しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

春の九州行2-SL人吉号を追いかけて

2010-04-10 23:44:29 | 鉄道写真

3月21日(日)

F1000206前日の嵐がウソの様に穏やかな朝を迎えます。

昨日あらゆる点で不満に感じた温泉宿でありましたが、早朝に入ったお風呂が素晴らしかった。 それを境に、昨日までのもやもやした気持ちも晴れていきます。宿を出て付近を散策します。あちらこちらでさくらが咲き始めています。

F1000196F1000195F1000197 F1000199 街中の辻々に種田山頭火の墨書きされた木片が掲げられています。私の心に浸み入るものが多いのは、漂泊の人生を送った山頭火への共感なのでしょうか・・・? 

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温泉街の裏手を肥薩オレンジ鉄道のディーゼルカーがかけていきます。外湯でもうひと風呂浴びて、日奈久を後にします。

186今日のメインイベント。SL人吉号を撮影するため、肥薩線の走る坂本付近を目指します。カーナビでは一気に肥薩線沿いに出る山越えの最短ルートが表示されました。県道258号線です。ヘアピンカーブの連続ですが、チャレンジします。予想通りというか、前日の嵐で、路面に流れ込んだ土砂や枝や丸太を避けつつ、サミットを超えました。厳しい峠越えでしたが、山の向こうは、季節がさらに進んでいました。菜の花と桜が一緒に咲き誇っています。これこそ里山の景色です。やがて九州新幹線の立派な高架線をくぐると、球磨川に出ます。国道219号を南へ向かいます。鎌瀬-瀬戸石の鎌瀬よりにある第一球磨川鉄橋にて、スタンバイします。かなりの数の同業者さんたちが来られていますが、それぞれが思い思いのポイントに散らばっており、有名撮影地特有の殺伐とした雰囲気はありません。みんなが、穏やかな球磨川の流れを眺めながら、SL人吉号が来るのを待っています。私はトンネルのほぼ真上に陣取りました。両隣の方は、鉄道マニアではなく写真愛好家の様でした。撮り鉄の方々とは写真に対する感覚の違いがあるようで、話を聞けて勉強になりました。その場にいるカメラマン同士が和やかに待機しているうちに通過時間になります。気がつけば、木々の向こうから黒煙が上がり、8620型機関車の甲高い汽笛が谷間に響き、ゆっくりと黒い機関車が鉄橋を渡ってきます。思わず見とれてシャッターを切るタイミングが遅れそうになります。時間にすれば短い間ですが、夢の様な美しい光景でした。SL人吉号が通過していくと、みなさん手早く撤収。「一勝寺で会いましょう」が合言葉の様にカメラマンの口ぐちから出ています。ほとんどの方は、長時間停車する一勝寺駅でSL人吉号に追いつくつもりの様です。私もその流れについていきます。国道は何箇所かで工事のため片側通行止めがあり、間に合うかハラハラしましたが、なんとかSL人吉号が一勝寺駅発車直前に追いつく事が出来ました。ここから人吉に出て、折り返し準備のため休憩するSLを眺めた後、私も休憩Timeに入ります。人吉駅に近いうなぎ屋<松田>で一息入れます。次の折り返しの撮影が今日のSL撮影の最後になります。場所は、来る前から決めてあります。西人吉-渡にある線路に沿って続く桜並木をバックに撮影しようと思います。幸いにも桜は八分咲きといったところです。現場に通過30分前到着。鉄道マニアの方々だけでなく一般観光客+地元の花見客も加わり現地は混雑しています。が、JR職員や人吉市から派遣された現場整理の方々の誘導で秩序は保たれていました。ピンクに染まった桜並木の横を駆け抜けるSLの姿に、心を奪われます。今、ここに居ることができて幸せだと感じました・・・・・。

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これにて、本日の撮影終了です。今日の撮影は、大満足でした!

人吉に来たなら温泉に入るべしという訳で、西人吉駅北2㌔程の田園にポツンと建っている<華まき温泉>に来ました。無色透明ですがぬるぬる感が強く、身体に泡がまとわりついて来ます。あまりの気持ちよさのため、いつまでも浸かっていたかったのですが、日暮れまでに大牟田に戻り車を返さねばなりません。温泉を出ると、犬だけが見送りに出てくれました。

 

 


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