真っ暗です。私もあっという間に眠りに落ちます。これもシートの座り心地良さのせい?気がつけば新大阪到着直前でした。危なかった!

新大阪から在来線に乗り換えします。これまた始発のサンダーバードに乗り継ぎです。この列車はグリーン券が確保できず、指定席車に乗車します。新幹線のグリーン車から在来線の普通席車に変わると、シートの狭さを実感します。おまけに指定席車は満席状態である上に、私の隣席通路側の方は、新弟子検査に合格出来そうな立派な体格の方で、終点富山に着く間、終始、圧迫感がありました。

↓681系グリーン車

2008_005 

2008_007雪の降りしきる富山駅から、<はくたか>越後湯沢行きに乗り継ぎます。こちらは、グリーン席です。乗車率1/4位でしょうか。1+2列の3列シートで、今度は独立した1シートを確保し、やっと一息・・・。さっきまで体をくの字にして寝ていたので、広々したシートで開放感を満喫します。ちょっと早いですが富山駅で買った駅弁を頂きます。いつもはコンビニ弁当で済ます昼食も、指針に従いちょっとリッチに「ぶりかまめし」をいただきます。

糸魚川で下車

2008_0212008_044駅構内には国鉄時代の塗装で活躍する3両の大糸線専用気動車がスタンバイ。少しの間その姿に見とれます。3両?すこし引っかかるものがありましたが、やがてスタンバイ中の1編成がホームに滑り込んで来ました。これに乗り込み平岩駅を目指します。ここで山間のカーブした鉄橋を走る列車を撮影するつもりです。

平岩駅では、おばあちゃんが運転士に何か訴えています。ローカル線らしい「ふれあい、いっぱいの良いカット」と思い1枚ぱちり。おもえば、このときに22008_055_2人のやりとりを聞いておけば良かった。列車が去って、おばあちゃんが話しかけてきました。「糸魚川行きの列車がバスになったみたいなんだけんど、遅れて来ないんだ」これに対し私は「・・・・」。反対方向から来る列車を撮影に来て、その列車が来ないなら、私は何をしにここに来たんだ・・・。ショックで思わず卒倒しかけました。代行バスが遅れて国道を通過するらしい旨、糸魚川駅の指令?より放送があり、百メートル程歩き、代行バスを待ちます。そのうち私の乗ってきた列車を撮影していたという東京からの鉄ちゃんがやって来て、状況を説明してくれました。午前に積雪があり急遽ラッセル車が出動したとの事。その作業の間合い時間を取るため何本か運休しているとのこと。糸魚川駅で感じた違和感は本来3両しかない車両が全部残っていた事だったんだと、ようやく理解。てことは、朝は、何本か走っていなかったて事になる・・・・。代行バスはものすごく遅れて来ました。外から見ても超満員の様でした。そして、なぜか我々を無視して(分からなかった可能性あり)そのまま通り過ぎていきました。おばあちゃんは、こんな寒い場所では、これ以上待てないから、孫に車で迎えに来てもらうことにして、寒い吹きさらしのバス停?から去っていきました。哀れ、鉄道マニア2人だけが吹雪きの山中に取り残されてしまいました。視界は閉ざされ、雷鳴まで聞こえてきます。我々は仕方無く、暖房のない平岩駅の駅舎で下り列車を待ちます。雪に閉ざされるとマイナス思考に陥るのか、「どうせ次の列車も1~2時間位遅れてやってくるのさ」と言い合ううちに、なぜか糸魚川行きが、定刻通りに入ってきました。日本の鉄道も捨てたものでは無いな!と心の中で大糸線に感謝しました。

2008_069_2 さて、糸魚川の一駅手前。姫川駅で下車します。駅前に温泉施設があるからです。この駅から、さっきまで乗っていた列車を後追いで撮ったのが、唯一の大糸線走行写真となりました。ものすごい時間を掛けたのに、これだけの成果とは、すこし凹んでしまいました。と言うわけで目的1.の写真は失敗・・・・。残念!

さて黒姫駅から雪に足を取られながらたどり着いたのがフォッサマグナ糸魚川温泉ひすい2008_073の湯。建物正面に間欠泉があり、時折熱湯が爆発状態であたりに散らばっていきます。ワイルドで期待出来そうです。1000円を支払い入館します。源泉は、糸魚川温泉姫栄の湯2号井といい、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、源泉温度は97度。かなり濃い泉質で、塩辛く苦く、ヨウ素、臭素を含むためか、特有の臭気があります。室内の浴槽は循環式の様で、程良い温度に調整されていましたが、露天風呂は源泉が注がれていて熱かったです。でも雪見風呂であり、気持良かった!

お風呂上がりに食べた富山湾の海洋深層水を使った塩ソフトという、軽い塩味のソフトクリームが秀逸でありました。そうこうしているうちに、日は暮れていきます。

夕食を金沢で取るべく、特急で引き返します。以前行ったことのある知る人ぞ知る、第七餃子でビールを飲みながら、2007年最後の食事をとるつもりでした。念のため金沢駅からお店に電話するとつながらない。HPを印刷した紙を見てみると年末年始はお休みと書いてある。またやってしまいました!旅先でのチョンボ!それならばと、北陸の有名ラーメン店を紹介している冊子を頼りにほとんど人通りのない駅近辺を歩きます。が、行く店全てこの時期はお休み・・・・。通りでは、もはや開いている店すら無い。駅近くで居酒屋をやっとの事で発見。とりあえずジョッキ生と白エビの天ぷらを注文し、一人旅の虚しさを、ひしひしと感じながら金沢の夜は更けていきました。

2008_1042008_130 金沢駅に戻り、急行「能登」で直江津まで戻ります。

←サロ489-27 今日3回目のグリーン車